毬谷まりさんのレビュー一覧

月に棲む鬼 小説

毬谷まり  高橋悠 

そこにある寂しい気持ち

浄霊を生業とした受け・周(あまね)と、彼の世話を焼きたがるホラー作家の攻め・直人。
俗世に興味が薄く、生まれ育った村に引きこもっている周の為に、直人が梅の花の景色が綺麗な温泉宿に連れて行ったら、そこには何やら黒い空気が渦巻いていた…。

話全体は心霊現象が主体となっているが、怖くないのでホラーやオカルトが駄目な人も安心して読める。
こういった霊力の強い者と霊感ゼロな者のコンビって、大抵霊感…

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月に棲む鬼 小説

毬谷まり  高橋悠 

ちるちるさんのインタビューで気になって購入!

私の中での鬼祭り開催中です。
第2弾としてこの作品を。

怨霊退治BLってあまり無いんですがこれはベスト作品ですね。皆に読んでいただきたい。

とにかくイラストの高橋悠せんせのイラストが本当に色っぽい。それを見るだけでも価値があります。

このお話は、ホラー作家の広瀬直人(攻め)と浄霊を生業とする八鬼周(受け)の大人のもだもだ年下攻めラブストーリーです。

最初は浄霊後の周の身体…

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月に棲む鬼 小説

毬谷まり  高橋悠 

悲しい宿命の中で見つけた幸せ

設定に惹かれて、手に取りました。ホラー小説家の直人と除霊を生業とする悲しい宿命を背負った周の、体から始まる怨霊退治系BLです。

直人は、小説家としてデビューするまで、色々なアルバイトをしていて、そのアルバイト時代に周と知り合います。
周は、銀髪で、誰もが振り返る美形で、関西弁が色っぽいです。除霊を生業としているけど、それには悲しい生い立ちがあって、そのことで世捨て人のように生きてきたのです…

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この夜の果て 小説

毬谷まり  石田育絵 

シリアス?なのかギャグなのか?

主人公が局部を切断するというショッキングなお話。

しかし何度も笑ってしまったのは何故?

出したい欲求はあれど、モノが無い為に放出できない苦しみ。
その苦悶が妙に笑いを誘う。
私は男ではありませんので解りませんが、出せないのってそんなに苦しいものですか?

だって何日も悶絶して食欲まで失い、すっかり憔悴した姿にって…。
スイマセン、どう表現したら良いのでしょうか?とにかく必死過ぎて、主人公が真面…

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春夢楼に咲く華は 小説

毬谷まり  御園えりい 

面白かった!

吉原で評判の花魁(受け)のところへ昔の想い人(攻め)がやってくる・・
というわりとお約束の導入部。

この作品、脇役が本当に魅力的でした。受けが世話してる新造や禿の子達、廓の楼主、遣手、当て馬くん等々。
特に遣手の一之丞はいいキャラしてました。

エロに関してはマニアックな部類に入ると思います。
主なエロシーンが3P。というか視姦?wあまり好きではないんですが、たまには新鮮でいいか。…

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この夜の果て 小説

毬谷まり  石田育絵 

チョン切り注意!痛い!激情劇場

ともふみさまレビューでさっそく手にとりました。
とっても痛い、痛い、どこが痛いってアソコも痛ければ、心も痛ければ、人間も痛い、とっても痛いお話でした。
萌えかと言われれば・・・・中立よりの萌え。
何と言っても、アソコを切ってしまうお話って初めての体験でしたので。

今更、そんなに旧華族なんて家柄は大切か?と思うほど家柄に執着するオムラの姑と嫁。
和彰は、結婚に情熱も愛もさほどあったわけ…

4

この夜の果て 小説

毬谷まり  石田育絵 

アレを自分で切り取っちゃった主人公

有能で完璧な秘書・長瀬×婿養子で社長・和彰の、ドロドロなのにセンシティブなラブ。
ちん様を自ら切断しちゃった受けという仰天設定です。(あらすじにあるのでネタバレボタンは押しません)ホントに切り取っちゃいました。あわわわわ。
とはいっても猟奇的なのはソコだけで、予想していたほど病的な重苦しい空気がなかったのが意外…というか残念。
湿度は十分でしたけど。

兄の会社への資金援助を条件に、大企…

5

この夜の果て 小説

毬谷まり  石田育絵 

いろんな意味で痛いのでご注意を

この作品は嫌だ!と言う人も多々いるかも知れませんが、私は好きなんですよね。
まさに人間のエゴ丸出し。
エゴも丸出しだけれど、悲しさも丸出し、でも最後はハッピーエンドなんですから言うことなしです。


これは重要だと思うのでネタバレ書きますが、




「局部切り落とし」があるんですよ。
しかも凄く悲しい場面。
自分はどこからも必要とされなくて、でも家柄という「種」だけ求めら…

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