俺たちは一緒に死ぬのさ。 真の恋人が運命づけられているようにーーー。

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影

tenshi no kage

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神39
  • 萌×226
  • 萌15
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
17
得点
348
評価数
86
平均
4.1 / 5
神率
45.3%
著者
ジョシュ・ラニヨン 

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イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
アドリアン・イングリッシュ
発売日
価格
¥900(税抜)  
ISBN
9784403560156

あらすじ

LAでミステリ専門の書店を営みながら小説を書くアドリアン・イングリッシュの元をふたりの刑事が訪れる。
従業員であり友人のロバートが惨殺されたのだ。
前日レストランで口論して別れたアドリアンに、殺人課の刑事・リオーダンは疑いの眼差しを向ける。
調査に乗り出したアドリアンだったが、犯人の深い憎悪と狂気はやがてアドリアンに向かう。
彼の危機に飛び込んで来たのは!?
それぞれの運命と向き合う男たちを描き上げたM/Mロマンスの金字塔、ついに刊行。

2006年ブックニュースアワードGLBTフィクション部門受賞作(シリーズ第三作「The Hell You Say」が受賞)。

翻訳:冬斗亜紀

表題作アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影

レビュー投稿数17

M/Mの世界

M/Mの小説初読み。
ちるちる内でもよく挙がる作品だったので気になっていましたが、ようやく読破。
一番好みだったのはセリフ回しだったり登場人物の関係性。
私が洋画を好んでよく見ますが、その好む雰囲気のままでとっても楽しめました。

例えば、雇い主と雇われ人の上下関係だったり自分を嫌っているであろう人とでも(なるべく低接触を図りつつも)ハグをする。
アドリアンと母親の関係性も好き
病弱なアドリアンを心配し、健康になったと一人暮らしを始めたり祖母の遺産で勝手に本屋を開いた息子に怒りを持ちつつも会わなくなるという選択は選ばない。
会えば喜び「ダーリン」と呼びかけ、髪型の称賛を要求しアドリアンもそれに応える。
怒りもあるけれどアドリアンの全てを否定しているわけではない。

一つの事柄で相手を決めつけないというのは本作の中でも色々な人当て嵌められていて、
~することもあるけれでそれは彼の一部分でしかないという考え方。
私から見たら情緒不安定すぎて怖いキャラもいるんですが、アドリアンからみた悪いことはできないさというような。

そして恋愛に対するスタンス。
告白するという文化のがあまりないのでその間の雰囲気が新鮮です。
いわゆるデーティング期間というのでしょうか。
交わした言葉だったり雰囲気で察する駆け引きがまた楽しい。
外国の暮らしや感情の描写と同時にBLも楽しめる、M/Mハマりそうです。

個人的にミステリーの部分は少し物足りませんでした。
でもなんだろうだからこそ展開にドキドキしちゃいました。
そこからBLとしてどう転ぶんだろうと。
2巻に手を伸ばさざるを得ないものでしたとだけ言っておきます。



0

共犯同盟

面白かったです。

ミステリは正直平凡。ミステリ部分にあっと驚く何かはほぼない。どちらかといえばゲイとその周辺人物の人間模様が深く描かれている印象。BLやM/Mってほどロマンティックでもなく、BLばかりよりかは一般小説も好んで読む方へおススメ。

主役のアドリアンは好みではないけど、こういうヒロイン(あえてヒロインと書く)は往々にしてモテるわけよ。君を守ってあげたいってタイプのメンズにさ。引っ掻き回して大人しくせず、最終的には彼の助けがないと生きていけない、そんな君。

だからリガードンがこれでもかって程セクシーに見える!彼はベッドシーンはおろか上着をアドリアンに貸すたった一枚の脱衣しかないのに、こんなにもセクシー。予備知識なしで読み始めたけど登場の瞬間「こいつがこの作品の攻めだ!」って確信する。

最初にゲイとその周辺人物の…って書いたけど、テッドとジーンの夫婦はじめ共犯同盟のメンバーがくどくて好きでした。同性愛に対して、それぞれのアプローチをかましてくる。令和な作品は随分この辺のタッチがソフトだから、この生々しさが読めるのはありがたい。海外が舞台だからこその良さもある。

クロードって完全に巻き込まれで死んでるのに、あんまり悼まれてないの酷いな…

シリーズ続けて読みます。

0

ピンともポンとも来ない。

私にとって鬼門の書、アドリアン・イングリッシュシリーズ。
買ったのはもう5年くらい前。お正月とGWの度にさあ読もう、読まねば、と思いつつ何故かずっと読めずにいたシリーズ。
ついに、ついに!という期待が…大きすぎちゃったんでしょうか…
「こういう話だったんだ…」
悪い意味でね。

