一穂ミチさんのレビュー一覧

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

高校時代の描写は間違いなく神

さすが一穂さん、青々しい高校生の描写が秀逸でした。
何がどうしてか、とにかくこの方の文章は脳にスッと入ってくる。
そういう意味で私にとっては相性の良い作家さんです。

一穂さんは高校生の自意識過剰加減とか、ちょっとしたことで世界の終わりや運命を感じてしまうような、繊細な、そんな心の機微を文章にあらわすのがお上手な方だと思うのです。

この作品も一束や圭輔の細かな人となりの描写が良かった…

7

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

大人しい大人、落ち着いた大人

 国会で議員などの発言を書き留める速記者をしている碧と、新聞記者の西口のお話です。

 判で押したような毎日がずっと続けばいいと願っている碧ですが、碧とは対照的で、明るく、何か人を惹きつける何かを持っている西口と出会うのです。碧は真面目で、自分で家事炊事全般をこなしてしまいます。そして、西口はそんな彼の作った手作り弁当を見てすでに結婚していると勘違いするのです。

 最初は気になって、話す…

6

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

やっと読んだ

うっかり off you goから読んでしまったため
なかなか読むに読めなくて積本してしまっていました。
そしたら、off you goの方を軽く忘れた状態で読めたので
私個人的には良かった。
実際順番逆でも読めちゃえますが、香港時代の佐伯を知った上で
off you goを読んだら違ったレビューになったでしょう。

さて、分かりやすいからでしょうか?
is in youの方が私は…

3

rutile souvenir tresor 特典

1/21の青い輝き、「クラッシュド・ブルー」by 一穂ミチ

ルチルの冊子のタイトルは、毎回rutile souvenirに何か一言加えたものだが、
この一冊の一言は「宝物」。
その中から、一穂先生「藍より甘く」の番外編のみのレビューです。

               :

サラリーマンとして働く暁行は、急な代役で九州に出張に行く。
なんとか仕事はうまくいき、その後の取引先社長の家のガーデンパーティ、
庭に咲いた小さな青い花を見て遙を思い…

3

RUTILE souvenir ETOILE 特典

沢山の星の中から

A5版、154ページ、小説は三段組、
表紙は蛍光ピンクの模様にタイトルはエンボスでなかなか可愛い。
内訳は小説番外編18本、漫画番外編8本(各1P)。


『ライブがはねたら』 by 一穂ミチ「ステノグラフィカ」番外編

一穂さんのタイトル、相変わらずミュージックタイトルシリーズなんだな♪
で、ぐわははは!
ライブってそういうことですかぁ?!なんて素敵。
あなたが一番誰よりも好…

4

rutile souvenir bouquet 特典

「Golden Dew」by 一穂ミチ 〜あなたは稲妻のように〜

「街の灯ひとつ」番外編のみのレビューです。
初鹿野が築と一緒に京都に出張した帰り道新幹線で雷雨に見舞われ、
片喰のもとへ駆けつける話。


平和に京都駅でお土産を調達し、新幹線に乗ったものの途中から鳴り出した雷鳴に
恋人の事を思っていても立ってもいられなくなる。
かつて雷に打たれた経験を持つ片喰にとっての雷は、想像を絶する恐怖だ。
新幹線の中からかけた電話にも出ない(出られない)恋…

4

RUTILE souvenir ETOILE 特典

26作品が詰まった充実の小冊子

ルチルの全サ小冊子。
小説8頁、マンガ1頁ずつで、計26作品。
全体的にすごくラブラブ・ほのぼのしていて楽しめました。
一つ注文をつけるとすれば、目次に作家名だけでなく作品名もあったら分かりやすいかな~と。


マンガで特に好きだったのは、
◆ARUKU【今日の達磨】(明日屋商い繁盛 番外編)
秋緒とキッカの間で、甲斐甲斐しく働くダルマ君が不憫だけど可愛いSS。慰労してあげてキッカ…

4

RUTILE souvenir ETOILE 特典

豪華な小冊子

総勢26人もの作家作品が一気に読める記念小冊子、この1冊に好きな作品が一つは
あるのではないかと思われるお得感アリアリの1冊です。

甘く危険な隠し味「ドクターの恋文」~安曇ひかる/著
包茎手術を担当した医者と元患者で小さな文房具店の店主との再会ものが本編、
かなり面白かったように記憶してます。
お話は再会して恋人になって1年が経った頃のお話で毎週末恋人の家に帰る日常。
先生が大人げ…

7

rutile souvenir bouquet 特典

甘くこぼれる金色の滴

この度もミチさんお目当てでゲットしたので、
『街の灯ひとつ』番外編、『Golden Dew』のみで失礼致します。
片喰×初鹿野となると俄然テンションMAX!!になってしまう為、
落ち着かなくちゃとは思うのですが
やはり落ち着くなんて事は出来ないので諦めます(何を)

葛井と共に京都の“先端バイオ産業フェア”へ1泊2日で向かった初鹿野、
帰りにお土産を買おうと百貨店に寄ります。
葛…

5

rutile souvenir tresor 特典

“藍”と“愛”は遥以外の何者でもない

アンソロですが、ミチさんがお目当てだったので
『藍より甘く』の番外編、『クラッシュド・ブルー』のみで失礼致します。

上司の代理で向かった九州出張。
無事商談もまとまり、
最後は取引先会長のご自宅でのガーデンパーティに出席する入江です。
庭の片隅に見つけた“忘れな草”で遥を想い、
会長に「季語は“藍微塵”だ」と教えられる。
声を掛けられた時に力の加減で摘んでしまったそれを
ハン…

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