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杉原理生 麻々原絵里依
はる
裏切られてもそれでも愛して許している寛容で優しいキャラ、そしてそんな優しさに甘えきれずぐるぐる思い悩む主人公どうも、杉原さんはそういうキャラがお好きなようで、ルチルの二冊共に登場してきます。 が、この菩薩様のように寛容なキャラがくせ者です。 蜜の味なんですよ、くせになるほどよい甘さが、疲労した心に染み渡り癒されていくんです。 年末からの六青みつみ先生や、真瀬もと先生の痛いお話にいたたと心が疲…
あお
物語はスリルを孕んで始まります。 傷つけた人を追いかけて上京する杜国。詰られるかも無視されるかもと思いつつ接していっても、相手の掛井は昔と同じ態度だし。 本心ではどう思っているんだろう?という杜国のもやもやと、掛井のひょうひょうとした態度にとってもドキドキしてしまいました。いつ地雷を踏むのか。いつ爆発するのか。 じれた杜国が「怒ってないんですか?」と疑問を投げかけると掛井は「怒ってるよ」…
野村史子 麻々原絵里依
むつこ
泣きました。 中編が二つ入ってます。 野村史子さんの本ってこの本と『テイク・ラブ』の二冊しかないみたいんですが、他にはないのかな?ご存じの方がいらっしゃるなら教えてください。二冊で五作あるどの中編も完成度の高い良作で、もっと読みたいと思わされただけに。 とくにこの本に収録されてる『グッバイ・ミスティ・ラブ』はめっちゃ良かったです。切なくて泣きました。 『レザナンス・コネクション―共・鳴・関・係―…
古い作品ですが、名作だと思います。 読みごたえたっぷりの重い中編が、三つ入ってます。 『テイク・ラブ』 表題作にして、この中編集唯一のハッピーエンド。といっても、正直ハピエンと呼んでいいのか迷うところなんですが。 エクアドルから15年ぶりに日本に帰ってきた主人公には、会いたい相手がいた。15年前、お互いに傷つけあい別れた恋人だ。 かつて恋人の痕跡を辿って旅をし、色んな人と出会って話をしながら、主…
遠野春日 麻々原絵里依
ともじ
麻々原絵里依さんのイラストの栄える美しい表紙に惹かれ、ふらふらと手に取ってしまったのが、この作品です。花音さんでも、こんなシックな装丁があるんだ!(失礼)と思ってしまったくらいです。中身の一話ごとの表紙の文字フォントも美しい・・・お話の雰囲気によく合っていると思いました。 しかしコレ、いつの時代の話なんだろう。現代?だよね?でも、夜会とか晩餐会とか執事とか・・・まぁ、浮世離れした感はよく出ている…
久江羽
原作もの、それも原作が相当いいものの場合、漫画化されるとガッカリしてしまうものが多いのですが、大丈夫だった、OKだった、満足しました。 そもそも、小説のイラスト(リーフ版)は史堂櫂氏なので、どうして麻々原氏に白羽の矢が立ったのかと思ったのですが、いきさつはともかく、雰囲気を壊すことなく新しい作品として表現されており、問題がありませんでした。 両親の事故死により若くして資産家・茅島家当主とな…
つかさ
激しい描写はないが、淡々と綴られる二人の流れが特徴的でした。 とても静かで穏やかなんだけど、ふつふつと湧いてくる思いが嫉妬だっり、刹那だったり。 どこまでもスタイリッシュで、例え上手く行かないことでも激情に走る事がない。 一生困る事のない資産を持っていても、好きな男の心だけは手に入らない…と悩むお坊ちゃんと、家の繁栄の為、いつか結婚してしまう彼と別れる日が来た時、辛くならないように心をセーブ…
まふまふ
美麗でスッキリとした麻々原氏の作画と、浮世離れした主人公・茅島氏のキャラが大変マッチしていると思います。 原作は未読なのですが、原作者遠野氏の他作品はいくつか読んでいたおかげか、ある程度の世界観やキャラ性などは把握しやすかったです。 シーンの抜き取り方がザックリしていてコラージュのような印象も受けますが、ストーリーが把握しきれないほど説明不足というわけでもなく、出来の良いプロモーションビデ…
みちよ
ある日突然雇い主の旦那様が、庭師の元に告白しにくる。 戸惑っていたものの結局庭師の方も主人にすっかりハマってしまう。。 ということが非常に淡々と描かれているのですが 間の取り方やら、表情の描写がとてもステキです。 だんだんと庭師が主人にハマっていく様子にとても胸が締め付けられました。 性的表現も過剰ではなく良くも悪くもあっさりと綺麗に描かれています。 切ないけれど切なすぎず、甘いけ…
松前侑里 麻々原絵里依
初読みの作家さんです。 某ブログで高評価だったので購入しました。 わざと過剰な説明を避けるような独特の文体で、慣れるまで少しだけ時間がかかりましたが、入り込むと読みやすかったです。 ふんわりした手触りの、優しくてあたたかいお話でした。 教師と教師の恋です。 主人公は学長の息子。妻子持ちの男と不倫中のゲイです。それが父親にバレ、済んでた部屋を追い出される。その部屋、父親の持ち物なのだ。しかもそこに…