やまがたさとみさんのレビュー一覧

ハニーベイビー コミック

やまがたさとみ 

子供以上大人未満

BLは6年ぶりと後書きに書かれているように、最近は女性誌に書かれている作家さんですね。
旧版の新装版ということで、旧版の読み切りを1本削って、最後の同人作品と、表題のその後を描き下ろしで入れられています。
全体を通して印象は、BLではありますが特に男同士である必要もなく、「人を好きになるって?」というテーマの元に作られているような雰囲気がしました。
ものすごく”気持ち”というものを中心に据え…

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バナナチップス・チョコレート 小説

榊花月  やまがたさとみ 

さすがの榊花月ファンでも萌えない

榊花月さんの大ファンで、全著作レビューするぞと頑張ってる私なのですが、これは微妙でした。
BLテンプレに少し毛を生やしましたって感じのお話。それでも「毛」の部分に榊テイストが入ってたら私的にはokだったのですが…。
あらすじを読む限りけっこう好きなストーリー展開で、また実際に「年上の恋人から甘やかされるだけの関係から、年下の恋人との等身大の付き合いへ」というお話だったのですが、プラスアルファがなさ…

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ハニーベイビー コミック

やまがたさとみ 

また描いて欲しい

BL系のコミックスは全て絶版になって久しい、やまがたさん。
女性誌では細々ととお仕事再開されているようだけれど、BL系のお仕事は、再開してくださらないのかしら?

久しぶりにコミックスを手に取ってみると、そのストーリーの繊細さ、感情の救い具合の絶妙さに感動。
無駄な物がきれいにそぎ落とされた画面構成も美しい。

現実の14歳とは全く違う、理想上の生き物としての14歳が、確かに14歳とし…

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チェリーコップ!愛さずにいられない 小説

愁堂れな  やまがたさとみ 

読後感はいい

コップというからには刑事モノ。刑事モノというからにはミステリー(作者があとがきで言ってますがあくまでもミステリー『チック』)です。

以下ネタバレ有!!



なんていうかですね…受けが刑事としてどうなの?ってゆうような主人公です。聴取の相手に馬鹿にされたり態度が悪いと殴りかかりそうに~とか、胸倉を掴みかけようと~とか…。職務中に相手への思いにウジウジ悩んで上の空だったり、キスしたり、そのキスに流…

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瞳をすまして 小説

杏野朝水  やまがたさとみ 

BLの必要がどこにあるんだろう

モデルをしている大学生・滋人×聴覚障害者の大学生・登和の、純粋な恋物語。
んん?コレBLだよね??
と、思わず確認したくなるほど少女漫画を読んでるような錯覚に陥りました。

ハンデがあっても素直で可愛くややお人好しの頑張り屋の主人公、主人公に会うまでは遊んでたけど改心(?)して優しく一途で格好良い攻め、二人を理解してさりげなく応援してくれる友人、元カノや攻めの友人の横やり、過保護な兄の存在…

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瞳をすまして 小説

杏野朝水  やまがたさとみ 

これからが大事

このお話は、題名買い。耳をすますんじゃなく“瞳をすまして”なんですもん。ちょっと気になってしまいました。つけた人の勝ちです。

あらすじでもおわかりのように、聴覚障害を持った大学生・登和とモデル・滋人のお話です。
家族や周りの人たちに大事に大事に育てられたため、世間知らずというか無防備というか。
そんなところが可愛いんだと思いますが、見かけだけじゃなく性格的にも無防備すぎました。
書き下…

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瞳をすまして 小説

杏野朝水  やまがたさとみ 

聴覚障害者の恋…迷ったんですが、中立で

こういう作品の評価を低くしてしまうのって、罪悪感めいた気持ちがわいてしまうんですが、そしてそんなふうに思う自分がイヤなんですが、中立で。
聴覚障害者とイケメンモデルの恋。
イケメンモデルが聴覚障害者な主人公に惚れて、プッシュプッシュ!みたいな。
表題作はそこそこ面白かったです。気持ちが繋がるまでの葛藤に、キュンメーターがピコーンピコーンと作動しました。
けど、出来上がったあとの続編たちが、苦手すぎ…

5

感情回路 コミック

やまがたさとみ 

回路がつながるとき

フェイクファーの前日談にあたる、マキの物語。

表紙が冬物で厚着のわりに、中は服着てない率とっても高い。多分半分くらいは服着てない。

マキとハルジが体をつなげているとき、ハルジの感情はどこにつながっている?
マキの感情はどこにつながっている?
そして水口の感情は?

マキを介在してようやくつながれた、水口とハルジの感情

それにしても、こんな高校2年生は、痛すぎてつらいな

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なよびかな恋 小説

五百香ノエル  やまがたさとみ 

んー

丁寧に書かれた良作だとは思ったんですが、どうにも感情移入がしづらかったです。
文体が苦手だったからだと思う。たとえ三人称でも、視点がコロコロと変わりまくる文体はいまいち苦手なのだ。

主役はリーマンとリーマンです。
妻子持ちの糸賀が、配属された部下の厚沢の言動に翻弄され、いつしか絡め取られてしまう。
妻を捨て子供を捨てて、厚沢と二人で生きることを決めた糸賀。
過去の色々な傷を乗りこえつつ、男同士と…

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感情回路 コミック

やまがたさとみ 

繊細な心理描写が美しい

高2の夏、初めて男を知ったマキは、
興味本位で近づいたハルジという男を「もっと知りたい」と思うようになります。
しかし、ハルジが高校教師のミズグチと繋がっていることに
気づいてしまったマキは、次第に複雑な感情を抱くように―。

3人の感情が複雑に絡み合う、繊細な心理描写が美しい作品でした。
うまく表現できないのがもどかしいですが、切なく突き刺さってくる感じです。

大人びているかと…

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