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一穂ミチ 竹美家らら
snowblack
明光新聞社シリーズ、is in you&off you goの番外編。 最初に序曲『Overture』、香港で出逢った時代の佐伯と一束。 表題作の『Overtour』は、出張で東京にきた一束が、佐伯と再会し静兄妹と出会う話。 相変わらず十和子はものすごく魅力的。 何故突然のように十和子は離婚を申し出たのか、 「身体は分けられないから」と語る彼女は、潔くて美しく切ない。 彼ら…
『雪よ林檎の香のごとく』番外編。 作者にとってのデビュー作である通称『林檎』は、 その後もコンスタントに同人誌上で、彼らの行く末を見る事ができる作品になっている。 清冽なデビューで一気にファンの心を掴んだので(掴まれたw)人気が高いのも確かだろうが、 おそらく作者本人にとっても思い入れも大きいのだろうー。 高校生だった志緒は順調に(?)成長し、大学院生となり 作中で生まれた妹は…
一穂作品の中で、変態エロ担当の「街の灯」カップル。 今回も楽しませてくれました! 除光液を買って来てと言われ、訝しがりながら訪れてみると 片喰は、初鹿野の妹にねだられて、マニキュアを施してやったらしい。 なんとなく面白くない初鹿野は、自分の足にも忘れ物の赤いマニキュアを塗ってもらう。 翌朝そのまま出張に出かけた初鹿野は、夜大浴場に行く段になって足の赤い色彩を思い出す。 片喰に電…
東雲月虹
ネタバレ
ミチさんの新作は、 なんとなく深呼吸してから読むようになってしまいました。 物語の初めの文から、すっと世界に入れるのです。 この度も私の大好きでしょうがない片喰×初鹿野、 甘くてくらくらしました。 カタバミという雑草が江戸時代にホウセンカと混ぜて マニキュアとして使われていたと百に聞き 人の役に立ってたんだとこっそり喜ぶのがまた片喰らしい。 最初から百の爪に試すのではなく、自分…
美夏の初恋に、自分の気持ちを重ねてみる志緒。 自分にとっては桂こそが初恋で、 片想いだからこそのドキドキを楽しむ余裕も無かった事を 勿体なく思います。 他の人ならきっと一生の内何度も経験出来るかもしれないけれど 志緒は桂しか見えないし、いらないのだから…。 教授のシンポジウムの手伝いでスーツに身を包み、 ホテルでせわしなく働いていたのに 大学の時のゼミの先生と会うと言っていた着…
一穂ミチ 青石ももこ
冬コミの新刊で、is in you + off you go の番外編を読んだのを機に、再読してみた。 最初に読んだ時より、どんどん好きになる! それは、一穂先生の処女作「雪よ林檎の香のごとく」も同じ。 何よりすごいと思うのは、スピンオフや番外編で本編に描かれなかった隙間が埋まってきて尚、 人物像やエピソードにブレがみられないこと。 ただイチャイチャしているような番外同人誌もなくはな…
galoo
『is in you』は高校時代と社会人になってからの二部構成になっています。 この本の良さはいろいろありますが、まずはキャラクターが薄っぺらくないところです。一束は芯のところで純粋な人だと思うのですが、自分のこれまでの環境やコンプレックスなどからなかなか心を開く事ができません。社会人になって人見知りだったりするところは緩和された感がありますが、芯のところは変わらず、彼の繊細な心やちょっと難…
一穂ミチ 小椋ムク
一穂さんの小説は独特の雰囲気があっていいです。 色で言ったら白だと思います。 シュガーギルドも正にそんな感じでした。 全編、攻視点で年を計算すると38才位の課長さんです。 8年前に偶然知り合い一晩だけ共にした和に自分の部下として再会して 気になっていって...というお話。 和の8年前の柔らかい印象と現在の硬い印象がちょっと違和感があったかな。 頑なになってしまったのは攻のせい…
South
この愛はプラトニック・ラブだったと思いました。 『愛の起源』を話したと言われているプラトンは同性愛者で『プラトニックラブ』の語源であり、またその言葉は同性同士の愛のことと書いてある記述を読んだことがあります。 同性愛は肉体関係の持てない愛だからだとか…いや、ま、持てますけどね(笑) 私は肉体関係のない恋愛が純粋な愛だとは思っていません。 例えば、がっつり肉体関係(笑)ですが、この主…
一穂ミチ
青海
編集者シリーズ3カップルの短編集詰め合わせ。 この三作品は本当に大好きで、どうしても番外編が読みたくて(笑) もう本当に大満足な同人誌でした。 西口と碧のカップルは、この中では唯一の年の差カップル。 真面目な碧と対照的に子供の様なオッサンの西口、この二人は本当に微笑ましいです。 『風味絶佳』はこの二人のある日の日常の様子。 相変わらずのエロオヤジな西口の冗談に、真面目に答える碧が可…