樋口ゆうりさんのレビュー一覧

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

涙と鼻水にご注意を。

健気受けといえば…と知人からオススメされてて、ようやく読みました。
評判どおり、健気でした。健気すぎて痛々しいです(;ω;)

命を助けられ優しくして貰ったらそりゃあ懐くってなもんで、グリファスのために頑張るリィト。
グリファスが情に流されないよう厳しく接するにもかかわらず、ひたむきなリィトがいじらしいんです。
頑張ってるのに勘違いをされるリィトの不憫さに泣けました。

捕らわれ耳朶…

2

薔薇は紳士を惑わせる 小説

烏科ひゆ  樋口ゆうり 

ハーレクイン風甘々大正ロマン?

没落華族と成り上がりの資産家と来たら、お金のために身体をいいように…!という王道設定のストーリー。

育ちがいいけれど生活能力に乏しいお坊ちゃまの朔也さんを身も心も屈服させるために、資産家の泰成さんは朔也さんを「女」として扱い辱める…みたいな所から始まるのですが、女としての装いのためにも最高級の衣装や宝石を与えるなど、実は甘々な扱い。これ、朔也さんが女性だったら、単なる玉の輿ですね。

ま…

0

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

健気も過ぎると鬱陶しいんだな、と

六青みつみさんの作品は数冊目です。ファンタジーは合わなかったから現代劇なら!と期待して読んだのですが…うーん、残念、この受みたいなタイプの人は女性でも付き合いたくないなと思いました。恋愛対象としての男性なら…論外です。

この作品を一言で表すなら「萌えを遥かに凌駕する苛々の詰まった作品」でした。もちろん個人の感想ですよ。それぞれ違う意味で打算的な二人はお似合いですが、この先も同じようなことで同…

1

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

ラストまでひたすら耐えてる受け

嫌われたくなくて我慢する受け、耐えられなくなって攻めから離れていくシチュエーション…私の萌えのツボをめちゃくちゃ押されました…

受けの洵は高校時代から攻めの剛志にずっと片想いをしていて、その気持ちがバレないように気を使って接しています。
剛志は美形でよくモテるので今まで何人もの相手(男女両方)と付き合ってきていて、洵はそれをずっと傍で見てきました。
その誰とも長続きはしていないんですが、…

10

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

過去を許せるかどうか

トラウマがあって対人恐怖症という主人公のお話です。
主人公が悲惨なめにあっていて大きな傷があるという、ある種の王道的なストーリーだと思ったのですが、攻めキャラの一連の行動を誠実と思えるかどうかで評価が別れそうな気がします。

主人公の佳人のトラウマは攻めキャラの藤堂に起因しているのですが、藤堂のしたことはかなり酷いと読んでいて感じて、前半は藤堂に対してムカムカ…。
もちろんそこで終わりでな…

1

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

切なくて泣ける!

グリファスに救われたリィトは、グリファスの役に立ちたい一身で命がけの身代わりを引き受けます。
リィトはグリファスや皇子・ルスランらと共に皇都を目指して旅に出ることになり・・・というお話です。

読みながら、リィトと一緒にぐずぐず泣いてしまいました。
グリファスのために、考えて頑張って努力して・・・だけど、それが全然報われないリィト。
リィトが身代わりを務める皇子・ルスランは、本当に皇子に…

7

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

プラトニックラブで良かったのでは…

タイトルと表紙イラストのイメージどおりのファンタジー作品です。

主人公のリィトは奴隷として孤独で辛い境遇を生きてきた少年。ある日、不当な虐待を受けていたところを、通りがかった騎士・グリファスに救われ、国を左右する重要な使命を背負って彼と行動を共にすることになります。

物語の冒頭部分には非常に惹き込まれました。また、全編にわたって言葉が巧みで表現も豊富なので、ファンタジーの世界に浸ること…

3

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

クズ男が心を入れ替えて純愛…?

書棚にあったものを久しぶりに手に取りました。
ふと目についてどんな話だったのかすぐ思い出せず再読しました。

発行から10年以上経ちますが、持っていても再読しなかった理由と結末を思い出せなかったのはメインカップルの一人の大司が好きになれなかったからだと思い出しました。
佳人はとても健気で困難なことにも精一杯努力をして乗り越えていこうとする頑張り屋なところが好きです。
けれど何しろ受けた傷…

1

至福の庭~ラヴ・アゲイン~ 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

スピリチュアル臭…

六青作品に常に漂っているスピリチュアル臭がこの作品ではMAXでした。そういうものが好きな方にはいい・・のか?これ。わかんないけど。
どうしても消化不良になってしまったのは、健気受けはこの作家さんの十八番ではありますが、これは健気というより受け身というか頼りなさすぎて好きになれなかったです。人としてどうなの?と思ってしまった。
トラウマを受けてしまった後はまあ仕方ないかと思うんですが、それ以前が…

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集密書庫の情事。 小説

棗キカ  樋口ゆうり 

なかなかないシチュエーション

お話は地味だけど、キャラは派手目。
小さな新設大学の図書館で働く主人公深津以下四名は全員が同性愛者、というなかなか奇抜な設定なのですが、それに加えて全員が非常に個性的です。

こんな図書館ふつうなら無いでしょうが、職場としては非常~に楽しそうです。
お話は主人公・深津の一人称で進みます。
この深津、お世辞にも性格がよいとはいえません。口が悪いし態度も悪いし短気で馬鹿な学生を見下した風なの…

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