麻生玲子さんのレビュー一覧

一万年+3日 小説

麻生玲子  片岡ケイコ 

不思議ちゃんの魅力にクラクラです

シリーズ物とは知らず、一番初めに二作目「水の化石」を読んだのですが。
それが予想外に面白く、今回シリーズ全てを購入し、一気読み。
こんな素敵な作品がコバルトにあったことに驚きました。
先にレビューを書かれた方も仰っていますが、
まさに「コバルトの隠れた名作」です。

独特の感性を持ち、美人だけど変わり者と大学で評判の白川。
この白川のキャラは不思議ちゃんになると思うのですが、
とて…

5

風の色を映す 小説

麻生玲子  小山田あみ 

シリーズ第2弾

シリーズ物だと知らず、手に取ってしまいました。
私はそそっかしいので、よくこういう失敗をするのですが。
BLのシリーズ物の表記は分かり辛いです!

メインカップルの馴れ初めという、肝心なお話を知らずに、
2作目から入りましたが。1作目を知らなくても大丈夫でした。
中学生×大学生という年の差カップルが繰り広げる甘酸っぱい恋のお話し。

年上の人に夢中になる中学生はワンコ系のヘタレ攻。…

1

愛しか教わらなかった 小説

麻生玲子  DUO BRAND. 

穏やかな三角関係

御曹司の佐和田と頭脳明晰な安藤×高校生の啓太
無理矢理やレイプがないので、そういうのが苦手な方でも大丈夫です。
個人的には、もうちょっと3人という関係ならではのエロさが欲しかったです。

攻め2人は昔からの兄の友達で、受けの啓太とは小学生の頃からのつきあいです。
3人だけのお酒の席で啓太が悪戯されて、その途端に二人の意識ががらりと変わる。
それから二人のいい所をプレゼンするように交互に…

1

可愛い男 小説

麻生玲子  CJ Michalski 

微妙だったのですが

「同性しか愛せない」という性癖に戸惑い、ずっと童貞のままで過ごしてきた奈良。
そんな彼が思い切って、男性専用の出張ホストを利用。
呼び出した男は……なんと同じ会社の人間・菅野だった!

百戦錬磨な菅野の手練手管に、めくるめく初体験を迎えた奈良。
そのまま彼らは店を通さずにセックスをする関係に(セフレ?)。
身体から始まった恋がいつしか……という、王道展開であります。

菅野は金に困…

4

あなたに落ちていく 小説

麻生玲子  北畠あけ乃 

シンクロしすぎ

麻生さんはたいてい落ち着いたしっとり系の話を書かれるので地味作家さんなイメージが強いです。そこが大人の女性が書いている感じがして好きだったりします。
あけ乃さんのイラストの効果か、榊花月さんの「それはなにかとたずねたら」を思い出してしまいました。両方とも体から始まる・・・っていう設定だし。
小説を読むときって、たいていまあ、主人公の方に感情移入して読むんです。(当たり前だ・・・^^;)感情移入…

3

あなたに落ちていく 小説

麻生玲子  北畠あけ乃 

健気な友美に同情します。。

大学生の主人公友美は、大学でもカミングアウトしています。決まった彼氏を作るのは面倒だと、ハッテン場で一夜限りのセフレを探します。
そんなある日、顔もテクニックも自分好みの男性とであってしまい、仄かな恋心をいだきます。
連絡先を教えたのに連絡がなく、それでも会いたくて八代の職場に連絡し脅すような形でもう一度会う約束をとりつけます。
八代はバイでいつしか女性と結婚するつもりだと言い切る男で、それ…

3

一万年+3日 小説

麻生玲子  片岡ケイコ 

コバルトの隠れた名作

大学生モノです。
作品の中を流れている、透明感のある文章がたまりません。

受けの白川は不思議なやつです。
何を考えているのかわかりません。
でも、すごく魅力的です。

そんな白川に普通の大学生・西野は惹かれていきます。
それはなんだかとても自然なことのように思えます。

このシリーズは4作あるのですが
不思議なほど派手な出来事は起こりません。
引き・・・みたいな終わり方も…

12

いつか、あふれる 小説

麻生玲子  宮本佳野 

サラリーマンの悲哀(ノω`)

数ページ読んだだけで、書き慣れた文章、細やかな心理描写、不自然さのないストーリー展開。うまいとうならされます。
主人公遊佐叶(ゆさかなえ)の付き合っている男は最低の男で、機密情報を他社に売ろうとしたことが、篠崎にばれたところ警察沙汰にしないでほしいと遊佐を篠崎に差し出して自分はさっさと逃げ出したのです。
遊佐も共犯だと疑われ、営業課から篠崎の技術開発部門にひきぬくかたちで、篠崎の監視下に置かれ…

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