門地かおりさんのレビュー一覧

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

軽妙な文章で書かれた切ないストーリー

前々から気になっていた本の新装版です。
全体に軽妙な文体で書かれた、でも内容はとてもいい物語でした。

『サミア』
自分だけがサミアを殺せる。今自分が殺せなかったらサミアはもう永遠に死ねないかもしれない。
そんな状況の中で、それまで普通の高校生だった友則は迷います。
ひとりぼっちで宇宙をさまよい、友則が生まれる前からずっと友則のことばかり考え、愛していたというサミア、そういう彼をいつの…

7

いじめてみたい 小説

渡海奈穂  門地かおり 

ドンくさい高校生が少し自分に気づいて…

神に近い萌です
受けの矢島はどこにでもいるような子。よく拗ねますし。
攻めの実原がいないとクラスメイトと関わることがむずかしいぐらい、鈍くさくずれています。
攻めの実原は面倒見がよく、生徒や教師からの信頼も厚い、優しいお兄ちゃんようなタイプです。 
しかし受けの矢島にはいじわるく対応しています。

受けの矢島は転校生です。
突然の転校で矢島はどのようにしたらいいのか途方にくれています…

2

恋する僕たちの距離 小説

遠野春日  門地かおり 

もどかしくてたまらない、小さな嘘が招く誤解とすれ違い

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
クラスでも目立つタイプの尚二×無口で不器用な性格の基紀の、もどかしい同級生ラブ。

くわー!はがゆいよ君ら。(地団駄)

両者で交互に綴られるんだけど、これは真相を知ってる読者のための両視点。というより、焦らし作戦のターゲットは間違いなく二人ではなくて読者だ。笑
ちょっとした嘘と偶然が招くすれ違いという迷走に、著者の思惑通りまんまと身悶えしました。

5

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

泣きました!

ちるちるのレビューを見て大変に興味を持ち読みましたが、本当良かったです!
エイリアンなんて、とんでも設定とおもいきや"ET”より切ない話に涙があふれてしまいました。

昔住んでいた星で罪を犯した為に最高刑とされる「不死」を与えられたサミア。
唯一死ぬ為に放出されたツールを求めて果てしない旅で、出会った人間が友則。
彼の不思議な色を持つ爪がサミアを、その苦しみから解く為の唯一の存…

10

リアリティは超A級 小説

水無月さらら  門地かおり 

歯医者さんは、みんな『S』

おバカかわいいBLらしいBL.
ドSの歯医者さんに、うっかり見初められちゃった後ろ向きくんが
どっぷり愛され(調教され?)る事で、徐々に自分に自信を持って
前向きに生きて行こうとするようになる
とっても、明るくって、ハッピーな気分になれる(やってる事は、かなり鬼畜でとんでもないけど)さっくり軽いBL。

門地さんの絵が、また、S心をくすぐるかわいさ。
女装で青姦のイラストとか、ホント…

0

おきざりの天使 小説

夜光花  門地かおり 

普通じゃ物足りないのっ…!という方にオススメ、かもしれない。かも。

BLでパニックものが読めるとは、本当にBLって幅広いよなあ…と思いました。しかしどう評価すべきか、非常に悩んでおります。
まず先にあらすじを斜め読みしまして、「何かが起こる」と言ったら何かあるんだろうなー夜光さんだし…と思っていたら何と災害!?これはホラーなのかSFなのか…と思っていたらパニックものの様相を呈してきて、どうなっちゃうんだろう?と戸惑っていたのですが、『仮説』で『インナースペース』…

4

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

優しい

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
JUNEに全然詳しくないのに勝手な思い込みでじとっとした重いものを予想してました。全然違いました。
どの話もすごく優しい。

「サミア」
宇宙人との恋愛を描いた表題作。
ひとりぼっちの孤独な宇宙人サミアと、サミアの辛さを自分のことのように苦しむ友則。
下手をすればギャグにもなりかねない荒唐無稽な設定にも関わらず、二人の交流のなんと美しきことよ。と…

6

濡れた吐息で奪われて 小説

鬼塚ツヤコ  門地かおり 

セックスは、好きな奴とやるからいいんだ

顔だけが取り柄の、モデル上がりの若手俳優・香原夏。
急所はいった撮影現場で、同い年ながら舞台出身の実力派俳優・辻堂崇弥と知り合う。
辻堂は、急に代役を決めた夏を、お偉いさんに身体を使って取り入ったと思いこみ、、、、

辻堂の一方的な勘違いで、乱暴に身体を奪われても、彼を嫌いになれず、抱かれれば敏感に感じて乱れまくってしまう夏。
その訳に感づいていても、辻堂が自分の事をどう思っているのかを…

1

蘭閨館の虜囚~建築家・饗庭蓮~ 小説

和泉桂  門地かおり 

表紙買い

作品数の多い和泉さん、
私的にはハズレがないんで、後の決め手は絵描きさん。

って事で、この作品の挿絵は門地かおりさん。

お話は、大正から昭和初期にかけて、建築家「饗庭蓮」の建物に纏わる連作シリーズとして刊行された2冊のうちの、2冊目。
シリーズ第1作を読んでいないので、この「饗庭蓮」については全くわからない。
もっとも、この作品の中でも、主人公・篠田唯が、
「謎に包まれた饗庭蓮…

0

ご主人様と犬(3) 小説

鬼塚ツヤコ  門地かおり 

自立しようとするおバカな子

ついに犬であることがバレてしまった平に、ご主人様である上総は騙されたと切れまくり平に冷たい仕打ちをしてしまいます。
ショックを受けた平はなんとか自立しようと守の紹介で上総の勤めるホストクラブの厨房で雑用の仕事を始めるのですが・・・というのが3巻の始まりで、この後事件が起こって二人はラブラブのハッピーエンドを迎えます。
そりゃハッピーエンドだろと分かってても3巻読んできてようやく結ばれてくれると…

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