有馬かつみさんのレビュー一覧

欲望の在り処 小説

麻生玲子  有馬かつみ 

どんな恋の訪れ方をしても…わずかな勇気を忘れないで!

麻生先生の作品は、ごく日常を舞台に、自然とラブを絡めてくるお話が多く、そこに心地よい文章も重なって、読後はやさしい気持ちにさせてくれるの作品が多いので好きなんですけど…
今回のお話は少しモヤモヤが残ってしまうお話でした。

あとがきに、「話の切り口をかえてみた…あんまりこんな内容のお話はないのでは⁉︎」
とあるように、内容が結構シビアな雰囲気で展開していくので、麻生作品らしいと言えばそうな…

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月下の秘めごと 小説

中原一也  有馬かつみ 

中国もの!

最近まで時代物BL(近代除く&国内外問わず)って読んだことなかったです。
初しかも中国もの、さらに中原一也様。

雑味のないラブラブストーリーっていうのが印象です。
ファンタジー入っていると言ってもいいのかな?ファンタジーの使い方まちがってないか心配ですが。
活劇って感じで楽しかったです。中国ものの楽しみ方も少し覚えた気もするのでさらに手を広げたいですな。
皇子様相手だけに跡目相続のこ…

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鍵盤上のマリアージュ 小説

松幸かほ  有馬かつみ 

ラブについてはノープロブレム。←作中で。

夕貴(受)が、最初から最後までぐるぐる悩んではいるんですが、ラブじゃなくてピアノについてなんですね。

ラブ面ではほぼ障壁も葛藤もないに等しいくらい(↑レビュータイトルはそういう意味での『ノープロブレム』で、私の感想ではありませんので)。

リュカ(攻)はもう終始夕貴ラブ!で甘やかしっ放しだし。

正直『ラブストーリー』としては、多少夕貴が自虐的に『自分なんか立派なリュカには釣り合…

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満月の狼 小説

火崎勇  有馬かつみ 

現代版狼男。

ヤクザで狼男な攻×エリート警察官の受。
色んな意味でイロモノ(苦笑)

今回の火崎先生の話は、恋愛とサスペンス?が半々位でした。
サスペンスと言っても、がっつり推理していくわけではないので、キャラと同じ目線で謎を追っていく、というイメージのが近いですかね。

恋愛面では、とにかく一途でストレートな攻めが、受けにアプローチするもサラッとあしらわれて、でも、懲りずに再アプローチして、ちょく…

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いつかの告白 小説

きたざわ尋子  有馬かつみ 

これというものはないけど、すごく好き。

まあ『王道』でしょうね。すごくありがちだと思います。意外性を求めて読むような作品ではないのは確実でしょう。

でも、これはきたざわさんでもかなり好きな作品なんです。シリーズではない単発ものでは、いちばん好きなんじゃないかと思うほど。何が、と訊かれても答えられないんですが、もうわけもなく好きなんですよ。今までに何回読み返したかわからないくらい。

しかしこれ、10年以上前になるんですね。…

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超法規レンアイ戦略課 小説

秋月こお  有馬かつみ 

シリーズ化ならば名作の予感

このお話のカップルは地元名士のドラ息子(元暴走族副ヘッド)×左遷された才色兼備なハリネズミ、です。
平たく言えば『不良な兄ちゃん×美人な優等生』ですね。

ただしこの不良な兄ちゃんは地元名士出身ですので表の世界、裏の世界を見聞きしています。不良に走っても鬱憤晴らしにさせておけ、と親の掌でしかいられないことを痛感した過去があります。改革という理想や希望に燃えてもままならぬ事が身に沁みている苦労…

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愛に溺れて恋に焦がれる 小説

仙道はるか  有馬かつみ 

愛に溺れて恋に焦がれる

簡単に言ってしまえば、高校時代に想っていた担任と再会、交際、過去のトラウマから
別れ、乗り越え復活という感じでしょうか。(乱暴すぎですが・・・)

攻の大崎はとても気障な台詞を言って口説きます。引くを通り越してすごいな!と感心しちゃいます。
受の和泉はエロスイッチ入ると豹変!めちゃエロイ。ギャップがいい。
また大崎の親友の牛島、和泉の親友三沢も良いやつです。
(三沢に関しては過去は目を…

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秋のときめきベストセレクション小冊子 特典

「誰かが見ているー標的ー」番外編の感想のみ

シャレード文庫秋のときめきベストセレクションフェアの購入特典小冊子です。

収録作品は以下のとおり↓
鈴木あみ「愛犬」番外編
矢城米花「誰かが見ているー標的ー」番外編
海野幸「この佳き日に」番外編
義月粧子「消エル蜜月」番外編&イラスト担当・わかなキャララフ

収録作品の内「誰かが見ているー標的ー」のみ本編既読なので、この作品の番外編だけを読みました。

本編のその後を描いたお…

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誰かが見ている─標的─ 小説

矢城米花  有馬かつみ 

ミステリー?サスペンス?

『闇を断つ者たちの夜』を読んで感動したので、次は何を読もうかと考えて、ミステリー風味なあらすじのこの本を選びました。

主人公・折坂文哉は何者かに襲われ、脅迫されます。現場を目撃した同僚の林にも、脅され、犯されます。毎日のように続く凌辱と脅迫。誰も信じられない疑心暗鬼な状況の中、苦手に思っていたアルバイトの青年・瀬戸恭四郎にも目撃されてしまい…。

正直に言うと、犯人は読んですぐ1ページ目…

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誰かが見ている─標的─ 小説

矢城米花  有馬かつみ 

ちょっと薄気味悪い。

 ちょっと薄気味悪くて気持ち悪い話。

 折坂史哉は二十代後半のごく普通の会社員だった。
 そして、今日もいつもと同じ日常が始まって終わるはずだった。

 残業が深夜に及んだその日、史哉は何者かに襲われる。
 意識がないままに体中を弄ばれ、気がつくと全裸で横たわっていた。
 意識を取り戻した史哉が辺りを確認しても、周囲には誰もおらず、史哉の携帯には自身が吐精する様子を写した写真が何枚…

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