この瞬間をもうずっと長い間待っていたのだ。 長すぎるほどにーー。

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き

shisha no sasayaki

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神32
  • 萌×221
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
12
得点
266
評価数
62
平均
4.3 / 5
神率
51.6%
著者
ジョシュ・ラニヨン 

作家さんの新作発表
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イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
アドリアン・イングリッシュ
発売日
価格
¥900(税抜)  
ISBN
9784403560163

あらすじ

行き詰まった小説執筆と微妙な関係となったジェイク・リオーダンから逃れるように、
祖母が遺した牧場へとやってきたアドリアンは道ばたで死体を発見する。
だがその死体は保安官が来た時には跡形もなくなっていた。
敷地内のスパニアード・ホロウ峡谷では学者たちによる発掘作業が行われていたが、
謎の呪文や飼い犬の変死にスタッフは不安を覚えている。
そして牧場の郵便受けにはガラガラヘビが。これは谷の安らぎを守る「ガーディアン」の呪いなのか?
アドリアンを追ってやってきたジェイクとの関係も事件を通してゆっくりと動き出す、シリーズ第二弾。

2006年ブックニュースアワードGLBTフィクション部門受賞作(シリーズ第三作「The Hell You Say」が受賞)。

翻訳:冬斗亜紀

表題作アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き

ジェイク・リオーダン LA市警の刑事 39-40歳
アドリアン・イングリッシュ 書店主で小説家 32歳

レビュー投稿数12

甘かった

痴話喧嘩の巻。
数巻分飛ばしたのかと思ったくらい言葉はなくとも関係が出来てた。

ジェイクに女性の影を見たアドリアンの嫉妬からの行動力は見事なものでした。
前作以上に頑固。そして相変わらずの皮肉の効いたユーモアよ・・・
特にお気に入りの言葉は、とある大学の博士が学生からインディ・ボーンズ(骸骨)と呼ばれているというのを聞いて答えた
「残酷な思春期の若者に幸あれ」ですね。ゴロが好き。
皮肉集発売されないかな・・・

ジェイクもジェイクで気持ちを言葉にしないし粗野だけど、アドリアンに対しては頑張って抑えてる。
声を荒げたとしても要はめちゃくちゃ心配しているということ。
その内胃に穴が開きそうだなジェイク。

オープンとクローズドの交わらない気持ちが切なさもあった本編。
ジェイクは女性も抱けるゲイなので色々と葛藤している様子が窺えます。
子どもがほしいと言ったジェイクに対してのアドリアンの皮肉は笑った方がいいのかなと迷ってしまうくらい痛烈。
でも最終的には甘々でした。
こんなに甘くて先が不安です。

0

1巻とセットで

1,2巻はもはや上下巻として出した方が良かったのではなかろうか。そうしたら1巻の萌えどころの少なさにモヤモヤせず、2巻を読んでもらえたのかも…ととっても後乗りの読者ながらに考えてしまったりして。

これから2人のロマンスが?!ってとこで終わった1巻から、2巻冒頭既に急展開を見せています。知らないところで仲良くなっちゃってまったく。

ジェイクがアドリアンに心を開くたびに胸がときめきました。車でバックするときに腕を助手席の背もたれに置くジェイク、フクロウを引いてしまったことに心を痛めるジェイク…あぁジェイク、セクシーの化身……

あいもかわらず事件にあっては現場を引っ掻き回すアドリアンちゃん。今回はジェイクに守られると同時にジェイクのことも守って、成長してます。小説全然書いてないけど
大丈夫なのか?

萌2〜神

0

引き続きイマイチ

1巻目の「天使の影」でけっつまずいた私ですが、2巻目以降に希望を持って読み始めました、が………
え、またミステリ系?イヤな予感…(ってゲイミステリジャンルらしいから仕方ないけど)
お相手が刑事だからって別に毎回事件絡めなくても…
今回はホームグラウンドの本屋さんやお仲間の「共犯同盟」の面々から離れ、遠くお祖母さんの遺した牧場が舞台。なのに。
なのにまた死体に出くわすアドリアン・イングリッシュ。しかも土地の保安官が来てみたら死体が無いとか!
もろにミステリの幕開けじゃないですか。
そして最後まで読んでみての感想としては…
正直言って、ミステリとしては面白くなかったです。
土地の伝承やゴールドラッシュの黄金探しなど絡めて重層的にしようとしてるのはわかりましたけど。
気を取り直して、ロマンス的にはどうか?
こちらは進展がありました。そして面白かったし展開としても良かった。
私はただくっつけばいいと思ってるわけじゃないので本作でまだ葛藤しててもよかったけど、ジェイクが自らを解放してアドリアンと躰でつながりましたね…
アドリアンも言っている通り、セックスは関係の一部にすぎないーだが、大きな一部だったーー
アドリアンにとって、ジェイクが示してくれた思いやりや心配、それはもちろん大きなことだったと思うけど、一度のキス、一度のセックスがそれら全てを凌駕する出来事だったでしょうね。だからアドリアンにとって良かったと思った。
今回は舞台が日常と離れてたから2人のロマンスもアフェア的な空気が入り込んでる部分がある。だからちゃんと日常の中でも2人の恋が育てられるのか、今後その辺に期待していきたいです。

