ともさくらさんのレビュー一覧

潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

すっと美しい世界観に入り込める短編集

 本当に自分もその場に佇んでいるのではないかと思えるくらい、物語にぐっと引き込んでくれる美しい絵のタッチが素晴らしかったです。今このレビューを書いていて、そういえば濡れ場は1つもなかったなと思い出しましたが、読んでいる最中はそのことにまったく気付かないほど自然なストーリー展開でした。

◆潜水士とクラゲ(表題作)
 愛想の良いパティシエのジャンと、無愛想なギャルソンのアンリの話。以前彼氏がい…

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潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

なんて美しい漫画

中村明日見子さんが帯に「美しい標本箱のよう」ってコメント寄せてたけど、本当にその通り。
画面も美しいけど、登場する人たちのなんと美しいこと。
詩的で絵画的で、漫画ってこういうこともできるんだなって思った。
アルテクとニキフォルの話が一番好きですが、アナトールおじさんの話でぐっときた。
いやはやこれはA5で出してくれたオペラさんナイス。

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潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

鉱物や昆虫や、顕微鏡。オーロラに望遠鏡そして惑星、恋心。

答姐でおすすめされた作品です。
失礼ながら作者様も作品も全く存じ上げませんでしたが、読んでみてびっくり。元々大好きな「澁澤龍彦」的世界が感じられて、グイグイと引き込まれました。

「潜水士とクラゲ」
多分パリの、通りを挟んでお向かいのケーキ屋さんとカフェ。パティシエのジャンは愛想良し、ギャルソンはのアンリは無愛想、お互いが気になって。
アンリの無愛想には哀しい理由があったのです。その日か…

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潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

とおい国のものがたり

随所にこだわりを感じられる一冊でした。
言葉ひとつ、キャラクタたちが身にまとうものひとつ、すべてを綿密に考えていらっしゃるように感じ取れます。完成度の高さもさることながら、しかしこのテのものが苦手な方もいらっしゃるでしょうから、人を選ぶ一冊であることも確かです。
いわゆるボーイズラブコミックというより、セクシャルマイノリティを描いた作品集なのかな……同義かな? 小難しいこともなければ決して暗い…

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『アンリの制服が地味な理由』 潜水士とクラゲ 出版社特製描き下ろしペーパー 特典

ぎっしりと書き込まれた濃厚ペーパー!!

ともさくらさんの作品と同じく、緻密に丁寧に書き込まれたペーパーです!!
大きさがコミックに折らずに挟める大きさなので小さいです。
こんなミニサイズのペーパーに刷っちゃあ~だめでしょ~~~!!!(#`д´)ノ
A3の大きさでもいいぐらいですよ!?
だってキャラクターの全身図×5キャラ入りですよ!?!?!?!?
あんな小さいペーパーに刷るなんてキャラに謝って欲しいレベルです(何)

さて…

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潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

じっくりコトコトと煮込んだスープのような一冊

表紙の絵から漂うアーティスティックな印象そのままの、実に味わい深い一冊でした。
帯、表紙、中の書体、絵柄、物語、ページのナンバリングその他全ての部分に“こだわり”が感じられました。

まず帯の推薦文が中村明日美子先生ということで出版社のこの作品に対する力の入れ具合を感じました。
もう一人の推薦者ブブ・ド・ラ・マドレーヌさんは美味しそうなお名前ということだけは分かりました。
存じていない方…

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潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

不思議な感じ。

これも独特の世界観ですね。

何十年も昔、自分が漫画を読み始めた頃に
こんな感じで描いてる人がいたような???
(タイトルとか覚えてないや…)
それに昔は外国モノと言ったら、
ヨーロッパ系を舞台にして描かれるのも多かったし
BADエンドも珍しくなかったですし。
懐かしい感じのストーリーにも思えました。
(全てというわけではありませんが)

後は途中途中で描かれる緻密なイラスト…

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潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

ひくり、と動いた

丁寧
慎重
緻密
繊細
パーフェクト
美術館でじっくりとゆっくりと『ともさくらの世界』を一日中見ていたい。

凄い。たまげた。

特に44ページの丸メガネに映る【蛹】の描写に鳥肌がたった。
どのページを見ても
ただただ美しくて。

読み返すごとに新たな感動がふわりと降ってくるよう。
ケーキの先生の言葉がとても心地いい。

「恋をして初めて」
「恋する瞳の輝きに気付…

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潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

愛おしき男たち

満を侍してというべきか、待望のともさくらさんの単行本が発売になりました。
OPERA掲載時、最初は少しとっつきにくさを感じてしまったのに読み重ねるうちにグイグイと引き込まれていくその独特の感性と世界。
細密とデザインの多用された絶妙なバランスで表現されるその世界は是非オールカラーで見てみたいと思わせるものでありました。
・・・しかし、残念なことに表紙カバーだけがカラーでちょっぴり落胆がなきに…

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