座裏屋蘭丸さんのレビュー一覧

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

ダークネスな傷々しい狂気

緩衝材無しで叩き落されるような鋭い激しさといじましさが終始漂う作品でした。
仄暗い狂気の兆しは感じられたのですが、その狂気をためて、ためて、たまったところで…玲司の核心に辿り着き、もうそこからダークネスな傷々しい狂気の連続。
尚且つ、うねるような旋律を奏でながら終幕しちゃうものですから、
この後の二人はいったいどやって暮らしていくのだろうと考えるとちょっと恐ろしいものがありますね。
奇形と…

7

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

興味深かったので

買っちゃいました。新レーベルのBL、だけど中身は20年前の名作。本の装丁については帯がブックカバーになっているのは個人的には嫌です。変な風に変色しそうだし。この作りは初回だけにしてほしい。でもこのおかげでコストを抑えてて、普通のブックカバーにしたら定価が高くなってしまうのならそちらの方が嫌だな。あとこの話は挿し絵つきなのにもう一つの海外作品の超訳の方は挿し絵無しで巻頭カラーの絵のみだったので買いま…

6

「蘭陵王」書き下ろしSSペーパー 特典

表紙の三人の全身図、必見です!

この美しい男たちが全裸で絡み合う絵!文章の背景に薄らとモノクロで印刷してあるのですが、もう思わず文章通り越して絵だけ細部まで目を凝らして見ちゃいましたよ。
この全身図、カラーで見たかった…。座裏屋蘭丸先生、個人的にいま注目しているので、本気でカラーで引き伸ばしてラミネートして保存したい。

書き下ろしの内容も、佐野と玲司の間にやわらかい雰囲気も出てて本編にはなかった萌えも感じ取れました。

2

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

三人の男達の愛憎関係

注:けっこう盛大にネタバレ。そして激しく長文。

キドバレエ団団長と後援会長の女性が殺された。刑事・桐生勲は被害者の後援会長である身重な妻が最期まで口にしていた「レイジ」という名と、ある一枚の写真を手掛かりに独自で捜査していた。

キドバレエ団は裏で売春も行っている。このバレエ団が十八番とするのが舞楽『蘭陵王』をモチーフにしたバレエ『陵王』。たぐい稀な美貌を隠すため戦場ではわざと獰猛な仮面…

9

「蘭陵王」書き下ろしSSペーパー 特典

ペーパーもドロドロ

【※本編ネタバレを含みます。
 未読の方は閲覧にご注意下さい】

あのオチの後でこれ以上何を書くことがあるのかと思っていたらまたしても意外な展開にやられました。

あとがきやちるちるインタビューで山藍さんが仰っていた構想が、書き下ろしSSという形で実際に読めたことはとても嬉しいです。


内容:
熱を出して寝込んでいる玲司。
昨夜、佐野の命令で然る男を殺しに行くも
謎の二人組…

4

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

魅惑のダーク・エロティックな世界

生ぬるい攻めに飽きてきた人にはおすすめの逸品です。
魅力ある男性の乱れる姿の描写は、思わず引き込まれてしまいます。

1

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

悪徳を美とするような 世界観

一人の刑事が、妻を殺した犯人を捜すサスペンス
とは 違っていました。
山藍紫姫子氏のストーリーは、怪奇もの特有な 恐怖を感じてしまう。

美貌が故に 性の玩具にされた少年。
彼に対する、暴力 陵属シーンは生々しくて痛々しい。
殺人鬼を探して薄幸の少年に近づいた桐生だが
本当の鬼がどこにいるかは 誰も気が付かなかった。

ジキルとハイド氏のように、変貌する殺人鬼。
容姿の醜さを知…

4

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

超一級の娯楽ダークサスペンス

妻を殺された刑事が
とあるバレエ団ダンサーに接触する。
妻が死に際に呼んだ名と同じ名前を持つその美青年に
刑事は抗いがたい魅力を感じ…。


不義密通、殺人、復讐、凌辱強姦など
あらゆるドロドロ、エログロが詰まった本作品。
168ページ(2段組)という短さながら
ダークサスペンス、ホラー、人間ドラマなど
様々なジャンルのエッセンスが詰まっており
非常に読み応えある一冊です。

20

後宮皇子 小説

西野花  座裏屋蘭丸 

甘いしエロい

西野さん作品てことはエロいんだろうなと思いましたが、座裏屋さんの美しい表紙がさらにエロ度を上げています。

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

女王から守るため、という名のもとにメルヴィンを凌辱する兄二人。表紙でも描かれているように、痛いこともかなりされます。腹違いではありますがれっきとした兄弟なので近親相姦モノでもありますし。内容はかなりハードです。ただフェンネルもクライブも…

3

後宮皇子 小説

西野花  座裏屋蘭丸 

素敵な官能絵本

架空の国・エメリッヒの王子2人が、王宮の侍女が生んだ腹違いの弟・メルヴィン(表紙絵)を、嫉妬深い王妃(王子たちの母親)から守るためという大義名分の下、後宮に囲って3Pやり放題・・・というストーリー。

まずはとにかく、座裏屋蘭丸さんの挿絵が美しいのです。そして、エロいのです。
230ページの中に口絵を含め挿絵が11枚、そのうちの9枚が濡れ場。
何故そんなに・・・や、実際エロシーンが多いので…

9
PAGE TOP