まんだ林檎さんのレビュー一覧

コンプレックス(3)(文庫版) コミック

まんだ林檎 

何度読んでも泣いてしまう。この感情は何?

だ~!やっぱり泣いてしまった。もう5回は読んでいるのに。

最後の「コンプレックスFOREVER」が秀逸。
死さえ感動的。こういうの読むと、頑張ってながくながく生きようと思うよ。

(余談ですが、この「お迎え」の場面、竹宮惠子の「ミスターの小鳥」を彷彿させます。こちらも名作なので、機会があったら、ぜひ読んで欲しい。)

ちなみに、タイトルの「コンプレックス」。「劣等感」とか連想しがち…

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コンプレックス(2)(文庫版) コミック

まんだ林檎 

家族と愛の物語(BLだけど)

凄い!凄いよこれ!
1巻で、幼なじみだった二人の関係が変わるきっかけ~結ばれるまでが、既にしっかり描かれていて、普通のBLだったら、そこまででOK。BLをファンタジーと捉えれば、「お姫様は王子様と結ばれました。めでたしめでたし」で良いのだけれど・・・この作品は、そこからが凄い!

(以下、あらすじ。ネタバレ有り)
2巻目で描かれるのは、家族と愛の物語(おお!すごいな)。
愛し愛され、同じ…

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コンプレックス 1 (文庫版) コミック

まんだ林檎 

名作なんです

BLを超えたBL。
愛って何?家族って何?
始まりって何?死って何?・・・ってところまで、見事に描き切っています。

文庫版1巻の初出は、1994年~1997年(「b-boy(17)ショタコン特集」及び「月刊MAGAZIN BE×BOY」95年7月号~97年6月号)。20年ほど前の作品ですが、今読んでも凄く凄くいい!

ゲイになる、っていうか、性的にこじらせる、純粋で明るかったサッカー…

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狂ひもえせず コミック

まんだ林檎 

ストレートな官能表現

イラストや雰囲気が落ち着いてるのに対して、台詞は直接的なものが多く、描写も過激です。
このストレートな台詞は好き嫌いがありそうですが、BLって意外とこんな直接的なえろい単語をぽんぽん使ったりしない気がするので、これに感してはとてもよかったと思います。女性とのベッドシーンも多いのでどうしても苦手な方は避けたほうがよいかもしれません。
特に表題作は女性と一人の男性を挟んだお話です。

どこか説…

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コンプレックス(3)(文庫版) コミック

まんだ林檎 

全3巻まとめてのレビュー

マンガ図書館Zにて。
サクサクと読みやすかったので、全3巻イッキ読みしてしまいました。

二人の小学生時代から一生までが描かれているのですが、舞台が日本だからなのか、羅川真里茂さんのニューヨーク・ニューヨークよりも親近感がありました。
作画の不安定さが気になったのと、話の流れが少し駆け足な感じで、もう少しゆったりと読ませてほしいシーンもありましたが、久々に読み応えのある漫画を読むことができ…

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少年探偵 鹿鳴敬介(文庫版) コミック

まんだ林檎 

えっちなしなのに香るエロの息吹き

昔はよく、まんださんの作品読みました。
懐かしいー。
絶版図書館さんで久々に読みましたよ。
ちなみにこちらの本来の単行本は、アニメージュコミックスから二冊出てました。
絶版図書館さんの方は文庫版かなと思います。

内容は、サド公爵という怪盗を追っている少年探偵・鹿鳴敬介の活躍を描いたものですが、サド公爵含め刑事の呉さんもショタコンです。
同じ穴のムジナですよ。
そして出だしですでに…

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少年探偵 鹿鳴敬介(文庫版) コミック

まんだ林檎 

アンチテーゼ?

本作はBLの延長線上にあるショタ、と言うよりは
むしろ男性向けショタへのアンチテーゼと位置付けた
方が良いのではないか、と評者は愚考します。
実際どのエピソードも男性向けショタならば恐らく
なし崩しに行為に及ぶ展開になるであろうと言う風に
構成されているからです。
この作品をBL・ショタの文脈で読み解くならば
まんださんが編集されたショタ同人誌『THE SYOTAROH』を
併せて…

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コンプレックス(3)(文庫版) コミック

まんだ林檎 

これは泣くーー!!

推薦文で栗本さんが「ラストは絶対泣きます」と書いてましたが大袈裟じゃないです。
これは泣くよーーー!!
読ませた&読んだ友達は全員撃沈してます、泣けるーー。
もう読んでーーいいからいいから読んでーーー!!じたばたしちゃうのがこのシリーズ。

自分的にはその前にオッサン2人で温泉に行く回の段階で泣いちゃってる訳ですが。
泣けます。
それも感動の押しつけじゃなくて、こう読んでる内側から溢…

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画面の告白 コミック

まんだ林檎 

ラストにやられました

主人公の名前が(今作はペンネームですが)著者自身というのにええっとなりますが、そこは例えば栗本薫さんや有栖川さんが同じ手法を過去にとっていた事を考えれば手法としてはそれ程おかしなものではないのかもしれません。

でもこの作品にはイマイチ乗れませんでした。
上で述べた作品と大きく違うのは、主人公の性別や性格は別として周りに居る人間がかなりまんださんご本人の状況とかぶってるんですよ。
同人時代…

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天国の門 コミック

まんだ林檎 

まんださん良いなあ

まんださんは実は同人誌時代から読んでる作家さんで、もうそれから20年近くになりますが、まさかこういう作風の作品を描く様になるとは正直思ってませんでした。
変わったなあというか間口が凄く広くなったんでしょうな。
昔からの持ち味であるコメディちっくな語り口を見せたり、そうかと言えば深かったり切なかったり。
唐突めいた変な人物ではなくて、ちゃんと血が通ってる人物って感じがします。
ちと世俗離れし…

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