佳嶋さんのレビュー一覧

非BL作品

霊応ゲーム 小説

Patrick Redmond(パトリック レドモンド)  佳嶋 

萌えの詰まったミステリー

ミステリー小説だと思ったら、意外とホラーでした!そして意外と萌える(笑)

・BL的な萌えについて
腐女子としては、非常に美味しいシーンがたくさんありました!
特に序盤、内気なジョナサンと一匹狼のリチャードが出会い、だんだん仲が進展していく様にはニマニマしっぱなしです。「二つの影法師がひとつに重なり合った」り、「濡れた地面に座ったまま抱き合った」り、果たしてこれは友情なのか?と思うくらいイ…

5

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

不健康な共依存

崎谷先生の作品がとても好きで色々と読みましたが、この少年人形の不健康さがとてもやみつきになります。
不健全ではないんです、不健康なのです。
色々と過程なども描かれていて、それでも不潔さを感じさせません。(個人差はもちろんありますが)
内容的にはひどく偏るところがあるので万人受けするとは思いませんが、ただのBL作品ではくくれないような病的であり芸術的な作品だと思います。

3
非BL作品

霊応ゲーム 小説

Patrick Redmond(パトリック レドモンド)  佳嶋 

「少年萌え」ミステリー

2015年に刊行されたミステリーファン待望の復刊作品ということで、読んだことがある方も多くいらっしゃるかもしれません。わたしは今回の復刊でこの作品を知りました。安心?のハヤカワ文庫で、佳嶋さんの素敵な表紙イラストにそそられたのもありますが、某サイトで目にした「腐ミステリー」との触れ込みが決定打。分厚いですが、翻訳の読みやすさと惹きつけられるストーリー展開で、どんどん読んでしまいした。

物語の…

8

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

めくるめく、

背徳と禁忌の世界。


叔父に愛されるために女の子になりたい由宇
そんな由宇を身体だけでなく、心も調教していく叔父・匠

虚弱な少年と魅力的な叔父
ふたりだけの閉じた世界で繰り広げられる官能。
由宇の健気な想いと、匠の甘く残酷な支配が、すれ違いながらも通じ合っていく。


匠に愛されたい由宇と
由宇の想いが自分に向いていると気づかない匠


匠に愛されるために、ふさわ…

5

虹の麗人 イリス 小説

山藍紫姫子  佳嶋 

ソフトな両性具有もの、山藍作品の原点?

山藍先生の作品の中で、「両性具有」ないしは「両性具有的」はしばしば現れる題材。

美貌の天才研究者・イリスは両性具有ということにはなっておりますが、
描写がかすみがかっていて、はっきりとアンドロギュヌスだとは意識しづらい。
しかし、この「イリス」のイメージはのちの山藍先生の真骨頂とも言うべき作品の原型!
ほぼ時を同じくして書かれた「アレキサンドライト」はより一層、両性具有というのを
鮮…

4

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

崎谷先生は大好きな作家さんの一人ですが、

残念ながらこの作品は好みではありませんでした。
もちろん好き嫌いの問題であって、作品自体は良作だと思います。

実はお互い想い合っている2人なんですが、
微妙に気持ちがすれ違っている。
由宇は別に女装願望があるわけではなく、
ただ綺麗になる事で匠の傍に居るに相応し存在になりたかったんですよね。
その願いを、匠は「由宇には別に好きな男が居る」と思い込んでしまう。
そのせいか、エチが痛…

5

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

これぞ調教

受け、攻めともに依存していく様子を濃厚につづった一冊。

全編通してヤっているという印象しかないのに、不思議と心理描写まで描けていて、その移り行きをきちんと感じ取れる作品でした。
セックスにあたって準備とか、本来エグい部分も描かれている作品は珍しい。
しかも、そのエグさを感じさせない耽美な雰囲気には酔いそうでした(笑)
個人的に衝撃だったのは、小さいころのエピソードでしょうか。
受けが…

8

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

読む人を選ぶ、とは思います

読む人を選ぶ作品ではあるけれど、傑作だと思います。
挿絵の佳嶋さんの表紙の独特の雰囲気が内容を物語っています。
どこか退廃的で倒錯的、言うなればJUNEっぽい香りのする作品で、これをもっと文学的に書けば普通に文学としてイケるんじゃないかと思うんですよね。
それ位の精神的美学というか、BLの枠を超えた何かを感じます。

由宇〔受〕は女の子になりたい。
そんな願望を義理の叔父である匠〔攻〕…

7

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

崎谷作品の真髄

BLというくくりでは収まっていないような作品です。
耽美でJUNE的+純文学的な、古きよき時代の文学に精通する重さを感じる精神世界の話です。
あとがきで「当初はプレイ的な側面が多かった」と崎谷さんは仰っていましたが、きっとそれだと「ただやってみた感」だけが強くて、BLというカテゴライズでプレイ萌えの人には受けそうですが、改稿で精神性を重視されたのが正解でした。グッと濃くなった閉塞感に由宇という…

7

少年人形 小説

崎谷はるひ  佳嶋 

倒錯的な世界


おもしろい。
だけど読んだ後に少し胸焼けしそうな濃い話でした。

最初の「少年人形」は女の子になりたがってる由宇を義理の叔父の匠が女の子に変えていく話。

由宇が女の子に変わっていく過程がリアルでなんだか見てはいけない世界を見ているような気分になりました(・ω・)
匠が18歳の由宇をまるで幼児に言い聞かせるように話すので尚更。
由宇は自分が変だって悩んでるけど本当の変態は匠だと思う。

2話目の…

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