柏枝真郷さんのレビュー一覧

硝子の街にて(8) 宵 AFTERGLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第8巻!!

この巻はターニングポイントになります。主にBL的な意味で。ノンケがとうとう落ちましたぜ、姉さん!な回です。事件は相変わらず切なくやりきれないものでしたが。シドニーとノブは恋愛の第一歩というかとても良い雰囲気になってきて読んでるこちらの顔もニヤけます。

2人は幼馴染みの素敵な思い出をお互い共有し、尊重し、決して焦らず恋心を大切に温めてきました。なのでノブのドキドキがこちらにも伝わってくるし、こ…

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硝子の街にて(7) 燕 SWALLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第7巻

漢字一文字、英語のスペルの最後がOWで終わるというタイトル縛りのこのシリーズも7冊目。今回の舞台はNYではなく、ノブが一時帰国した日本でシドニー達とも別行動。初めてノブが事件をシンクロ解決、というパターンから外れました。かなりニアピンというか近くにはいたけど。

2人とも一旦離れてみてお互いの存在の大きさ・大切さを改めて再確認するという感じがとても良かったです。シドニーは金髪碧眼のイケメンなの…

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硝子の街にて(6) 空 HOLLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第6巻

ノブのシンクロ体質がだんだんクセになってきた。彼は自己評価がものすごく低い人。バイリンガルでツアーガイドの仕事ぶりも同僚・上司からとても信頼されてるのにな。やはりモラトリアムで人生をまだ決定したくないというか責任を背負いすぎたくないとかそんなんかしら。まだ25歳だもんね。

ラストではまたシドニーに何も言わず置き手紙だけで日本に一時帰国してしまうノブ。シドニーが不憫だなあ。次巻はどうなる?日本…

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硝子の街にて(5) 朝 MORROW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

5巻まで来ました

今回も殺人事件で事件関係者にシンクロしてなんとなく事件を解決するノブ。オカルトミステリーまでは行かないけど犯罪を引き寄せてしまうタイプではあると思う。コ○ン君みたいな。

今作でシドニーとノブの関係はほんの少しだけ進展しました。10段階の内の1くらいの前進だと思うけど。ノンケだけどノブにとってのシドニーはやはり特別みたいです。シドニーの元彼のロッドは相変わらずいい男なのにな。救済されるといいな…

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硝子の街にて(4) 家 BURROW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

家族とは難しい

今回はシドニーの実家の近くで起こった事件という事でうまくいってなさそうだったシドニーの親との関係が明らかになりました。やはり近所の狭いコミュニティで息子がゲイというのが知れ渡り母親はシドニーに冷たく当たっていたらしい。職場でも同僚から差別を受けるシドニー。90年代の話だし今より偏見が強かったのであろうけど胸が痛む。

シドニーの母親もノブの父親も他人に対してはとても温かく人格者と言ってもいいよ…

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硝子の街にて(3) 虹 RAINBOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

どんどん面白くなる

もう3冊目です。このお話は一冊ごとに事件が起こり、幼馴染みのシドニー(刑事)とノブ(事件被害者にシンクロしてしまう旅行会社アルバイト)のコンビが解決していき、2人の愛情にも近い友情のかたちも描かれていきます。

ノブが4年前、いきなり日本から昔住んでいたニューヨークにやってきた時、幼馴染みのシドニーのアパートの隣りの部屋へ転がり込んできたのですが、部屋のつくりが元スイートルームみたいでお互いの…

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硝子の街にて(2) 雪 SNOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

意外な人の登場

長編シリーズ第2巻。今回も殺人事件が起こりシドニーとノブのジレジレ関係も3歩進んで2歩下がる…ほども進展はしていません。長編だけど完結してるのでこちらも焦らずじっくり楽しみます。

今回2人の間にちょっと波風を立てる存在が、なんとあのデスペラードシリーズに出てきたダニエル。あちらはNYっぽい架空の街の設定だったのでこのダニエルはパラレルワールド的な存在でシドニーの元彼ロッドと同業らしい。相変わ…

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硝子の街にて(1) 窓 WINDOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

大作の第1巻

大好きな柏枝真郷さんの大長編小説。全22巻のうちの一冊目。読むのが何だかもったいなくて積読にしていましたが、とうとう手をつけてしまいました。

90年代ニューヨークを舞台にしたアメリカ人(ゲイ)×日本人(ノンケ)の幼馴染みラブ。1巻では友人のままですが、将来恋人同士になりそうな匂いプンプンです。楽しみしかない。攻めのシドニーの元彼・ロッドも素敵で良い人だったので気の毒。ミステリー部分もよく考え…

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ACORN vol.3 厄介な連中15: 春霞たなびく墓地のメッセンジャー 小説

柏枝真郷 

本当に良かった

これは商業本の「厄介な連中」の同人誌ですが、私の大好きな作品「ホーリー・アップル」シリーズの攻めのドイルが15年後の美中年の姿で登場するのです。遼一郎より6歳年上の46歳。アクアスキュータムのコートが体に馴染んだエリート警部になっていました。受けのハリーの消息もチラッと。彼も警部に昇進したらしい。2人の関係も続いているようで良かった。彼らの現在(この時点での)も商業誌で詳しく読みたかったな。

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厄介な連中(8) にぎやかな遺産 小説

柏枝真郷  如月七生 

やっとここまで来た

柏枝真郷さんの「ホーリー・アップル」シリーズが大好きで、その後の「厄介な連中」の同人誌で16年後の攻めのドイルが登場するので、その関連同人誌も全て購入したのにずっと積読になってたのです。

私はこの「厄介な連中」シリーズはNYシリーズほどなかなかハマれなくて唯一、遼一郎のNY過去編で5巻の「イレギュラー・クリスマス」だけ秀逸だと思ってましたが、商業最終巻の今作でやっとそこに繋がり、過去の色々が…

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