0

ジェイクはずるいけど魅力的な男

1巻ではメイン2人のロマンスは皆無。最後にようやく2人の関係が進展するのかな?って終わりでした。

ジェイクが2人の関係を「楽にはいかないぞ 」と言ったようにあれから2ヶ月たってもキスすらしていないんですって!それもこれも“クローゼットゲイ”ジェイクがアドリアンに「お前は女じゃない」とか言って煮え切らない為。
そんなさなかジェイクとの電話口から聞こえてきた女性の声。それが引き金になりアドリアンが距離的にもジェイクから逃避する所から2巻は始まりました。

(事件内容はまるっと省きます…
ただ前回同様アドリアンにはハラハラします。某ドラク◯なら絶対に「いのちだいじに」で行くところ「ガンガンいこうぜ」モードです。アドリアンお願いだから、、って何度思った事か。心臓こっちが止まりそう、、これだけはジェイクに同情。)

2人のロマンス、結論から言うとジェイクはアドリアンを追っかけてきて無事セックスもする関係になります。

でもねー「ジェイクテメーこのヤロー
」なんすよ…
アドリアンの事を出会った中で一番きれいな男だ、とか言っといて自分は子供好きだ、とか結婚の予定もある、とかちょいちょい牽制してくるし。
キスはするけどいざとなると我に返って途中でやめるし。
…もう、こんな男私がアドリアンの友達だったら絶対止めますよ。そいつはやめたほうがいいんじゃない?未来無いよ?って。

でもこの作品常にアドリアン視点なんです。
アドリアンから見たジェイクという存在は悔しいけどやはり…

朝から卵4個も食べるし
いびきは消火器かノコギリで壁を削ってる音かって程だし
雨に濡れて日焼けした肌は超セクシーだし…
アドリアンの事めっちゃ優しく大事に抱くし
(「お前をファックしたい」は萌えた)

多分ファッキン魅力的な雄なんだろうなって。笑

アドリアンは何だかんだ言いつつジェイクにめちゃくちゃ惚れていて、ジェイクが負傷したのをきっかけに「自分の命より大事」とまで感じる程の存在になっています。
もうここまで来ると仲の良い友達(私)も何も言えません、いずれ女性の元に行ってしまうのも覚悟の上の恋なのでしょう。頑張れアドリアン!と見守りたいと思います。
(とはいえ一度全巻読んだ身としては今後の展開胸が痛いのですが…)

いやーでも数年ぶりに読み返したらやはりめちゃくちゃ面白いですこの作品。アドリアンのキャラ本当に好き。ユーモアセンスマジ最高です。

3

エイドリアンではないのだろうか?

友人からの強いおすすめプラス、最初の2冊はいっきによむように、という指示をもらい、1冊目を読み終わってから、すぐにこちらも読みました。確かに、二人の関係に主眼を置くと、1冊目は出会いだけ、2冊目でようやくBLらしくなる、とおもいます。海外ドラマや翻訳ミステリも好きな人だと、それなりにたのしくよめるんじゃないかと。ただ、翻訳が微妙かも・・・・・そもそも、主人公の名前がアドリアン? エイドリアンではないのだろうか?

