遠野春日さんのレビュー一覧

摩天楼で愛を囁いて 小説

遠野春日  円陣闇丸 

シリーズ完結・2カップルの話

摩天楼シリーズ6冊目、完結編です。
表題作とショート2作品が収録されています。電子書籍ではさらに未収録ショート3本収録されているようです。

この作品に至るまで、都築×基の「摩天楼」3冊と、西根×ジーンの「託して」2冊が出版されていまが、私は「託して」の二人が好きで、その2冊しか読んでいないですが、特にストーリーに支障はなかったです。ただ、読んでいた方がより楽しめたとは感じます。

先生…

0

香港貴族に愛されて 小説

遠野春日  高橋悠 

堂々巡り

いわゆる純愛ものですね。
王道といえば王道なのですが、全体的に同じところを
ぐるぐる回ってる感じなので世界観は広くない。

6年前、学生時代にルームメイトだった2人。
親友の域から一歩踏み出すのに時間はかからなかった。
求められる喜び。男同士という禁忌すら感じないほどに
夢中になっていた。
しかし、受は突然攻の元から逃げ出してしまう。
何も言わず連絡に返事もせず。
日本まで追い…

2

夜天の情事 小説

遠野春日  円陣闇丸 

今となってはの置鮎さん

ハラハラ波瀾万丈な本編に付随した、同人誌掲載の番外編ばかりを集めた短編集。
旧版に更に短編や書き下ろしが追加されている。
本編でのいろいろハードな事件やら何やらに、一応決着が付いて、ようやく一息ついての日常のお話ばかりなので、全体に甘くてエロい。
多分ここに掲載されているお話は、あらかた同人誌やドラマCDのブックレットとかで読んだことがあるはず。
今更、本編の濃厚な長編シリーズを読み返すの…

2

艶恋 小説

遠野春日  円陣闇丸 

一蓮托生の二人

艶悪の続編(新装版は発売日がこちらの方が早いですが、艶悪の悪の2年後のお話なので艶悪を先に読むことをお勧め)

東原と貴史の関係は続いているものの、会う回数が減っていることや甘い言葉がないことに不安を抱き東原との関係を続けるか悩んでいる貴史。
そんな矢先、独立した貴史の弁護士事務所にアルバイトとして訪れた同級生に好きだと甘い言葉で迫られます。

その様子をを見て自分の本当の思いが貴史に届…

7

艶悪 小説

遠野春日  円陣闇丸 

言葉足らずな愛

メインは川口組若頭と弁護士執行貴史のお話し。
今までは男女問わず手広く遊んでいた東原でしたが、貴史に出会い惹かれていきます。
これまでの情人とは扱い方も違う特別な存在だ認識しているのに、貴史本人に対しては傲慢な態度で甘い言葉の一つもかけることができません。

そんな東原の態度に不安を感じつつも、突き放して関係を終わらせることができない貴史。
ある日、東原にライバル心を燃やす男に拉致監禁さ…

3

嫉妬は黄薔薇に託して 小説

遠野春日  円陣闇丸 

自信のないツンデレ

「摩天楼」シリーズのスピンオフ作品、「告白は花束に託して」の続編です。シリーズはともかく前作は読んでいないと話についていけません。

1冊すべて表題作、ジーン(受け)の視点でストーリーは進みます。

前作で恋人同士になった二人ですが、ジーンは自分の性格が悪いことを自覚している分、自分に自信がありません。そのため、西根(攻め)が基に先に個展の話をし、同郷の弟子を可愛がっている様子にヘソを曲げ…

1

告白は花束に託して(新装版) 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ツンデレ美人秘書

2005年発行の新装版、「摩天楼」シリーズのスピンオフ作品です。

「摩天楼」カップルの都築に失恋したと認めたくないジーン(受け)が主人公です。ツンデレで意地っ張りでプライドが高いジーンに対して、西根が根気強く接して心を開かせる話です。

シリーズ未読のためか、西根(攻め)がなぜジーンにそれほどこだわるのかという導入部があまりよく分かりませんでした。

また、都築の恋人の基に嫉妬するジ…

3

艶乱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

『艶』シリーズ第三弾

情熱シリーズ『艶』編の第三弾。
『ひそやかな情熱』シリーズの佳人もたびたび登場します。

あらすじ:
体だけの関係に始まり、最近ようやく心を通わせつつある弁護士の貴史(受け)と、香西組若頭の東原(攻め)。
ある日、東原が何者かに襲われる事件が発生。
首謀者は、東原が過去に潰した組織の組長の息子のようで…

東原と貴史の両視点ありますが、より読者に目線が近いのは貴史。
兄の死をきっ…

14

疵と蜜 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

表意買い!

​遠野さんの作品は最近ではシリーズ物の新しいものが出たときくらいしか読んでませんでした。
以前は作家買いするくらいに好きだったのに、読みたいと思う作品に出会えなくて…
イラストが笠井さんだったので衝動買いしてしまいました。

予備知識なしにあらすじも読まずに読み始めたのですが、カバー絵の殺伐とした雰囲気から事件ものかヤクザ関係か熾烈なビジネスかなどと思いました。
実際はそれらをミックスし…

2

花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2) 小説

遠野春日  円陣闇丸 

花嫁として生きていく選択

自身の性に秘密を抱えた元大尉・秋成が中東の地シャティーラで皇太子のイズディハールに見初められ、嫁入りしてからのその後の話。

前巻では秋成の境遇が可哀想ってのが第一にきて感情移入しづらかったが、続篇ではちゃんと秋成の心境の変化に目を向ける事ができた。
イズディハールに気を使わせるばかりで新たな環境に馴染もうとしないのを反省して、妃として前向きになったし、芯の強い所も伺えた。

二冊続けて…

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