遠野春日さんのレビュー一覧

茅島氏の優雅な生活~プロポーズ編~ コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

原作通りだからこそ

原作小説からコミカライズされた作品の完結版です。
小説は新装版発売、CD化もされた人気作品なんですが、茅島(受け)のもつ不思議な魅力を受け入れられるかどうかで評価が分かれるかもといつも思っています。こちらの評価を見ますとそれほど心配する必要ないみたいですけれど。

あえてそんな心配をしてしまいたくなるほど、この巻に収録されている「すれ違い」は茅島の言動の裏にある気持ちが読めず、攻めである「庭…

1

艶恋 小説

遠野春日  円陣闇丸 

結局は強く結ばれている二人

情熱シリーズ番外編。
本編で気になって気になって仕方がないカップル。
ぶっちゃけ遥×佳人より好きなんです。

東原との関係について悩む貴史。
愛されていると感じるときもあるが、切って捨てられる程度だと感じるときもある。
本心が見えず、何度も何度もハッキリしない関係を解消しようと思うけれど、結局離れられない貴史。

東原は貴史を守るために、気まぐれで手を出す愛人、といったスタンスを周…

8

情熱のゆくえ 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ようやく素直になれた二人

情熱シリーズ2作目。
遥が何者かに誘拐されてしまいます。
何とかして遥かを助けたいと思う佳人は、川口組若頭の東原と関係のある弁護士の貴史の力を借りて救出に向かいます。

いつもは遥にどう思われているか気をつかってばかりの佳人が、今回は気丈に振る舞っていて頼もしかったです。
遥も囚われ身でありながら佳人の心配ばかりだし、不器用な二人がようやく自分の気持ちに気付けて素直になれてなによりでした…

0

ほろ苦くほの甘く 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

当て馬が格好良くて…!

1冊すべて表題作です。

視点が充彦(受け)と須藤(攻め)と交互にストーリーが進んでいきますので、心情が分かりやすかったです。充彦サイドだけだと、須藤にイラッとした気がします。

二人は上司・部下で良い関係だったのですが、須藤を狙う小峰(女性の同僚)が掻き回すことで、充彦は須藤に告白してしまいますし、須藤は名古屋に異動するというリーマン好きには嬉しい内容でした。

須藤は結婚している間…

4

ひそやかな情熱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

素直じゃない

ヤクザ親分に囲われていた佳人を貰い受けた青年実業家の遥。
佳人は遥が自分に対してふとした瞬間にみせてくれる優しさに惹かれていきますが、一方で優しくした直後に急に冷たくされる気まぐれな態度に混乱してしまいます。

遥のツンデレぶりは最高ですね。
ここまで素直じゃないと、さすがの佳人が混乱するのもしょうがない(苦笑)
お互いに相手に嫌われたくない、悪く思われたくないという感情ゆえに
そっけ…

0

茅島氏の優雅な生活 英国旅行編 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

原作好きなので最初はんん?って思ったのですが

小説のコミカライズです。

原作小説を随分前に読んだ状態でコミカライズされたこちらを読んだときは、ちょっと茅島氏の魅力が出せていないかもと思ったのですが、小説を読み直してみたら、このページ数でよくぞここまでと驚くくらい原作に忠実でビックリしました。小説で醸し出される茅島氏の不思議な魅力をそのまま再現ではないのですが、そうしようとすると説明臭くなってしまいがちなところを別の切り口で、コミカライズ…

1

じれったい口唇 小説

遠野春日  蓮川愛 

自分勝手だけど可愛い攻め

表題作と続編の中編2作品が収録されています。
(受け)(攻め)両方の視点でストーリーが進みますので、心情が理解しやすいです。

「じれったい口唇」は大学時代に付き合っていたけれど別れてから再会した二人が恋人同士になる話で、「ジェラス・ラブ」は、バルセロナへ研修旅行に行く話です。

攻めの肇は、雅之に黙ってイタリアに行きますし、再会してからは雅之から告白させようと恋人がいるフリをして見せつ…

1

蜜なる異界の契約 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

翼~

そうですね、他のお姉さまのレビューにある通り、
ファンタジー、黒いものの誘惑?とか白いものとの攻防とか、そういうのは全くないです。
傲慢俺様な攻めさんが、魂から引っ張られて、「美人身寄りほぼなし寂しがり受けさん」に
惚れちゃった というお話かと。

この受けさん、やる気なし?という風なのがNGという方もいると思いますが
あんまり物事にこだわらない と読み取れて、割合好きでした。
人外…

0

艶乱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

揺るがない信頼関係

「艶悪」「艶恋」に続く3作目。
艶恋から2年ほど経過した話で、今回は東原が893になるきっかけとなった過去が明らかになります。
そしてその過去の因縁から命を狙われるのですが、今回は事件よりも、東原の過去にスポットが充てられていて東原という人間の人となりが分かる作品でした。
(やはり東原は魅力的!)

また、遠野さんが艶シリーズのテーマは「変化」とおっしゃっているとおり、
二人の関係はど…

4

摩天楼で愛を囁いて 初回限定書き下ろしペーパー 特典

功が主人公

摩天楼シリーズで基の兄である功が主人公です。A4ペーパーに両面で印刷されていますが、文字が大きいのでそんなに長いという印象はありません。もっと読みたかったです!

羽田空港まで送る車内で、基からプライベートについて尋ねられます。
俺にもいないわけではない、と返答をして基と都築を見送ります。

「摩天楼で愛を囁いて」で西根が功に「いい人はいるのか」と問う場面がありますが、内容からいいますと…

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