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女性Saoriさん

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本当に、

俺が好きなの? おもしろいな



アレックスに片思いするコール
女子にモテまくるアレックスを、コールは遠くから見つめ自慰に耽るだけの日々だった


コールの告白に興味本位で答えるアレックス
YESともNOとも言わずヤって確認すればいいと言う奔放ぶり



オレだけで満足できないなら
ほかの女と付き合ってもいいよ



コールはネガティブなのか魔性なのか
案の定アレックスはコールにからめ捕られていく



俺は自分があいつを手のひらで転がしてると思ってたんだが
ダサいな まったく
顔見たらまた好きになっちまって



コールはただの雑草かそれとも魔性の毒花か

結末は悲劇の予感

ターゲットの梓と
キングの刈野

スクールカーストによって支配されたクラスの愛憎劇


刈野の梓への感情
興味
執着


梓の刈野への感情
怒り
憎しみ


共依存とも違う、無関心とも違う


母子家庭の梓
裕福な刈野

環境は違えど孤独を抱えるふたり



ふたりの幸せな結末とは何なのだろう?
家の跡取りとして育てられた刈野に、梓のと未来はあるのだろうか?

この先
執着が実り両想いになったとしても、ふたりに待ち受けているのは結局別離なのではないか?と思う


刈野が家を捨てて駆け落ち?
それとも愛人として囲う?

スクールカーストという狭い世界から抜け出したその後のふたりは?


まだ、スタートラインにすら立っていないふたりのゴールを考えずにはいられない。

俳優さんのイメージは007

書店を営みながら小説を書くアドリアン
ゲイ
心疾患があり、どことなく儚げなイメージ
皮肉屋で会話も刹那的


そんな彼に疑いの目を向ける刑事・リオーダン
長身・威圧的でゲイフォビア
アドリアンに対しても差別的



この二人がある事件をきっかけに出会い、惹かれ、葛藤し、最終的には、、、
シリーズを通して一つの映画を観ているよう。


天使の影(本作)が第一作目

以下
死者の囁き
悪魔の聖餐
海賊王の死
瞑き流れ
So This is Christmas
と続きます。


草間さかえ先生の挿絵も秀逸

ただ、私には
アドリアンは007のQ、ベン・ウィショーでした笑
ということはリオーダンは、、、

毒花は必ずしも美しくはない

どんな花にも毒がある
それはたとえば、枯れかけの花でも 日陰に咲く花でも



他の方もおっしゃっていましたが、作品全体に毒の雰囲気が漂っています。

鶴谷と佐川
ふたりの男が雌に落ちていく様が、まるで自らの毒で首がしまっていく花のよう

そして
兎河とダン
気づかぬうちに、花の毒がまわり中毒になっていく


個人的には佐川がダンの女になっていく様が好きです。
計算高く近づいたはずが、身体を快感で蹂躙され落ちていく、、、
決して雌として魅力的ではなかった佐川が、いつの間にか嗜虐心を誘うまでの色気を醸し出すまでになる。
野心家で酷い男だった佐川が、最後ではまるで貞淑な人妻のよう。

メガネに敬語、最低な男だが自分にだけは従順。
佐川に落ちたダンの気持ちがよくわかります。

もう、とうに

狂っていたのだ


兄の目を覆い隠し、己の欲望の猛るままに体を貫いた。
あれから何度も交わっている。
兄との道ならぬ愛は、閉塞感を極めてゆく。




ふたりの禁じられた孤独な愛の終幕。
本当の意味での終わりと別れ。

そして継承される薫りの呪縛。


胸が苦しくなるのに、何度も何度も読み返してしまう作品。

これがふたりの終わりなのか。
そもそもふたりの間で何かがはじまっていたのか。
こうなる運命だったのか。


ふたりは子をなすことはもちろんできなかったが、
運命を継承する『息子』を確かにこの世に残した。


そして残された竹蔵はこれから、ずっとひとりで生きていくのだろう。
兄への想いと執着と、薫りを道連れにして。

薫りが、

強く匂った


比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。
義理の兄だ。
竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。

兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。
深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。

毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。
竹蔵は兄に欲情していた。




ほの暗く耽美な世界。
義兄と弟の、濃密で歪な執着。

薫りに縛られ、お互いの感情に縛られ、
逃れようとすればするほど絡まっていく残酷な運命。

果たしてふたりの行く末は、、、

青。

海と青空と青春の、青。


放課後の図書室
ページをめくる音
会話のないふたり

ゆっくりと確実に流れていく時間
縮まっていくふたりの距離



淡白な優等生・楢崎と
ピュアな不良少年・寺島

対照的なようで似ているふたり




心地よい時間を共有し、次第に寺島に興味を持ち始める楢崎。

 俺 お前の事が好きかもしれない



実はずっと楢崎のことが好きだった寺島。

 好きだよ 会った時から 知り合う前から




想い合いながら、少しずつ、ゆっくり恋人になっていくふたり。

青い青春。

好きなままここまできて。

十年愛。

恋人である志方のことが好きでたまらない穂木
そんな穂木を愛おしく想いながらも寡黙で多くを語らない志方

一方通行にみえて、しっかり繋がってるふたり。



淡々とした日常の中にある、お互いの存在。

ふと、過去を振り返る瞬間。
懐かしさ。
今の悩み。
会えないときの寂しさ。
会えたときを喜び。
不安。
愛しさ。
不安。

年輪を重ねたふたりだからこそ感じる壁や葛藤。

それでもやっぱり、お互いにしか感じ得ない愛があり情がある。



 穂木、一緒になろう



これからふたりで、新しい十年へ





挿絵の志方の手が素敵です。

たとえ、海の泡になったとしても。

 濃密エロスで贈る童話世界の匂いやかな恋愛譚


【人魚姫の弟】
悲恋の人魚姫の弟・リトは、人間の王子・グレンに恋をしている。
報われない恋と知りながら、それでも傍にいたいと願い人間の少年へと変身するが、、、

【人魚王の息子達】
恋が成就した後のリトとグレンの蜜月の日々



【銅の足輪-The anklet of bronze-】【銀の指輪-The ring of silver-】
弟と森に迷い込んだ美貌の男娼・ユリアスと、森に住む悪魔と噂される青髭・フェルナン。
弟を守るため、フェルナンにその身を捧げるユリアスだったが、、、

【金の腕輪-The bracelet of gold-】
ユリアスのまだ幼い弟・テオと、ブロンドの王子・ジークフリート。
町で絡まれているテオを救うジークフリートだが、お互いに一目で惹かれあい、、、


耽美で儚い2つの童話
あなたのお好みはどっち?

それでも、

やっぱり、お前のことが、


出口が好きになったのは、年下でストレートの小野田

遊び慣れている一方繊細な出口と
優柔不断に見えて実は情熱的な小野田



気がつくと、好きになっていた。
友達でいい。
そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。
素直になれなくて、不安になって、
ささいなことに幸せを感じて、
言えない言葉がたくさんたまっていって、



 やっと答えが出せたのにまだ苦しい

 俺の三年分を思い知ったか


不器用なふたりの恋はまだはじまったばかり。