やまがたさとみさんのレビュー一覧

Zwei ツヴァイ 小説

かわい有美子  やまがたさとみ 

リアルな人間らしさが感じられる

凄く良いですね、寮つながりで甘い水や天使のささやきにもチラ出ている山下が主役。
お相手は高校時代から仄かな思いを寄せ合っていた受け様。
友達と言うには親し過ぎて親友と言うにはどこかに甘さを漂わせている二人。
これが男女なら簡単にくっ付いているのに、同性だからあと一歩が踏み出せない。
そしてその曖昧ながらも甘い雰囲気のままに攻め様が言った同じ大学に行きたい、
二人で検察官を目指そうと、二人…

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Zwei ツヴァイ 小説

かわい有美子  やまがたさとみ 

とにかく須和に幸せになってほしい話

かわい先生、こういう薄暗いというか…灰色なトーンのお話、さすがお上手です


『天使のささやき』『甘い水』に続く警察モノ・平河寮シリーズ(?)ですが

今回の主人公のひとり山下(攻)は寮生活に馴染めません。

彼は、捜査一課から組対に異動になったことを不服に思っていて、やさぐれて荒んでいます。

そんな、疲れきった仕事中ふとしたきっかけで、高校時代の親友、須和(受)と何年かぶりに…

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ハニーベイビー コミック

やまがたさとみ 

14歳

すごく綺麗な話。
やさしく ゆっくり流れていく。
ポエムが散りばめられています。

教師×14歳教え子
禁断の恋。
思春期まっ最中の14歳の心情を切々とつづっている。
大人でもなく 子供でもない。
あいまいな年頃。
先生を振舞わす子供っぽい部分もあったり
逆に SEXを仕掛けるしたたかな大人の部分もある。
魔性の14歳。
センチな気持ちに絶対になります。
やまがたさとみ先…

0

感情回路 コミック

やまがたさとみ 

ぐるぐる

優しい絵なのに 内容は恐ろしい。
まさに「感情回路」。タイトルがピタリと当てはまる。

マキはハルジを想い ハルジは水口を想う。
実は 水口もハルジを想っていた。
今 ハルジ(攻め)とマキ(受け)はSEXをしている。
昔 水口(攻め)とハルジ(受け)が 実はSEXしてたのだった。
まさに ぐるぐる。
マキはお人よしでバカな子だったので 自分の気持ちよりも
水口とハルジの気持ちを優…

2

感情回路 コミック

やまがたさとみ 

大人だなぁ。

なんか一言では言い表せない感じ。
マキの愛情の深さ、素直さ、強さに惹かれる。
恋愛が絡む人たちが4人登場するんですが、4人が4人とも切ない。
みんな片思いしている錯覚を覚える。その度、胸がキュンと痛くなる。
パッとした印象では、いかにも今時の乾いた関係(セフレっぽい)なんだけど、ほんとは違う。
そういう所を表現するのがとても上手い作家さんだと思いました。
マキはとてもいい子だと思うので…

2

ラブソング コミック

やまがたさとみ 

ダメになっていく関係

やまがたさとみさんの作品は久々に読みましたが、やっぱり好きな絵です。
さらさらした、水のような読後感でした。
悪くない。悪くないけど、もう少し味が欲しい、みたいな。味が欲しいというか毒が欲しいというか。

「好きなのに、一緒にいるとどんどんダメになっていく」という関係を描いてます。切ない。
障害なんてないのに、応援してるのに、互いに好きなのに、相手が自分のせいでダメになる。
それがわかってしまった…

1

ラブソング コミック

やまがたさとみ 

欲張りな彼等

この世界観はこの作家さん独特のもので、懐かしい匂いのする作品でした。
作品自体が10年以上前のもので中断されていたものに描き下ろしを付けて決着を付けているので、若干絵の変化がみられる個所もあるが、それは仕方ないでしょう。
また、このエンドにどうしても二人をくっつけたい人には不満が残るかもしれないが、やまがた流といえばそれも納得できるのです。
ただ、多分に雰囲気の世界なのでかなり推測と想像で、…

1

涙をとじこめて 小説

杏野朝水  やまがたさとみ 

何か、すごい痛かったぞ!

互いにないものに惹かれて恋人だった時が、相手の酷い仕打ちによって心に大きな傷を残し、それをまだ引きずって癒されないで苦しんでいる時、その相手に再会してしまった!
主人公だけでなく、その相手の男もまた、病んでるとしかいいようのない、重苦しい関係とその思考に、痛いな~と想いながらも、そのネガティブさが思わず快感な一冊(!?)
さわやかで明るい、きちんとした恋愛作品が好みの方にはちょっと向かないか?…

4

瞳をすまして 小説

杏野朝水  やまがたさとみ 

これ評価が難しいなー

こういった設定の人物が出てくる作品を読む場合ってやはり無意識にハードルを上げてしまうんじゃないかなと思う訳です。

うーん、登和[受]が「聴覚障害者」でなければ平凡な大学生とイケメンモデルとの恋としてスッと素直に読めたかも。
そこに聴覚障害という設定が入ってきた為に読む方もこう構えてしまう部分があるんじゃないかな。
そうするとやはり都合良過ぎるんじゃないかとか、その設定が無ければ気にならな…

2

ハニーベイビー コミック

やまがたさとみ 

オールタイムベスト

この作品の旧版は、多分私の中の「神作品・オールタイムベスト10」のうちの一つ。
やまがたさんは、BL仕事から離れられてしまって、コミックスもずっと絶版のままで、新作は無理にしろ、せめて新装版で、ちょっとでも書き下ろしとか、あったらいいのになぁって、ずっと思っていた。

というわけで、この新装版ですよ!!

旧版と1本差し替えの上、作者さん6年ぶりのBL作品ハニーベイビーact.6として「…

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