レビューも裏表紙の粗筋も一切目に入れずまっさらで読んで、あ、ミステリなんだ、と。
(よく考えたら作者様はゲイミステリ作家でしたね。)
BLにはまる前は海外ミステリばっかり読んでた時期がありまして、まずそこで一度テンションが上がったんです。
が、逆にそれで余計期待値が上がってしまったというのもあるのかも知れません。
はっきり言ってミステリとしてはハンパ、ならBL/ゲイ文学/MM作品としてどうかといえば、そこも薄い。
すでにシリーズ作品とわかって読んでるけど、本作だけだったら何の恋も無いというか。単に出会い編として読めばいいんですか?という気分。
これ、日本版は草間さかえ先生にすごく助けられてるんじゃないですか?多分原書のイメージだともっとむさ苦しいんじゃ…?草間先生のイラストで日本人好みの少し線の細い繊細そうな雰囲気になったような気がします。

2作目以降に期待。

0

最初の2冊はいっきによむ

最近のBLを楽しめないとなげいていたところ、「ロイヤル・シークレット」はラストに不満がありながらも楽しめたこともあって、友人から強くおすすめをもらって、こちらを購入。おすすめのさい、最初の2冊はいっきによむように、と強調されたので、1,2と合わせて。たしかに、これだけでは判断するのがむずかしいかも・・・・・犯人は出てきたところからあやしいので、すぐにわかるし、動機も予想はつくけれど、それなりにたのしくよめました。

0

面白かったです

海外ものは初めて読んだのだが、さらっと読めて普通にハラハラドキドキ、楽しめた。
本格ミステリが好きなので、謎解きのようなものを期待していたのだけど、そこまでのものはなかったのがちょっと残念。
主人公の回りで殺人事件が起こって、主人公も狙われて、サスペンスフルな展開の中で、担当刑事のリオーダンとロマンスが芽生える…というお話。なのだろうが、この巻ではまだ芽生えていない!ので続きがとっても気になるところで終わっている。
後の攻め様?以外の人とのベッドシーンはあるのだけど、恋愛面は物足りなかったなあ。
事件の真相はなんだか切なかったです。アメリカのゲイってこんな感じなのかな…。

0

萌えとは何か

先が気になり、ぐいぐい引き込むチカラがあります。読み終わるまで集中して世界に没頭出来ます。
感想は素直に「面白かった!」と言えるものですが、しかしずっと「これってBLなのかな…?」という疑問が頭によぎる作品でもありました。
たまたま主人公がゲイだったというだけで、一般の「サスペンス色の強いミステリー」なのでは?と。確かにベッドシーンはありますけれども、それは大人向けのミステリやサスペンス、ハードボイルドだって普通に描写される、あるいはそれらより大人しいくらいのものだと思うんですよ。

まあ、だからと言って、周りの男性、あるいは腐女子でない女性に「これ面白いよ!」と無邪気にお薦め出来るかと言われると…否、ですわな。悩ましい問題です(笑)

BLとは何かと考えた時、個人の感覚ではありますが、やはり「萌え」がどれだけ降り積もるかに掛かっている部分があるのではないかと。このお話は非常に面白かったけれども、萌えたかと言われると、その感覚に限っていえば一般小説の読後とあまり変わらないものでした。何なら他の有名本格推理のバディもの陣の方がよっぽど萌えますw

ごちゃごちゃ言いましたが、それでもこの作品の面白さを損なうものでも無いと思うので、普通のミステリの感覚で続編も購入するんじゃないかな~という予感。

1

何度読んでも面白い

何度目かの再読。今回は電子書籍で読みましたが「このシリーズは紙の本で読んだ方が雰囲気が良い。それもぶっ散らかっている仕事机なんかじゃなくて、ソファか何かに座って時間をたっぷり取って」と改めて思いましたです。

LAの書店主(日本の一般的な書店と異なりミステリ小説専門の書店で、アマチュア作家の批評会が開かれたり作家による朗読会が開かれたりする、本好きのサロンとしての機能を備えたアメリカの書店です)兼、駆け出しのミステリ作家である、32歳のアドリアン・イングリッシュが主人公。

大まかにはミステリ小説に分類されるシリーズですが、所謂『謎解き』が主である物語ではありません。
図らずも次々と殺人事件に巻き込まれてしまう素人探偵の役割が振られているアドリアンはゲイ。アメリカ社会におけるゲイをめぐる社会問題をアドリアンを通して描くという『ネオ・ハードボイルド』の流れを汲んだ作品だと思います。

なのでBL(ボーイズのラブですね)という括りで読むと「あれ?あれあれ?」と思われるのではないかと思うのですね。特にこの巻は「どこがLOVEなんじゃい?!」と怒り出したくなる姐さま方もいらっしゃるかも?

