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いいの? 俺、先生と帰っていいの……?
クールビューティー楢崎先生と大型わんこのまんじ君の日常が愛おしいのです。1巻では出逢いから2人が同棲に至るまで、今回は2人で暮らし始めてからのちょっと行き違いから絆を深め楢崎がまんじ君を大事なパートナーだと気付く迄でとその後に楢崎先生の妹の万里さんの登場で楢崎先生の家族との確執が判明しますが、まんじ君の楢崎先生への思いに雪解けへむかうのでは?という様な優しい締め括りでした。エロ好きには残念過ぎる内容ではありますし、酷く悲しい出来事もトラウマもないドラマチックではありません。しかし大人になれば家族との行き違いからの多少の確執や軋轢、そういう誰にも起こり得る問題を上手くを織り交ぜてるのが流石だなと思いました。重たく暗い悲惨な過去ではなく、日常生活にある延長線上からの問題としてるんです。ほのぼの和み萌えつつも甘いだけではないよという絶妙なバランスが何とも心地よいのです。おなじみの茨木さんと京橋先生も登場しますし、飽きないし何回も読み返しもするだろう素敵な作品です。
それにしても二人がこんな出会い方をしていたとは。
てっきり、まんじ君のお店に先生が通う内に仲良しになったのかなあなんて思ってたので、予想外なとこ来るなあと嬉しかったです。
でもって、なんというお預けくらった犬なんでしょうかまんじ君。
居候させてもらって5年、家事全般を任されて、たまに先生の気が向いたら同衾して、なのに心はもらえてないだなんて。可哀想過ぎる。
素直で純情で真っ直ぐで、天涯孤独なのに明るくて、興奮して嬉しくなると変な踊り踊っちゃったりする可愛い大型犬が、耳と尻尾を垂れてクゥ~ンとなってるかと思うと、先生がもっと優しくしてやって!と憎くなりました。
ところが、いつも偉そうにしている先生が、まんじの家事能力のことを茨木さんたちに自慢したり、何度も電話してくるだけで何かあったのかと心配したり、またそういう姿を図星されて焦る姿が、なんだか可愛いと思えるから不思議です。
日頃ツンケンして厳しい先生が、猫舌だとか、つま先立ちで覗きこむだとか、そういう隙が可愛いとまんじ君視線になって私も一緒にきゅんとなるわけです。
椹野さんのきめ細かい表現がお上手なのももちろんだけど、草間さんのイラストがまた華を添えてますね~。楢崎先生がまんじ君のことを「樺太犬」と喩えてるので、ちょっとイメージ違うかなとは思うけど、いやでもいい。このまんじ君は草間さんのお得意のワンコだもの。でっかくて嵩張ってて従順そうな可愛い顔で、これぞまんじ君だなと思えてしまう。
ただ、ひとつどうしても気になったのは、先生左利き設定なのに、なにか持ってるとき全部右手なの…表紙でも……。きっとお箸だけ左手なのかな。うん、そうだ。
代々医者の家系だろうと踏んでいた先生の意外な生い立ちもわかり、実家にまんじと一緒に帰る編も読ませてもらえるんだろうかと楽しみにしています。
ずーーっと「まじんくん」だと思っていたのでこの攻めはいつ魔法使うんだろうと
思ってました(笑)
万次郎だから「まんじ」なんだね。
もう2巻なんだからいい加減気づけよだよね。1巻でジョン万次郎とかうんぬんでてたのにね。
(失読症か)
今回のお二人もまた回想のようにお話がスタートします。
転がり込んでからしばらくしたある時万次郎のタイミングの悪さで先生を怒らせちゃって
もう家に帰れないーーと泣くお話と、先生の妹さんがでてくるお話の二本立て。
なんとも受けがプライドが高いお人ですよ。でもまんじだけは特別なのね~。
まんじの泣き虫はうっとーしーけどそこが可愛いなーと思える家出話に妹さんがきて二人の関係が速攻バレてるお話は笑えました。
まだまだこの二人読みたい気もするけど続きはないのかな?
『楢崎先生とまんじ君』第2巻です。
「それなりに平穏な日々」と「春の乱入者」の2編を収録。1編目「それなりに平穏な日々」は前作同様、まんじが京橋に楢崎との過去のあれこれを語るという形式を取っています。過去の回想なので、二人がどんなに大喧嘩しても結局は元の鞘に戻ると読者は分かっているのですが、どうしてトラブルが起きたのか、そしてどうやって危機を乗り越えたのか気になってしまいページをめくる手が止まりませんでした。
まんじが楢崎の家に押しかけ強引に同居を始めてそろそろ八か月が経とうという秋のある日。まんじは楢崎の許可を得て、バイト仲間の結婚祝賀パーティ(実質的には居酒屋で飲み会)に参加します。誘われるまま大量に飲酒して、べろべろに酔っぱらったまんじ。楢崎に無断で外泊してしまいます。二日酔いで目覚めた朝、定食屋のアルバイトに遅れてしまうので、まんじは楢崎に連絡しないままバイト先の「まんぷく亭」に向かいました。
やっと一息つけたのは「まんぷく亭」の営業終了時刻である午後二時。休憩時間にまんじは楢崎にメールしようとしますが、バックの中に携帯電話がありませんでした。どうやら宴会中に携帯を落としてしまったようなのです。さらに「まんぷく亭」のマスターとおかみさんが倒れてしまうという不測の事態が発生し、楢崎に連絡する暇もない。結局、まんじが楢崎のマンションへ戻ったのはその日の午後十時でした。一日近く音信不通だったまんじに対して楢崎は怒っていて…。
回想が終わり、現代に時間が戻ると茨木×京橋のカップリングも登場。恋人の前だからかっこつけたい、自分の本当の姿を曝け出せないという悩みを持っていた二人。まんじがちょっこっとお悩み解決をお手伝いします。弱さを見せても人とのつながりは弱くならない。むしろお互いの「本当」が分かるから絆はより深くなる。そんなメーセッジが伝わりました。他人と同居するのって難しいですよね。
2編目「春の乱入者」は楢崎の妹・万理がやって来るお話。楢崎の家庭の事情が垣間見れます。トラウマとか深刻な問題ではなく、日常誰にでも起こりうる家族との軋轢です。まんじを媒介にすれば雪解けも早いかもしれませんね。
クールビューティー・楢崎先生と一家に一台欲しい、典型的なワンコ・まんじ君のお話です。
スキスキ攻撃しまくりのまんじ君と、好きなクセして認めたがらない先生の相変わらずの日々なのですが、今回は、ある事情でまんじが家出しちゃったからさぁたいへんになっちゃった先生が、襲い受けちゃうことになったお話がメインです。
(あとがきによると、これは先生の人生最大の黒歴史だとのこと。)
そこに“いばきょー”の二人の家庭事情も絡んできて、お互いが惚気としか思えないようなやりとりをするという・・・
それぞれ一風変わってはいるものの、ほんとうにほのぼのとラブラブなバカップルたちのお話を、安心して読むことができるので大好きです。
ほんとにこの子達のお話は大好きなんです。
2話目では楢崎妹が登場して、一波乱・・・
期せずして、カミングアウトをしてしまうのでした。
(再びあとがきより、「ちーの駄目さとまんじのけなげさを満喫していただく」お話だとのこと。まったくそのとーり!。逃げのちーちゃんと呼んであげたいくらいです。)
ちなみに、前巻のドラマCDが出ているのですが、サイバーさんからなんですよね。
他所からでもいいからこの巻のCDも出して欲しいなぁ。
誰か何とかしてくださいね。