日夏塔子さんのレビュー一覧

やがて鐘が鳴る 小説

日夏塔子  石原理 

成就のない熱

中立か萌か萌萌か迷いました。というか途中までは全く面白いと思えなくて(すみません)中立くらいの気分でした。

難しい本です。内容が難しいわけでなく、キャラが皆ひねくれていて内面を読み解くのが難しい。
しかも400ページ近い厚さがあります。一般書ならともかく、BLでこんなに分厚いのってあまりない気がします。
その分読みごたえは充分…なのですが、なぜか半分を過ぎても乗りきれませんでした。

0

アンラッキー 小説

日夏塔子  金ひかる 

ラストシーンに置いて行かれたよ・・・

これは、榊花月さん(日夏さんの別名義、というかメインの名義?あえて『榊さん』と言っています)の別名義も含めて、私が読んだ中ではいちばんマシだと思った作品です。

と言いますか、別名義含め榊さん(日夏さん・その他の名義も含め、以下榊さんで統一します)の作品はほぼ好みじゃないです。作風そのものがもう苦手。特にキャラクターが全く受け付けないことが多いんですよ。

こちらはその中ではホントにまだい…

0

アンラッキー 小説

日夏塔子  金ひかる 

寸止めかい!

続編は…出てなーい!
読み終えて真っ先に確認したのが続編の有無だったのですが、出てなかったことに涙涙です。
続編を確認してしまうというのは面白かったということなのですが、この消化不良さは脳内補完で間に合わせするしかないかなァ。

ヤンチャで元気で友達も多くて可愛い受け。
ある日受けは、愛想のない怖い一匹狼な同級生の顔に怪我をさせてしまう。
怖くてたまらないんだけど、受けは彼のことが気になって仕方な…

1

やがて鐘が鳴る 小説

日夏塔子  石原理 

ここまで先のまったく読めないBL小説を読んだのは久しぶりでした

うはー、面白かったー。
分厚い本でしたが、内容も密度が濃かった。
BLってある程度は先が読めるんですが、これはまったく先が読めなかったです。それが本当に楽しかった。
作者の日夏塔子さんは榊花月さんの別ペンネームですが、彼女の書かれる話は本当に好きです。
もっともっと人気が出てもいい作家さんじゃないかなァと思うんだけど、彼女の書かれる話はロマンチックさがあまり無いからなァ…攻めは俺様ばかりだし、浮気…

0

心の闇 小説

日夏塔子  紺野けい子 

く…暗い!でも好きな暗さでした

高校生同士の恋の話です。
事故で永久に片足を引きずることになった少年と、過去にとある事件があって大きなトラウマを持つことになった少年の。
互いの心のなかにある空洞に触れ、少しずつ惹かれあっていく。
まだ自分の傷の癒し方も、罪の許し方も知らない青春の若さのなか、自分自身のなかにある闇と向き合う登場人物たち。
ひりつくようでした。

とにかく暗いお話でした。
続編はスピンオフ作品なんですが、本編でシア…

0

アンラッキー 小説

日夏塔子  金ひかる 

強面でわけのわからない彼。

 ヒナこと小石川日夏は、ふざけてラケットを振り回していたところ、眼光鋭く、デカくてコワくて愛想もなくて、全校中をビビらす男前・海棠斉彬に見事にラケットをぶつけてしまう。そして、あろうことか斉彬の顔に網目もくっきりな青痣を作ってしまったのだ。
 強面な斉彬からの仕返しの恐怖に怯えるヒナ。ところが、次第にわざと他人を拒み、孤立する海棠が気になって仕方なくなっていく……。日々胸の奥で育ちゆくこの気持ち…

2

やがて鐘が鳴る 小説

日夏塔子  石原理 

誰と誰がくっつくのか最後まで目が離せません!

日夏塔子名義で出版された榊花月先生の作品です。
読むのがもったいなくて、行間を味わい、文章をかみしめながらページをめくるという体験を、時たますることがありますが・・まさに、この作品!
ちょっとくどいほどの複雑な人間関係ですが、まあしかたありません。「零」と主人公「遼」が、兄弟のようで兄弟でないという微妙さが、最期まで必要だったのですから。
兄弟だからこその、こだわりやら、愛情やらの微妙なニュ…

2

心の闇 小説

日夏塔子  紺野けい子 

兎に角暗い

那魚は事故で陸上を奪われ、親友の佳之は那魚を好きな気持ちに自分自身が追いつめられ、暁水は鬱積したものを背負っていて、全体的に暗い。
だが前向きな那魚に少しずつ暁水は癒される。暁水が癒されれば佳之が沈み、暁水が傷つけば那魚が傷つく。感情の連鎖に読んでいるほうまで引きずられる。
那魚の癒しに暁水はもちろん、那魚に怪我を負わせた男性も癒されるから不思議だ。読んでいるほうは、それぞれの陰の部分に引きず…

1
PAGE TOP