六青みつみさんのレビュー一覧

忠誠の代償 ~聖なる絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

必然の絆

小説リンクスの2011/6.8月号に「誓約の代償~贖罪の絆」前後編で
掲載されていた小説のスピンオフ篇になっていました。
てっきり掲載された書籍が発行されると思っていたのでびっくり
しちゃいましたけど、合わせて読んで見ると全てがすっきりする
内容で個人的には2倍楽しめた作品です。
雑誌の方は全体的に重苦しいシリアス面の濃い作品でしたが
こちらは聖獣がやんちゃで可愛いらしいので明るめの作…

9

夕陽と君の背中 小説

六青みつみ  山岸ほくと 

攻にイラッとくるんだけど、そこがいい

六青さんの作品って、無意識に攻が無神経な部分がある事が多くてそれとの対比によって受の健気さが生きてくる面もあると思うんですよね。
この作品もそのパターンでした。

高校の同級生同士モノ。
勇貴[受]は同級生でスポーツマンタイプで女子からも人気のある向陽[攻]の事を密かに想っていたのだけれど、学校イベントで女装した際に向陽にキスしてしまい、その想いを彼に知られ一度は拒絶されてしまう。
そし…

6

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

10年愛

帯『嫌われたら、生きていけない』

学生時代からの親友で、二股をかけたりはしないものの付き合う相手と長続きしない城戸〔攻〕と、地味で密かに城戸を想っている洵〔受〕
美形で人目を魅く城戸と、洵の地味さ加減の対比は萌えツボの一つ。

そしてついに洵の想いが通じて、城戸と恋人同士になるのですが今までの彼の恋愛遍歴を知っているからこそ、自分達の恋愛も決して長続きはしないだろうとどこかで洵は思って…

4

楽園の囚われ人 小説

六青みつみ  白砂順 

さらりと読めてしまいました。

六青さんの作品だったのでいろいろ期待していたのですが、本当にあっさりと読めてしまいました。

いえね、受けのキリアも六青作品では定番の受けの不幸に次ぐ不幸とか陵辱強姦とか大変な事態があるのです。
攻めのファリードも、ひたすら一途にキリアのことを思って本当に誠実に尽くしています。
条件は凄くいいのに、何故だか心揺さぶられるような、読後、「疲れた~」「読んだなあ」というような充実感が少ないので…

0

夕陽と君の背中 小説

六青みつみ  山岸ほくと 

すみません…。しゅみじゃない、だけです。

六青さんの作品だったということで買ってはいたのですが、学生×学生が地雷だったので箪笥の肥やしになっていた作品でしたが、とうとう手を出しました。

お話自体はよく作り込まれて、登場人物の心情も細かく丁寧でした。
もう!……切ない。いじらしい。
と、何度思ったか。
受けの勇貴が、とにかく切なくて切なくて、そしていじらしいのです。

それに対し、攻めの向陽!彼にイライラさせられました。

4

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

泣いてしまいました。

私はどうも六青さんの作品に弱いです。

途中まで主人公のリィトが自分のことを「オイラ」と言っていたり、父親のことを「父ちゃん」と連呼していて、ちょっとこの言い回しにひいたところもあったり、すぐにリィトが涙と鼻水グチャグチャで泣いてイライラしましたが、しかし六青さん!押さえるところは押さえてあるのが本当にうまいと感じました。

幼い頃からの奴隷生活、それに伴う慢性的な栄養失調、無知無学、大変…

4

蒼い海に秘めた恋 小説

六青みつみ  藤たまき 

切なさ満載、いじらしさ満載。

私は【寄せては返す波のように】の方を先に読んでしまっていたため、エリィはとても可哀相、切ない思いをずっと抱えていたんだね、などエリィにずっと思い入れがあり、この本は買っていたのだけれどなかなか読む気になれず、ずっと本棚の肥やし状態でした。
しかし、やっと重い腰を上げて読んでみれば、胸が苦しくなるような切なさといじらしさに打ち抜かれ、今私の頭の中を独占するのは【蒼い海に秘めた恋】のことばかり。

3

ruin -緑の日々- 小説

六青みつみ  金ひかる 

なんて穏やかな日々!良かったね。

前作がすごく切なかっただけに今作も心配でしたが、ルドワイヤの自然やそこで生きる人々、ガルドランが壊れたカレスを癒していくのです。
幼児退行して先が見えなくても、ガルドランはこのままでもいいとさえ思ってくれています。

もーっ!こんな男、どこにもいないよ!
ガーディ、いい!
彼の大きなカレスを包み込む愛情は、そのままこの物語をも包み込んでいるようです。

しかし、彼も普通の熱い男の一面…

4

ruin -傷- 小説

六青みつみ  金ひかる 

久しぶりにこんなにハマッた。

切ない、なんとも切ない。
でも人生ってこうだよね。

自分の大切な人のために、身も心も削って生きている。
誰にも気付いてもらえないけど。
本当は気付いて欲しい。
少しサインも出している。
気付いて欲しい人に気付かれず、自分を大きく包むその存在にまた自分も気付かない。

カレルが切なくて、壊れていく姿もまたきつい。
本当に救いといったらガルドランだけだ。

もーお!バカカレル…

8

コングレッシオ 小説

六青みつみ 

ほのぼの話で安心して読めます。

【蠱蟲の虜】はハードな話しだったのですが、こちらはあとがきで作者の方が仰ってる通り甘み成分たっぷりになっています。
しかし、これも書いてありますが羅漢果かパルスィートのような甘さ&カロリー控えめというのも事実です。
カイルがひたすらリーンを紳士的に甘やかし、リーンもそんなカイルに見惚れてしまう。
リーンに新しい服を仕立て、美術館やお芝居に連れ出し、帰りにワルツを踊る、なんて穏やかなの!

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