でも『ストーリー重視』で、沢山の登場人物がわちゃわちゃしながらそれぞれの人生を生きていくドラマがあって『その中のひとつとして男性同士の恋が描かれる』という様な構成のお話がお好きな方には、堪えられないほど面白いシリーズだと思うのです。

ちなみに私は「棺桶に入れて欲しい」と家族に頼んでいるほど大好です。

1巻はあらすじ紹介にある様に、アドリアンの書店の従業員で、高校時代からの友人でもあるロバートの殺人事件から始まります。
事件は事件を呼びますのでストーリーを追う楽しみもあるのですが、それと同時にこの巻は主人公であるアドリアンとLA警察の刑事、ジェイク・リオーダンのキャラクターを掴む、長い長いプロローグでもあります。
16歳の時に罹ったリウマチ熱の所為で心臓に問題を抱えていながら、皮肉屋で、しかし『一人突っ込み』というユーモアを忘れず、自分の性指向を肯定的に捉えているアドリアンと、ゲイであることから目を背け、SMクラブに通っていることを隠し通そうとする優秀な刑事ジェイクのキャラクターを「ふんふん……で、今後、この二人はどうなっていくんかいね?」と、期待に胸を膨らませることが出来ます。

読み終わって感じたことは、聞き古された科白で恐縮ですが以下の様なもの。
「このシリーズを読んでいない人は幸せだ。何故ならこれからこのシリーズを読むという喜びがあるのだから」

4

モノクローム文庫は質が高いので、安心して読めます

ゲイコミュニティーを舞台にした洒落た雰囲気のあるミステリー小説でした。
サブカル好きな人は間違いなく嵌るんじゃないでしょうか。
文章もストーリーも自然に流れる感じで、先が気になって一気に読破しました。
真相自体は、ミステリーを良く読む人間からすると、物珍しく無いですが、
良いところも悪いところも含めてゲイコミュニティーが積極的に描かれているストーリーは興味深かったし、色々制約が多いBL小説にはお目にかかれない展開もあって満足です。

吊り橋効果の末、ようやくメイン・カップルに動きがありそうですね。続きが楽しみです。
表紙絵が無ければ、主人公が誰とくっつくのかが 一番よめなかったかも(笑)
そういう面は異色ですね。

モノクロームロマンス文庫は、ファンタジー要素の強いBL小説と違って、マイノリティーなゲイ故の社会での葛藤がリアルに描かれていて色々考えさせられる部分が多いです。またBLにありがちな、主人公の受にとって攻は唯一の運命の相手という少女漫画的思考は無く、普通に他のゲイ男性と関係を持ったりするのも新鮮です。全体的に構えない雰囲気で読み易いです。個人的にBL小説は、カップリング萌えに比重が置かれるのに対し、モノクローム文庫はストーリーに自然に同性愛が組み込まれる感じに思いました。どちらも良さがあって楽しいです。

2

俳優さんのイメージは007

書店を営みながら小説を書くアドリアン
ゲイ
心疾患があり、どことなく儚げなイメージ
皮肉屋で会話も刹那的


そんな彼に疑いの目を向ける刑事・リオーダン
長身・威圧的でゲイフォビア
アドリアンに対しても差別的



この二人がある事件をきっかけに出会い、惹かれ、葛藤し、最終的には、、、
シリーズを通して一つの映画を観ているよう。


天使の影(本作)が第一作目

以下
死者の囁き
悪魔の聖餐
海賊王の死
瞑き流れ
So This is Christmas
と続きます。


草間さかえ先生の挿絵も秀逸

ただ、私には
アドリアンは007のQ、ベン・ウィショーでした笑
ということはリオーダンは、、、

1

非常に出来の良いBL

ミステリーのネタバレはしないようにレビューします。

本格派ミステリーの中に織り込まれたBL。読み物としてクオリティが高く最後まで息もつかせず読ませます。(しかし、本格ミステリーとまではいかない)

シリーズ5作で完結ですが、この1作目は執筆当初は当然単発として書かれたのでしょう、この作品だけでさわやかなBLとして読めます。

体の弱いアドリアンと、ひたすら強い男、ジェイク。ジェイクは寡黙で自分を外に出さない、王道攻めキャラで、ここが作品のポイントでしょう。

なぜか事件に遭遇しやすい(お約束)アドリアン。本屋経営の傍ら執筆活動もする美青年。しかし彼の事件に対する好奇心は誰に求められません。彼が雇っていた同級生が亡くなったことから事件は始まり、捜査に当たった刑事のジェイクは事情を聞くためにアドリアンの元を訪れます。

出会ったとき、ホモフォビアのような態度だったジェイク。しかし、事件を独自に調べるアドリアンと、半ば個人的な交流の中で協力して事件を解決に導きます。

そして、どうしようもなくアドリアンに惹かれてしまうジェイク。事件の緊張がどんどん高まるクライマックスの直後、二人のプライベートな関係に兆す予感で心が温かくなるラストでした。

アドリアンはエイドリアン(ロッキー。。。)でもいいと思いますが、一般に女性の名前ですね。外見は華奢でも事件となると男前な受けでした。

個性豊かな脇役が多く登場しますが、色々な理由で続編には出てこないのが残念ですね。特にカフェ・ノワールのおフランスかぶれなクロードがよい味でした。


6

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