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高2の夏、初めて男を知ったマキは、
興味本位で近づいたハルジという男を「もっと知りたい」と思うようになります。
しかし、ハルジが高校教師のミズグチと繋がっていることに
気づいてしまったマキは、次第に複雑な感情を抱くように―。
3人の感情が複雑に絡み合う、繊細な心理描写が美しい作品でした。
うまく表現できないのがもどかしいですが、切なく突き刺さってくる感じです。
大人びているかと思ったら、無邪気だったり
何気なく発しているような一言が、ものすごく深かったり、
マキの存在感がとにかく印象的。
独特の世界観で、引き込まれます。
三角関係の結末に、マキが流した涙が、シンプルでとても美しかった。
切ない系のお話が好きな方におすすめします。
やまがたさとみさんは、繊細な線で微妙な感情を描く。
マキとハルジと水口の、三角関係の話です。
普通の三角関係ではないです。ライバルじゃないのだ。憎しみがない。相当不自然な関係なのに、マキというパーソナリティーは、不自然さをすべて打ち消してくれる。愛し合ってるはずの水口とハルジは、マキなくしては繋がらない繋がれない。
てゆか今、書きたいことをそのまんま書くとネタバレになりそうで書けないというジレンマに襲われてますw
読み終えて、マキの強さと弱さの両方を愛しく思いました。
心の底からヒリヒリとした切なさがわき出してきました。
あと、エロエロです。なのに生々しさがまったくないという不思議。
フェイクファーの前日談にあたる、マキの物語。
表紙が冬物で厚着のわりに、中は服着てない率とっても高い。多分半分くらいは服着てない。
マキとハルジが体をつなげているとき、ハルジの感情はどこにつながっている?
マキの感情はどこにつながっている?
そして水口の感情は?
マキを介在してようやくつながれた、水口とハルジの感情
それにしても、こんな高校2年生は、痛すぎてつらいな
なんか一言では言い表せない感じ。
マキの愛情の深さ、素直さ、強さに惹かれる。
恋愛が絡む人たちが4人登場するんですが、4人が4人とも切ない。
みんな片思いしている錯覚を覚える。その度、胸がキュンと痛くなる。
パッとした印象では、いかにも今時の乾いた関係(セフレっぽい)なんだけど、ほんとは違う。
そういう所を表現するのがとても上手い作家さんだと思いました。
マキはとてもいい子だと思うので、幸せになってほしいな。
優しい絵なのに 内容は恐ろしい。
まさに「感情回路」。タイトルがピタリと当てはまる。
マキはハルジを想い ハルジは水口を想う。
実は 水口もハルジを想っていた。
今 ハルジ(攻め)とマキ(受け)はSEXをしている。
昔 水口(攻め)とハルジ(受け)が 実はSEXしてたのだった。
まさに ぐるぐる。
マキはお人よしでバカな子だったので 自分の気持ちよりも
水口とハルジの気持ちを優先し 二人をくっつけてしまう。
イビツな三角関係は これでよかったのだろうか。
やまがたさとみ先生の策略に まんまと引っかかってしまった。
話の構成が素晴らしい。