六青みつみさんのレビュー一覧

竜王の聖騎士 小説

六青みつみ 

本当、外編を集めた本でした。

まずはリーン付聖騎士ソレス視点の話から。

リーンとカイルは天藍皇国で幸せに暮らしていますが、ソレスからするとどうやら違うみたいで悶々とした日々のことがつらつらとあります。
リーンは奴隷生活が長かったせいもあり、大抵身の回りのことは一人でこなします。
リーンが具合が悪かったとしてもお世話をするのはカイルの役目。
そこに入り込む余地なんてありません。
閨のアノ時の声だって、部屋の前を警備…

0

君がこころの月にひかれて 小説

六青みつみ  佐々木久美子 

六青作品にしてはイマイチな。

私は終始、この受けの子は幼馴染と一緒になるとずっと思っていましたが、なんとまあ、裏切られました。
そのせいかイマイチ作品に入り込めず終わってしまいました。

この受けの子も六青作品なだけあって、健気ですごい悲惨な目に遭うし、すごい可哀相なのですが、気持ちがフラフラしているんですよね。

幼馴染の彼がすごい性格がよくて、葉之助のことをよく守っているし、体の関係も気持ちの準備ができるまで待っ…

3

リスペクト・キス 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

姿を消すのであれば、ここまで消してもらえると気持ちいい。

この作品は私にとって思い入れのある作品でした。
当時、六青さんがデビューしていい作品を書く人だなと思っていたのですが、私の苦手なファンタジー作品が出たり、この作品に出てくる受けの洵があまりにウジウジしてイライラっとなり六青さんはそれ以来、読まなくなってしまったのでした。

ところが最近、読み返す機会があり再読。
なんとまあ、ウン年の時を経て洵は私の受けのツボとなっていたのでした。

確…

6

手のひらの向こう側 / 温かな痛み 小説

六青みつみ 

やっぱり商業化してほしい一冊。

【手のひらの向こう側】
一言でいえば「いやぁ、よかった。めでたし、めでたし」です。
【ruin ―緑の日々―】でカレルは記憶が完全には戻らないまま終わったので、そのまま終わりで幸せにはならないだろうと思っていたのですが、ここでそのもやもやしたものが払拭されました。
カレルもガルドランもすごく大変で可哀相な目にあいますが。
簡単にいうとカレルはまたしてもあのハーン伯爵らにレイプされてしまいま…

2

蠱蟲の虜~螺旋への回帰~ 小説

六青みつみ  金ひかる 

前作よりだいぶ落ち着いた感がありました。

前作でとても勢いがあり、山あり谷ありでとてもハードな内容だっただけに、今回はその勢いが感じられませんでした。
しかし、受けが今回もハードな展開に巻き込まれることにはかわりないのですが。
今回はファンタジー要素満載で、ファンタジーが好きな方にはいいと思いますが、私はファンタジーは圏外なので少し残念でした。
前作はこういう世界観でも勢いがあり、どんどん引き込まれあっという間に読み終えてしまったの…

2

12の月と、塔の上の約束 小説

六青みつみ  白砂順 

切ないけれど、安心して読めました。

六青先生の作品なだけあって、たっぷり二段組のもりだくさんでした。
この先生の受けは悲惨な過去、現在がついてまわるのが常ですが、今回も大変でしたが、いつもあるようなネチネチとした陵辱シーンがないため、心の平穏を保って読み進めることができました。
が、私はこの先生の魅力は、もう目を覆ってしまう読み進めるのが苦痛になるほど身も心も落としに落としたその後に、這い上がるか攻めに救い出されるかしてからの上…

5

一枚の絵 小説

六青みつみ  ヒメミコ 

六青先生お得意の切ない話でした。

私は先に【ruin―傷―】を読んでいたので、あの鈍感坊ちゃんのリオはどんな奴なんだ!カレスはどうしてあんな傷を心に負うようなかかわり方をしたの?などと偏見たっぷりに読み始めました。
しかしエリヤの不幸な人生を読み進めるにつれ、あまりの理不尽さ、差別、貧困、もう苦・苦・苦・苦・苦しかなくそんなエリヤを救い上げたリオを見直し、助けられてリオの城で休んでいたエリヤに「臭いますね」だの「あの子は売春婦…

6

散る花は影に抱かれて 小説

六青みつみ  山岸ほくと 

後半の話しに、もう精神ズタボロになりました。

 前半はいろいろあるけど、心穏やかに読めました。
 二人、思い通じて良かったねと。
 まさか・・・、後半でこんなにも辛い仕打ちが待ってようとは。
 前半と後半の落差がすごいらしいことは、いろいろなレビューで知ってはいたけど、もうしばらくはこの本を開こうと思う気持ちになれません。
 陵辱シーン酷過ぎる。
 もう目を覆いたくなる、読み進めるのが本当に苦痛で苦痛で苦痛で。
 はやく記憶から消…

5

遥山の恋 小説

六青みつみ  白砂順 

久しぶりに読み返し、泣いてしまいました。

 発売当時も切ない話だなと思いましたが、最近たまたま手に取り読み返すと何とも切ない、紫乃が切なくそのいじらしさに涙が出ました。
 少し気を許すと傷つけられ、信じれば裏切られ、飼い犬にも先立たれたり、本当に涙を誘うのがうまい話でした。
 紫乃の絶望や悲壮が丁寧に書かれ、これでもかこれでもかと少し浮上すれば落とされ、また少し浮上すると落としにかかる。なんともいい意味で弄ばれた一冊になりました。

6

蠱蟲の虜 小説

六青みつみ  金ひかる 

読む人を選びますね。

以前からすごく気になっていたお話。
ようやく手に取るに至りました。

完全に読む人を選ぶお話だな、と思いました。
地雷の人も多いのかも?
私は大丈夫だったのですが…。

最初のうちはファンタジーをあまり読まないせいか、世界観に馴染むのに少し時間がかかったようなところもありましたが、徐々にそれに慣れて。

小さな芽生えと、そして別れと。
怒涛のような不幸の連鎖。
その中で5年も…

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