2

事件を通して深まる関係

ああ…もう読みながら何度萌え転がったことか。1巻でこのふたり本当にラブになるの?と不安だったのだけど、やっとふたりの仲が前進。それでもそこに至るまでがハラハラ、やきもきさせられ、つらかった。

またも事件に巻き込まれる主人公。今回の事件では攻めのジェイクは管轄外なのだけど、受けのところに駆けつけて、その後も一緒に滞在してくれる。
その時点ではジェイクは肉体関係どころかキスすら拒否していて、本当に付き合ってんのか…という感じ。でも読者にはわかる。ジェイクなりに彼はアドリアンを心配していて、厳しい言葉も彼を想う故だと…!
アドリアンは無理に距離を縮めようとはしないけど、ジェイクも思うところがあったのか、徐々に雰囲気がよくなって…いやー、はじめてのキスでこんなにドキドキしたのって久し振りで。終盤にやっと体を繋いだときは、もう胸熱。予想外のジェイクの甘さに萌え萌えだった。

事件に関しては今回もドキドキハラハラ、申し分なし。先住民の神話をモチーフにした、ちょっとホラーっぽいシーンもありつつ、スリルとサスペンスを堪能できる。ロマンス小説としても、仲が深まったという点では非常に満足。
ただ二人の心はまだ同じ方向を向いているわけではなく、3巻の表紙を見るとこのあとはすれ違い、別離展開?
またしても続きが気になる。

0

上質なミステリーを読んだ後の幸福感

まさしく、こういうミステリー読みたかったんです…!という理想型の小説でした。

ミステリー小説も犯人やトリックが云々というのは、年々興味が薄れていき、
その事件の起こる背景や動機に工夫がされていたり、目新しい題材(設定)に惹かれる傾向にあります。

その中で、この小説はアメリカならではの地理的要素や歴史背景も設定に生かされた重厚なストーリー展開がなされ、新鮮で非常に楽しめました。一巻はゲイ・ソサエティーを積極的に取り扱っている面では新しかったですが、ミステリー的によく見かける話だったので、今巻の方が独自性があって良かったです。
私有地の牧場の敷地に〇〇や〇〇があって、という設定とか面白過ぎです。アメリカらしくスケールの大きな話で。ここで心を掴まれました。全体的にムダな所が無く、設定も生かされ上手く纏まっていました。スリルも多分にあり、最後まで息を抜けませんでした。
上質なミステリーに少し苦味のある大人のゲイ男性の葛藤。味わい深かったです。

ゲイである事を受け入れて自然体で生きるアドリアンと常識や世間の価値観に縛られて自分を出せないでいるジェイドの距離感や話の掛け合いも楽しめました。事件の渦中にあっても、好きな人の事が気になったり、普通に夜の営みがあったり…というのも人間の性だなーと微笑ましく感じました。ラストのお約束シーンにはグッときました。

これだけボリュームの多い翻訳ミステリーを何のストレスも違和感も無く、楽しめたのは翻訳家さんの力が大きいですね。唯一つタイトルの邦訳を「死者の囁き」とつけられた意図を知りたいです。原題は洋書にありがちなシンプルなタイトルですね。洋画でも原題と邦題が見違えるように変わる事が多く、人種の違いを感じます。

3

不穏さが際だつ『甘さ』

何度目かの再読を始めたら読む手が止まらず、気がつけばほぼ5日間に渉って、何とか時間を見つけて全巻ぶっ通しで読みふけってしまいました。
自分でも驚愕!
この物語の吸引力に改めて納得した次第です。

1巻が『起』なら2巻は順当に『承』です。
この物語はミステリですけれど、M/M『男性同士の恋の物語』なのですから、お互いに惹かれあったアドリアンとジェイクは週に何度かデートを重ねている(らしい)描写が冒頭で出現します。
でもね、すぐにジェイクが自分の性指向に対する抑圧から、アドリアンに対してセクシャルなふれあいが出来ない状態であることも書かれるんです。
なんと、彼はキスすら出来ないんですよ!
女性とは出来るのに。それだけではなく、男性とのSMプレイは出来るのに。
彼との関係に打開が見いだせないばかりか、次作の執筆にも詰まってしまったアドリアンは、亡くなった祖母が残してくれた牧場に『骨休み』という口実で逃げ出します。

で、そこで、死体は発見するわ、勝手に敷地内で大麻を栽培していた管理人が行方不明になるわ、敷地内で自分の知らない発掘作業が行われているわ、挙げ句の果てには誰かに殴られて昏倒してしまうわ、という風に、またしても『巻き込まれ犯罪』の物語が始まります。
まぁ、アドリアンの危機にはジェイクが必ずと言って良いほど駆けつけてくれるので、アドリアンが感じているほど、彼の身の危険でハラハラすることはあまりないのですけれど。
この巻は1巻よりも『謎解き』要素が強く、推理ものとしての側面が大きい所為もあるかもしれません。

