二宮悦巳さんのレビュー一覧

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

愛しすぎないように

過去のトラウマを抱えた二人の教師のお話。
とにかく仁居の過去がせつなくて読んでいて胸が苦しくなります。
「愛されたいなら愛しすぎないように」
人を好きになるたびにその言葉を心で繰り返し、相手との間に薄い膜をはってしまう仁居。
一方で国立もトラウマを抱えていますが、仁居に対してはストレートにぶつかっていきます。

決して強引ではなく優しく踏み込んでいく国立、そして嬉しいけど愛しすぎないよ…

4

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

リアルだけどリアルじゃない不思議な読み口

読後、ディアプラスっぽい話だなーというのが最初に感じたことです。
黒凪良と白凪良の中間みたいな、どこかふわふわとしたセンシティブなお話。
特別何か事件が起こるわけではないけど、2人の間では結構事件になってるみたいな。
感情面にかなり重点を置いてきた感じがしますが、重すぎずに読める受攻両方トラウマ持ちのお話です。

両方とも結構ハードなトラウマにも関わらず、割と軽い読み口でいけたのは、偏に…

3

空にはちみつムーン 小説

松前侑里  二宮悦巳 

BLでなくてもいいような?

冒頭1/10ぐらいは楽しく読めましたが、急に増える登場人物と彼らや劇団のお仕事にまつわるエピソードが多すぎて、最後までBL的な盛り上がりが分からないまま終わってしまいました。
攻のカッコ良さも受の可愛さもイマイチぴんと来ない上、お互いにどこで惹かれ合ったのかもよく分からず。みんな悪い人じゃないのはよく分かるのですが・・・。
劇団のお仕事のくだりだけ読むと、別にBLでなくてもいいように感じました…

1

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

痛くて前へ進めない

23ページまで読んであまりに悲しくて一度読むのを止めました
家族や恋愛の事でトラウマがある方は辛くて読み進めるのが難しいかもしれません

仁居が経験した過去は余りに辛く、抱えて歩くには重く、でも投げ出すことも出来ずに、その場に過去と一緒にただうずくまっている事しか出来ませんでした

似た者同士、という言い方が合ってるのかどうか分かりませんが、痛みを知る国立との出会いは本当に救いだったと思…

3

チルドレンズ・タイム 新装版 コミック

二宮悦巳  菅野彰 

引き続きまっしぐらな高校生CP

『子供は止まらない』につづき、帯刀真弓と阿蘇芳勇太の高校生CPのお話です。大人CPの大河×秀とは対照的でまっしぐらです。
真弓の恋のトラウマや勇太の意外なカミングアウトあり。あ〜そうなんですか…

新装版の中でもページ数が少なく薄いですが、小説もマンガも書き下ろしたっぷり。

BLって巻数表記ないの多くて困るのでまとめます。(レビューに重複記載お許しを)
【読む順番】
1、毎日晴天!…

1

子供の言い分 新装版 コミック

二宮悦巳  菅野彰 

勇太の親子と恋人の絆?編

まるっと高校生CPの真弓&勇太のお話ですが、これまで妙に達観した態度の勇太の辛くて暗い過去と秀とのエピソードにじーんとします(涙)
勇太は真弓の気持ちも重荷に感じたりして危機的な状況に!
ニンゲン余裕ないと他人の優しさとか受け入れられなかったりするよね…しんみり

BLって巻数表記ないの多くて困るのでまとめます。
(レビューに重複記載お許しを)
【読む順番】
1、毎日晴天!(…

1

いそがないで。 新装版 コミック

菅野彰  二宮悦巳 

かんばれ大人CP(大河×秀)編

ずーっと高校生CP(勇太×真弓)の話だったのですが、戻ってきた大河×秀CP編。というより、三男の明信の進路をきっかけに大河グルグル編って感じwww 大河の下半身事情が心配です・・・まだ27歳なのに!
書き下ろしのバース目線が新鮮です!

BLって巻数表記ないの多くて困るのでまとめます。(レビューに重複記載お許しを)
【読む順番】
1、毎日晴天!(新装版)
2、子供は止まらない(新装版)…

0

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

引き込まれる描写に一気読み☆

この作者さんの文章はとても読みやすくて、いつも読み始めると途中でやめられなくて、読者を吸引する魅力があって大好きです。
心の柔らかい部分を丁寧に形が壊れないように繊細に綴り、それゆえに美しい心理描写がうかがえます。
攻め受けどちらも心に闇を抱えているのですが、両方の視点が読めてすごく良かったです。
どちらも相手を強く想っていて、読者はその温度に触れるので二人がうまくいくようにと、もどかしい気…

3

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

丁寧に丁寧に

少しの心の動きでさえ丁寧に描かれた作品だなって思いました。
ただ、仁居の過去が重くて……というか、過去が重い登場人物は他の人の作品にもいっぱい出てくると思うのですが、描かれ方が丁寧だからか仁居の気持ちに入り込んでしまって、胸が苦しくって読んでいる間中どんよりとした気持ちになりました。

BLに何を求めるか、その時の気分と求めているものが合っているか、重要だなぁと思いました。とてもいいお話だっ…

1

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

我慢のひとの不器用さ

凪良先生の作品を読む度に、人間とはこれほどまでに相手のことを考えられるのか、自分の感情を殺すことができるのかと、自らの浅はかさを思い知らされます。
相手のことを思いやれる人の生き方が綴られていて、こんな風に物事を捉えられたらなと望んでしまいました。

受けの仁居と攻めの国立がそれぞれに抱える痛みを吐露し、和らげ、理解していく様はなんとも切なく、二人が寄り添いあっていく所以を感じとることができ…

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