ボタンを押すと即立ち読みできます!
アドリアン…4巻でジェイクがカミングアウトして離婚することはアドリアンにとって意味があることだって認めたじゃない…。
ヨリを戻してラブラブで始まると思っていたら、元カレ達のアドリアン争奪戦でした。
まぁ、そうですね。あれだけ傷付けられたなら臆病にもなっちゃいますよね。
「パソコンでお楽しみ中なんだ。ママには言わないで」が笑えました。このセリフが出るアドリアンのユーモアセンスがホント好き。
エマ…そんな、バービーで…見られても気にしない鋼の精神に脱帽しちゃいます。14歳にしては子供っぽい気もするけど、そこがエマの魅力なのでしょう。アドリアン孫の勢いで溺愛してるw
ジェイク船の上のあの事件の時、アドリアンが意識ある間はあんなに理性的だったのに、アドリアンの心臓が止まった時に泣き叫んでいたなんて…全てを捧げてもいいほど乞うたと言う言葉通り、ジェイクは全てを諦め、アドリアンと一緒になることでさえ諦めることに納得していたことに胸が締め付けられました。
何度もアドリアンをどん底に突き落としてきたけれど、それでも離れ難い魅力的な男なのがズルい。
メルはやっぱり雑魚キャラ。
アンガスは元々金髪だったのかな?
素晴らしかった。この一言に尽きる。5冊は長かったけど本当に出会えて良かったです。5つの殺人事件とジェイクとアドリアンの出会いから帰結、そこに生身の二人の愛と苦悩が静かに深く描かれて感動しました。二人の物語は読み進めるのが辛くて辛くて、事件は難しくて、だったけど、深く深く自分の中に刻まれました。「BL」とは一線も二線も画した愛の物語でした。インテリ的ウィットに富んだ言い回しは理解できないところもあったけど、そういう言い回しをするアドリアンが全ての飾りを取り払った気持ちを語るところは胸が裂けそうだった。そして彼を「2度とは無理」なまで深く傷つけたジェイクと、この過程を経て二人がたどり着いた答えにも涙。本当に素晴らしかったです。
比較的平和
事件は起こります(死者も出ます)が、シリーズの中ではかなり平和な印象。
改装工事中に発見された白骨死体から、50年前の事件の謎を解く。ミステリ部分のストーリー展開はかなり好きです。
ただ、珍しく事件は主張弱め。話の軸はアドリアンの人生の選択でした。
アドリアンが病気や恋愛のことでひたすらグルグル悩みます。
病気のことで情緒不安定になり、恋愛でもどっち付かずの我儘な言動が目立ちます。
私はウジウジ系のキャラがあまり好きでは無いので、アドリアンの言動にはかなりイライラしました。
が、これまでの出来事を知っているので、ここまで読んだ愛着の方が勝ちました。
振り回されるジェイクが愉快だったのと、まあお前が振り回される分には自業自得だからな、という思いもあった(笑)
今回元彼(メル,ガイ,ジェイク)が総出演するのですが、メルはジェイクの比較対象として用意された感じがしてちょっと悲しかったです(最初から病気のことで別れたことは言及されていたが)。
そしてやっぱり一番の被害者はケイトだった……。
ケイトにも幸あれ~~~~~!!!
最終巻としては無難な内容なのかな……? と思いました。
これまでの間にキャラへの愛着が湧いていたので楽しめましたが、本作だけで見たら中立くらいだったかもしれません。
とにかく二人がどうにか纏まって良かったです。
ちゃんと付き合い始めてからの事件捜査も読みたかった。
遂に最終巻。開腹手術経験者としては、アドリアンの術後の体調に共感しまくりでした。すぐ疲れるし、本当に回復出来るか不安だもんね・・・
ジェイクとアドリアンの、なんとも微妙な駆け引き?に、読んでる方は焦ったさも限界に。やっとこ通じ合った二人に、もう万感の思いでした。
このシリーズの二人のキスやベッドシーン、すんごく萌えました!やっぱりお互いを切実に求め合うラブシーンは最高ですね。
ミステリとしては、少し分かりづらかったです。犯人がゲイであることが、当時ゲイであったことがいかに悲劇だったか、ひいてはジェイクが自分を偽って生きてきたことがどれほど辛かったかを思ってアドリアンに涙させるためには必要だったとは思いますが、動機としてはあまり理解できなかったです。
とはいえ、こんな素晴らしい作品と、素敵なキャラクターに出会えて本当に良かったです。また1巻に戻って読んできます!
シリーズ五冊目。最終巻。
今作も主人公アドリアンは死体と対面し、事件に首を突っ込んでいく。だがどちらかというと一冊ずっと恋に悩むお話だった。アドリアンの心理描写がじっくり丁寧に書かれている。
前作で大きな決断をしたジェイクに迫られるも、アドリアンは過去の経験からくる恐怖で拒否し続ける。
アドリアン視点の一人称で語られるジェイクの描写は、気持ちを読み取れないといった表現が今までにないほど多くなっていた。これにアドリアン自身の迷いが影響しているとすれば、今までの四冊分の印象も変わってくる。アドリアンの感情フィルターを通して見たジェイクだったのかな。
元彼たちとの関係をはっきりさせながら、自分の気持ちを自覚していくアドリアン。振り回されるジェイクが、たまに不憫で可哀想で萌えて良かった。尊大な男はちょっとしょぼくれるだけで可愛い。
一緒に捜査する中で、ジェイクの抑制し続けた四十年がどれほどのものだったかを知ることになる。今までのアドリアンとのやりとりが思い出され、重くのしかかる。同時に、カミングアウト後の変化や、晴れやかな笑顔を見せるジェイクも思い出して泣きそうになった。
過去エピソードから、実は強くアドリアンを想っていたと分かったのも良かった。
告白は、ジェイクの元妻とご対面からの流れで。必要な登場だが、今まで名前のみだから平気だった妻が実体を伴ってしまうと辛い。
元彼たちも、彼らじゃダメだったと否定して、アドリアンはジェイクの隣に納まる。そうした多くの犠牲の上に成り立つカップルを見ると、感慨深く切なくてじわっとくる。長編のこういうところがとても好き。
ラストは二人らしく事件の解決で締め。またすぐに、今度はジェイクの気持ちを推し量りつつ、一巻から読み直したくなった。
ジョシュ・ラニヨンさんの他のシリーズもぜひ読んでみたい。