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7/12(合計:116件)
河井英槻
snowblack
体は大きいのに、泣けるほど健気な「小さな魚」。 そんな憲二が諦めていた夢みていた幸せを掴む話。 という表題作のほか、大きく分けで2つの話が収められている。 ノスタルジックで、仄暗くて、切なくて、でも甘い。 細かいところでは突っ込みどころもあるし 絵も美麗とかすごく上手というのではないが、 河井さんの描く世界は、独特の強い魅力があり 新作をとても楽しみにしている。 (でも、遅筆で…
江名
ネタバレ
上司にニューハーフパブに連れて行かれたノンケの攻めは、 そこで女の格好をして働いている高校時代の後輩(受け)と再会。 よく一緒につるんでいた元ヤンの後輩が、 店で「女」をやっているのは、 ノンケの先輩のことが、ただただずっと好きだから。 10年も、そして、男の人生なんて捨ててしまえるほどに。 望みなんてないと思いながらも、女の格好をすることで、 ひょっとしたら、もしかした…
aster
久しぶりに河井英槻さんの作品読んでみましたが、やっぱりこの人の描く話好きだなーと思いました。 そして表題作読んでる途中で泣きそうというか泣きました(と言っても私が単に涙もろいだけで普通なら多分泣かない)笑。 でも、ホントに受けの子が健気で…可愛すぎる…! 表題作の他にも短編がいくつかあって、そっちも面白かったです。ただ、個人的には表題作の話をもう少しやって欲しかったという気持ちもあり…
こにしそる
相変わらず、河井英槻さんの漫画は秀逸です。 BL漫画を読んでいるというより、ティーン海外文学を読んでいるような気分になりました。 舞台・年代・環境もはっきりしていなくて、ただどことなく近代的でない土壁の建物・陽だまり・青空から絵本のような印象も受けます。 最初は兄弟モノ??と思って読み進めたのですがそんなこともなく…主人公の相手として登場する人物はしっかりしたキャラ設定があるにも関わ…
てんとーむし
表紙が綺麗で気になっていたこの作品。ようやく読むことができました。 幸せになりたいだけなのに、なかなか上手くいかない。生きてる意味がわからないと自分を追い込む主人公とうまくいっているようで実は意外と悩んでいる弟。主人公からしてみてば母親からも好かれて自分の持っていないものをたくさん持っている弟は羨ましい反面憎い存在。 家族から逃れるために遠いところへ逃げたのに、追っかけてきた弟。弟ら兄…
キリヱ
期待していた話とは違っていました。 いや、勝手に思い込んでいただけなのですが。 いや、まあこればっかりは仕方ないのですが。 ずっと、弟×兄だと思って読んでいました。 でもよく見たら表紙から違いますね(汗) うっかり、うっかり。 これで突き返された弟はどうなってしまうのでしょうか。 私は弟も家を出て、この地で暮らしていく話かと思っていました。 結局、ニコは許されないのです…
なかなか本が出ない河井さんの新刊。 7年かけてまとまったそうだが、一貫した絵と作風に改めて 独特の魅力を持った作家さんだと思わずにはいられない。 仄暗くて繊細な魂の痛みを描かせたら、絶品の河井作品。 中二病とも言える世界観だが、一人一人のキャラに透明感があって、 脆そうに見えるけれど細くて折れない芯がある感じがいい。 舞台は、南米のどこか。 巨大なキリスト像がある街に北の国か…
クリボウ
ニコにとっての神様は…。 亡くなった父に似ている弟:ウィルのみに過剰な愛情を注ぐ母に愛情と同じくらいの憎しみを抱くニコは故郷を離れ遠い異国の地に辿り着きます。 3年の月日が流れ、ニコは安寧な日々を過ごしますが、ある日、ウィルが突然訪れたことから心がどうしようもなく波立ちます。 ウィルを見ることにより母に愛されなかった哀しくやるせない苦い日々を思い出し揺れるニコの気持ちを場面を過去エピ…
「本編に入れたかったのですが、1話丸ごと使ってしまいそうで入れられなかった」 そう作者のコメントが付いているのも納得。 1枚ものの漫画ペーパーですが、素敵な雰囲気がギュッと詰まっていました。 4話目の直後に入るという、エリとニコがデートするお話です。 仕事が決まり、観光客相手にガイドの仕事もすることになるニコに、 「めぼしい観光スポット、案内してやるよ」 そうエリが言い出して、…
スズキ27
求めよ、さらば与えられん。信じる者は救われる。神さまはきっといるから。 これまで素通りしていた言葉に、振り返ってみようかなという気にさせられました。 諦めたつもりになったり、自暴自棄になったりすることもありますが、もう少し生き生きと生きてみようとしてもいいのかもしれない。 7年かけて1冊にまとまったというこの本に、衝撃を受けて感動するというより静かに火を点けられたような思いです。 …