今回、読み直してみて前にも増して感じたのはアメリカにおけるゲイフォビアの強烈さです。
2000年前後の、それも舞台がLAという物語で、これほどゲイが白眼視されているとは……「外から見ているのとはかなり異なっていたんだなぁ」と、何度か溜息をこぼしました。
ジェイクはアドリアンが好きで触れたいと思っており、それを口に出してさえいるのに、キスすら出来ないんです。禁忌という刷り込みの所為で。

当て馬くんの存在も含めて、様々な出来事の結果、この巻で二人は結ばれます。
LOVEシーンはとても甘く、けれど、夢見がちなものではなく(ものすごくロマンチックになりかけた時に不用意に動いて鼻をぶつけ合い、大笑いしちゃう処とか)実にリアルだと思いました。
ただ、その『甘さ』故に余計、二人の前にまだ続くであろう困難、特にジェイクの神髄にまで染み込んだ『自分がゲイである恐怖』を拭い去ることの困難が際だって、不穏な空気を打ち払うことが出来ない苦さが、物語の余韻を考え深いものにしていると思いました。

こういう処が、読む手が止まらなくなる仕掛けなんだよなー……

3

甘い二人

ミステリーのネタバレはしないようにレビューします。

シリーズ第二弾。シリーズ中一番甘い作品でしょう。

1作目のラストで、ようやくアドリアンへの想いを吐露したジェイク。といっても寡黙で自分を抑えるジェイクですから、はっきりと言葉にはしません。
しかし、交際が始まった二人。

ジェイクは刑事という仕事柄もありクローゼット(カムアウトしていない)。ここがシリーズ前編にわたって今後キーになります。

二人は交際を始めたと言っても、たどたどしいおつきあい。そして、どうやらジェイクにはつきあっている女性がいるようです(これは1作目でも匂わされている)。

半ばやけになったアドリアンが、祖母から受け着いた田舎町の旧馬場へ休暇に出かけます。ここで色々な事件に遭遇します。
しかし、休暇をとってジェイクも追ってきます。ここで、日常を忘れたつかの間の甘い時間が繰り広げられます。シリーズ唯一のカタルシスと言ってもいい甘い作品です。

謎解きは割合早い段階で分かるので(それでも読み物として楽しめますが)、どちらかというとラブサスペンスとしてストレスなく楽しめる作品だと思います。

4

このカップルは好きですね、不器用で

『アドリアン・イングリッシュ』の二巻です。
電子で安く売っていたので購入しましたが、この作品は登場人物紹介が最初のページに載っているため電子ではひじょうに読み辛いです。
たびたびそのページへ戻るのが面倒で。
翻訳物は紙媒体の方が読みやすいかな。

********************
受け攻めともに今回も変わりなく、心疾患を抱える32歳のアドリアンが受け。
攻めは刑事のジェイク、40歳。
といっても、序盤は攻め受けなどと書くのも違うような雰囲気です。
********************

一巻で起きた、『ゲイ切り裂き魔』とマスコミから揶揄される事件で知り合ったふたり。
アドリアンはゲイで、最初それを軽蔑しているように見えたジェイク。
が実は彼もゲイで、それをひた隠しにしています。
一巻ではまるでゲイフォビアのような態度でしたが、それは長く己の性癖を隠し続けていたことで、『自分はゲイではない』と脅迫的に思い込むようになっていたせいかなと思います。
目を背けるといいますか。
そんなジェイクでしたがアドリアンと出会い、今巻では付き合うようになっていました。
ただ、ジェイクはSM行為やセックスには慣れていても、キスしてハグしてというような、普通の恋人同士でのスキンシップは経験がないのでギクシャクしております。
個人的には無敵のような刑事がアドリアンには不器用なところ、とっても可愛い(笑

今回はアドリアンが相続している牧場が舞台。
事件に巻き込まれるアドリアンですが、ある意味でアドリアン自身は自分の命に対しての執着がないのです。
心疾患によってつねに命と隣り合わせの生活をしていたので。
そんなアドリアンですが、ジェイクに命の危険が降りかかった時には今まで経験したことのない喪失感を味わうことになります。
いつかジェイクは女性と結婚し子供を授かりと、アドリアンの人生とはかけ離れたものを歩むのだろうけれど、それでもジェイクという人間に惹かれずにはいられない、そんな必死さと反面の諦めが表現されていて切ないなと思いましたね。

一巻よりも怪しい人物が多かったですし、あまりわたしは思いつかない人が犯人でした。
というか、この作品は犯人を推理しながら読むお話ではないのですよね。
そういう物が欲しければ純粋に推理小説を読めば良いことで。
このシリーズは、事件が絡む恋愛に不器用なふたりを味わう作品なのだと思います。

4

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