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右手にメス、左手に花束(2) 君の体温、僕の心音

kimi no taion boku no shinon

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表題作右手にメス、左手に花束(2) 君の体温、僕の心音

江南耕介,消化器外科医
永福篤臣,法医学教室助手

その他の収録作品

  • とりあえず愛の誓いなど

あらすじ

出会って十年…親友関係から恋人同士へと昇格した外科医の江南と法医学教室助手、篤臣。どうにか試験的同居にこぎつけた二人だが、江南は仕事柄、まともに家に帰れることなど稀、そのうえ、若い看護婦から猛烈アプローチをかけられている模様で、当然、面白くないのは
篤臣だ…。日々、不満を津のらせるなか、篤臣は江南と看護婦の密会現場を目にすることに…。それがライバル・大西の罠とも知らず…。大好評シリーズ第2弾!書き下ろしは誓いのウエディング!?

作品情報

作品名
右手にメス、左手に花束(2) 君の体温、僕の心音
著者
椹野道流 
イラスト
加地佳鹿 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
右手にメス、左手に花束
発売日
ISBN
9784576011127
3.5

(16)

(6)

萌々

(1)

(4)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
51
評価数
16
平均
3.5 / 5
神率
37.5%

レビュー投稿数6

江南の留学先で結婚式

二巻目
江南:29才 消化器外科の研修医 
篤臣:28才 法医学大学院の院生
出会って10年、二人はテスト同居中 同居といっても、江南は当直で不在がち。
自然に、定刻勤務の法医学の篤臣が家事担当を担う=篤臣は嫁役が不服。

江南は、シアトルの医大へ研究生として留学内定。帰国は数年後。
同窓会。篤臣は江南を妬む大西の計略に嵌る、
仮眠室で江南に看護師が絡む所を篤臣は見せられる
不審な時系列で罠だと気付けるけど、怒った篤臣は江南とまた絶交

自分の気持ちに従い、篤臣は退職して、留学に同行
篤臣に、江南は同性婚の挙式を提案。
(※2012年・ワシントン州シアトルは同性婚合法化。この本は、2010年発刊なので、入籍NG/教会で挙式OKという設定)


・・・展開が早い。
花嫁衣裳選びの場面とか、江南視点の関西弁のせいかコメディ調、面白かった。
才女のBLは、誤字が少ないし、構成上手で読みやすい。
HONTOで二見書房35%割引で、13巻全巻を購入。一気読みできた。
このシリーズ読了後、「医者と花屋」シリーズを読む予定。




0

二巻にして、ゴールイン

出会って10年。親友から恋人同士になった二人。
江南は外科医になり、篤臣は法医学教室へと進んだ。
仕事柄なかなか生活のリズムが合わないは、少ない時間を共に過ごすために試験的同居に踏み切った。
しかしそんな時に二人をさらに精神的にすれ違わせる出来事が起きて……

篤臣が単なるかわいこちゃんじゃなくて、普通に男の子なのがなごみます。
前半のすれ違い編のすれ違う理由とか、病院内の力関係とかはさすがのリアリティ、かな。
一巻よりはBLファンタジー色強めではありますが。

後半はまさかの結婚式。
シリーズものの2巻にしては展開早いな!!とびっくりした記憶があります。
なんだかんだでこの人たちラブラブなんだもんな。

3

始まりが始まりだし

結局のところ、このカップルってラブラブなんですよね。
勝手にやってくれ!的な(苦笑)
分かりやすい疑惑、ライバル、フォローしてくれる友人
周りの人間のほうがよっぽどこの二人を分かっているという・・・。

それにしても何なんでしょうか?攻の江南は前作の強姦に続き、
今回は暴力?大学入学以前の彼について書かれていないのですが
何か心に抱えてる人?と思わずにいれないほど酷い。
10年の想いが叶ったんだから大事にしてやれよ!と。
許してしまえる受の篤臣にも驚きもあるにはあるけれど
ま、よっぽど好きなのかと。

はい、書いている内容の割の評価ではありますが
このシリーズが長く続いているので期待をこめてと
結婚?おめでとうでの萌です。

3

展開早っ

前の巻で二人は結ばれた訳ですが、まぁ付き合っていたって色んなことが起こるわけです。
篤臣の方は、法医学ということで基本的には安定した勤務時間になるわけで、消化器外科という多忙なそして殺人的な勤務を強いられる江南はほとんど家にも帰れなかったりしてすれ違います。

なのに、江南は下手に自信があるため、篤臣の不安に気づいてやる、気遣ってやることが出来ません。
だって自分は篤臣が絶対的に必要で、そして愛しているから。だから揺らがないし、篤臣が気にする必要もないと思っちゃってるんです。

で、イザ面倒事が起こってからしまった!と思うんですよね。大西に篤臣かやられちゃう寸前まで、自分は何とかで来てると思っていただろうけど。
さらに、下手くそなので、篤臣を女扱いしてしまうような言い方になって喧嘩になる。女扱いってよりコレは世の中の男性ならよくやってることなのかも知れない。働いてもいいけど、家のことちゃんとやってね?見たいな話はそこら中に転がってるし。
でも篤臣、エラいよね。江南のこと許しちゃうんだもん。惚れた弱みなんかな。

江南はアメリカ留学後の一人寝で、逆の立場になってやっと気付いたり。でも、そうやって江南も学習し、篤臣のことを大事にしていくんじゃないかなと。

0

『メス花』シリーズ2作目。

う~ん、まだこの巻はハラ立つことが多くて・・・とにかく江南(攻)がダメ過ぎですね。篤臣(受)は、私のもともとの好みとはちょっと違っても、結構好きなんですが(前巻のレビューにも書きましたが、口の悪さ以外は)。

江南は篤臣を、前作で強姦、今回は殴り飛ばすってどうしようもないだろ。もうコイツはダメだ、とがっくりしました。

少なくともこの時点では、椹野さんのメインキャラクターで江南がいちばん(というより、他には『好きじゃない』は結構いても、『絶対イヤ!』というほどのキャラクターはいないんですが)キライですね。もうすべてが気に障る。

書き下ろしで江南一人称の短編が入っています。アメリカ・シアトルでの、教会での結婚式。あまあまでドツキ漫才のようでした。

それにしても、篤臣も言っていましたが、日本にいたときいかに自分が篤臣をほったらかしにしていたかやっと気付くって、今まで何も感じてなかったのか!?と心底アホらしくなりました。
前巻で反省したんじゃなかったのか?どこまでダメなんだ!とうんざりしましたよ。

まあでも、最後の結婚式で結構な部分はカバーできたかな、という感じでしたね。

このシリーズ、現時点で9作目まで出ていますが、最初の2作はちょっと別物という感じがします。最初は2作目で一段落の予定だったようで、そのせいもあるのかもしれません。

目立つところでは『受一人称』『イラスト』でしょうか。3作目からはどちらも変わります(イラストはさらに先で変わりますが)。
私は個人的に『受一人称』がとにかく苦手ですので、1・2作目と3作目以降では心構えというのもなんですが、読む上での気分が違うんです。

この先は比較的心安らかに読めるので、まあここまでの2冊は個人的には単なる前振りというか、ざっくりあらすじ程度でいいです(前巻はもう私の中では抹殺されてます)。

2

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