加地佳鹿さんのレビュー一覧

右手にメス、左手に花束(2) 君の体温、僕の心音 小説

椹野道流  加地佳鹿 

『メス花』シリーズ2作目。

う~ん、まだこの巻はハラ立つことが多くて・・・とにかく江南(攻)がダメ過ぎですね。篤臣(受)は、私のもともとの好みとはちょっと違っても、結構好きなんですが(前巻のレビューにも書きましたが、口の悪さ以外は)。

江南は篤臣を、前作で強姦、今回は殴り飛ばすってどうしようもないだろ。もうコイツはダメだ、とがっくりしました。

少なくともこの時点では、椹野さんのメインキャラクターで江南がいちば…

2

右手にメス、左手に花束 小説

椹野道流  加地佳鹿 

『メス花』シリーズ第1作目にして、個人的に最低。

純粋に感情だけなら『しゅみじゃない』しかないと思うくらいダメでした。ただ、実際の評価ではさすがに迷ったので(『迷ったら基本的にワンランクアップ』という自分の基準で)『中立』にしましたが、『(個人的には)絶対中立じゃない!』とスッキリしない私がいます。

椹野さんは他に大好きなシリーズがあるので、こちらもずっと読みたかったんですが、私の個人的苦手要素のために長く躊躇していました。

まず…

7

地球は君で回ってる―神経衰弱ぎりぎりの男たち 2 小説

高遠春加  加地佳鹿 

ちょっと衝撃的な二巻

偶然の重なりから恋人同士になった七瀬と匡一。
医大生の匡一が病院実習で訪れた先には、有名女優の須加乃都が撮影中の事故で入院していた。
彼女のある一言が原因で匡一は世間を揺るがす隠し子騒動に巻き込まれることになるが……
両思いになった二人のその後を描いた『セックスと嘘とホルマリン』収録。

匡一の実母を巡って、びっくりするくらい壮絶な2巻です。
一巻の二人のなれそめとか、匡一のお父さんに…

0

神経衰弱ぎりぎりの男たち 小説

高遠春加  加地佳鹿 

割とライトな記憶喪失もの

ある朝七瀬が目覚めると、見知らぬ男とすっ裸で同じベッドで寝ていた。
テンパりまくる七瀬をよそに冷静に見える男、匡一は高槻コンピュータなんてあだ名で呼ばれる医学部一の秀才で、七瀬の恋人だと言うのだが……

テンポのよい一人称でさらさら読めます。
ある日突然記憶喪失になってしまった七瀬。
しかも気づいた時には恋人(男)と同衾。
それでもあんまりシリアスにならないのは、明るい七瀬のキャラクタ…

1

右手にメス、左手に花束 小説

椹野道流  加地佳鹿 

まさしく名作

ドラマCDが面白かったので小説に手を出しました。
神の名にふさわしい名作でした。

数年間にわたる親友づきあいの末に結ばれるというよくあるといえばよくあるストーリーです。
一冊での時間経過がめちゃくちゃ早いんだけど、切り取ったエピソードがどれも秀逸で、攻めが想いを募らせていく過程がよく見えるんですよ。しかも、攻めの気持ちなど何も気づいてない受けの一人称なのに、読み手には「分かる」のだ。
これがねー…

7

SLOW LOVE 小説

和泉桂  加地佳鹿 

不器用だけど、

不器用な2人が、不器用なりに幸せ゚+。(*′∇`)。+゚を掴もうって、伝わるけど…物足りない。
ゆっくりした時間の流れを体験できるって感じだね!

0

右手にメス、左手に花束(2) 君の体温、僕の心音 小説

椹野道流  加地佳鹿 

二巻にして、ゴールイン

出会って10年。親友から恋人同士になった二人。
江南は外科医になり、篤臣は法医学教室へと進んだ。
仕事柄なかなか生活のリズムが合わないは、少ない時間を共に過ごすために試験的同居に踏み切った。
しかしそんな時に二人をさらに精神的にすれ違わせる出来事が起きて……

篤臣が単なるかわいこちゃんじゃなくて、普通に男の子なのがなごみます。
前半のすれ違い編のすれ違う理由とか、病院内の力関係とかは…

3

右手にメス、左手に花束 小説

椹野道流  加地佳鹿 

メス花シリーズ第一巻

とある医大の入学式で、たまたま出席番号が隣同士になった篤臣と江南。
それが縁でなんとなくつるむようになった二人。
誰よりも頼れる親友だと思っていた。
江南の秘めた想いに気づくことのなかった篤臣だが、ある日それが爆発して……

色々あって続きを手に入れたので、一度売ってしまった本を再購入しました。
初読み時は椹野さんだって気にせず読んだなあ。

医者×医者。
しかし改めて読み返すと…

4

SLOW LOVE 小説

和泉桂  加地佳鹿 

これはいいすれ違い

勘違いからすれ違ってしまう作品ってたくさんありますが、これはいい勘違いとすれ違いでした。
とくに一話目は、ミステリ的な手法で真相を最後の最後まで隠していて(といっても簡単に予測のつく真相ではあるのですが)、オオッと思いました。
神秘的な遊び人のように見えていた受け、実はめちゃくちゃ可愛いんだよね。
問えばいいだけなのに問いただせなかった攻めの心理も納得いくものでした。
こういう作品、たーのしい。好…

0

神経衰弱ぎりぎりの男たち 小説

高遠春加  加地佳鹿 

攻めの脆さがいい

ある朝、七瀬が目覚めるとなんと見知らぬ素っ裸の男と一緒に寝ていた。彼は高槻匡一といい、自分と同棲中の恋人らしいのだが、七瀬は何ひとつ思い出せない。記憶障害になったのはなぜ?という結構王道な始まりの話です。この1話目はコメディタッチの短編なのですが、2話目として二人の出会い編が収録されていてこっちのお話が凄くいいんですよ。トラウマ抱えて誰も愛せないでいる匡一の家に、ひょんなことからしばらく居候するこ…

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