有馬かつみさんのレビュー一覧

心に罠を、唇に罪を 小説

泉美アリナ  有馬かつみ 

謎の男

あとがきにも書いてらっしゃったように、テーマは『謎の男』
“謎”が、あちらこちらにちりばめられていました。2時間サスペンスのように…。
いろんな謎が解けていくたびに、「そうか…」とワクワクしました。

企業恐喝事件に巻き込まれた眞崎の、身辺警護に当たるために派遣されてきた佐伯。でも、眞崎は佐伯はただの警備会社の人間とは思えなかった。また、自分の性癖を自覚している眞崎は、緊急事態の今、佐伯に…

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ささやかな恋愛のすすめ 小説

麻生玲子  有馬かつみ 

じわじわと切なく、しあわせになる恋

なんてことない日常が丁寧に書かれていて物語の中に入り込みやすく、
キャラクターが自然に生きてるように感じられるので、
受の子が恋をしていく過程がすごく伝わってきて、
その切なさとか幸福感とかがとても好きでした。

地に足ついた世界のおはなしなので、
苦手な方もあんまりいないと思います。
ノンケに恋するゲイのせつないおはなしが好きとか、
読んだ後しあわせになれるようなおはなしが好きと…

1

ささやかな恋愛のすすめ 小説

麻生玲子  有馬かつみ 

ゆっくりと恋愛を育ててます

中学生のときに、自分の性癖を自覚した新。
恋した相手は山野。
他人に自分の性癖を知られないよう、大人しくしており、恋心など伝えようとも思っていない。
そして4年後、一浪して入ってきた山野と再会。
サークル内ではカミングアウトし、何人かのセフレもいる新は、中学の頃とは違う付き合いが始まります。

サークルの先輩に縛られちゃったり、セフレなんだけど、ホントは本気になられたり、その気持ちには…

2

工事現場で逢いましょう 小説

池戸裕子  有馬かつみ 

お坊っちゃまの成長物語

全国展開する中規模スーパー『マルトミ』を展開するマル富フーズの社長を父に持つ橘は、甘い父親が準備してくれた“実務企画室”に配属され3ヶ月。高校2年生のときから家庭教師だった秘書室の高山から付きっきりで研修を受けていますが、いまだに合格からは程遠い成績しかもらえません。
それならば、実地で研修しようということになり、橘が近所のスーパーでバイトすることを自分で決めてきます。
高山からも許可をもらい…

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憧憬の代償 小説

いおかいつき  有馬かつみ 

ヤクザ×ヤクザ

攻・春日組組員 堤(35)
受・組長相談役 篠原冬真(26)

冬真は大学生の時に母親を交通事故で亡くしています。
母子家庭で苦労していたため蓄えも無く、途方に暮れていた所に春日組長が現れ援助の申し出をします。
水商売の母子家庭と世間に冷たくされていた冬真にとって、ヤクザであろうと自分に優しく誠実に接してくれる春日に感謝し、大学卒業後に学んだ法律知識を活かして春日組の相談役としてヤクザの…

4

加速する視線 小説

義月粧子  有馬かつみ 

地味受けの思いが報われる

文章が上手いだけに、ぴったり好みにはまると萌えました!
受けがあまり冷たくされず、攻めが受けに惚れこんだ上で、反省があると萌えられるみたいです。受け冷遇タイプで作品によって落差が激しいので、油断は出来ないのですが。

酒造メーカーのマーケティング・江崎圭輔 モテ系鷹揚攻め×旅行会社専務・森中匡邇 地味気丈受け
高校の時は地味なタイプだった森中は、男女共にモテていた江崎に憧れを抱いていた。

1

狂犬 小説

剛しいら  有馬かつみ 

狂犬は誰だ?

元傭兵とキャリアとテロリスト。
まさに“ハードボイル”チックな登場人物たちです。
いきなり警視庁テロ対策課勤務の立佳は、上司から「一人で行ってこい」と元傭兵の鬼塚へ会いに行きます。
行ったら行ったで速攻「裸になれ」って言われて。
うわぁ~、何という鬼畜な攻めさまだ……と、そこから先「どうなるんだ?」と心配したけれど、きっちり自分の足元やら気持ちやら見えてて、しっかり男前で庇護されるようなや…

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リーガル・アクション 小説

義月粧子  有馬かつみ 

外国ドラマみたいな雰囲気

7人の男弁護士事務所で、全員美形でゲイかバイを宣言しています。
これが外国ドラマになったら壮観だろうなと、思わされました。
お仕事描写がリアルで、それに仕事が出来る男達の恋愛が絡み、ちょっとお涙頂戴も有で、読み応えがありました。

ついに、所長の恋愛と過去が明かされるという事なんですが、全くリンク作品だなんて知りませんでした。
3部作の完結作品になるようですが、1話完結なのでここからでも…

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夜に溺れるキスをして 小説

妃川螢  有馬かつみ 

甘いかさぶた

攻・高校数学教師の垣内守亮
受・ヒナガ・エステート社長の比永梦月

高校時代の同級生です。
人好きのする明るい笑顔と人望で、常に人の輪の中心にいた守亮と、整った容姿と、常に控えめな立場をとっていた梦月と。
正反対でありながら、些細なところで共通点も多く、自然に一緒に行動するようになり、親友となった。

お互いに相手を親友以上の感情で思っているのですが、不器用な高校生なのではっきりと表…

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この愛で縛りたい 小説

英田サキ  有馬かつみ 

編集はそんなに偉いのか!?

英田さんの作品にこんな評価つけたことあったかな?だって・・・だって・・・なんですもん。

恋心を抱きながらも長年親友として付き合ってきたけれど、海外勤務を言い渡されたことをきっかけに、気持ちにけじめをつけようと起こした行動が、拉致監禁緊縛!

そのシチュエーションはいいんです。どっちかというと好きですから。
でも、その行動を起こした阿木(受)があまりに後ろ向きで弱々しいところと、永瀬(攻…

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