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今の2人からは想像つかないかもですが、不本意な始まり方なんですよね。
篤臣が無意識に記憶に蓋をしてたのも解るから今更とは少し思った。けど、篤臣が大事だからこそ考えに考えた江南の気持ちもなんか切なくて。
更に1人での出発、露天風呂で恐怖を感じる篤臣に涙がでました。それでも前を向く篤臣が強くて。
江南もひたすらに篤臣を想っていて、色んな思いを抱えながら箱根を観光して、あの日を乗り越えた2人が素敵でした。
一緒に生きていくとしんどい時って絶対あります。2人にもあると思うけど、乗り越えた2人だから大丈夫なんじゃないかな。
しみじみと心に響くお話でした。
1編目は、江南(攻)と篤臣(受)にとっては因縁の温泉旅行の仕切り直し・・・このストーリー自体は結構よかったです。ただ、私はどうしてもこの2人の始まり(温泉・露天風呂での強姦)が許容不能なので、このネタは非常に微妙な気分になります。
いえ逆に、この最初の事件があっさり2人の中でなかったことにされていたら、そのほうが納得行かないんですが、だからって蒸し返されても(私個人的に)困るんだけど、というのが正直なところです。
2編目は、江南と楢崎の合コン編。メインの2人は相変わらずラブラブで、まあ安心して見ていられるんですが、ここでの見ものはやっぱり楢崎ですね。
数年後の彼(『いばきょー』『まんちー』)を知ってるからこそ、カッコつけてる姿に笑いが堪えきれません。そうか、クールビューティ『だった』んだね・・・と(ぷぷぷ)。
今回、いちばん印象に残ったのは、江南の『篤臣と暮らして「言わなくてもわかっているだろう」とか「この程度のことは許してくれるだろう」という驕りは捨てなければ、ということを知った」という独白です。『それまで知らんかったんか!』というのは、とりあえず横に置いといて。
これ私がBL読んでて非常に気になる部分なんです。ホントに多いんですよね、言葉が足りないダメ男攻。『言わなくて伝わるわけねぇだろ!』としょっちゅう突っ込みたくなります。その点だけは、江南もマシになったんだな~と。
う~ん、今回きわめて個人的に(1編目が)、ちょっと評価に悩みました。
彼らが二人でいることを選んだ、そのきっかけの場所へ。
篤臣にしたら、本当にトラウマな場所じゃ無いかと思うわけです。そりゃ、本当の強姦よりは、その後のことを考えたらマシなんかもしれないけれど。江南にしても、やらかしてしまった、という罪の意識は常にあるわけで。
でも、もう生涯の伴侶としてお互いが信頼関係を築き上げる過程で、やはりちゃんと折り合いをつけるべきタイミングだったんでしょうね。江南の温泉に誘った気持ちは未来のために必要だと思ったんですよね、きっと。
江南が緊急のオペで、篤臣が一人が先に旅館にチェックインし、露天に入って過去を思い出して怖くなったってのは、印象に残るシーンでした。でもその後に江南と入った時に怖さと幸せな気持ちと半分だったっていうのに涙しました。
あぁ、篤臣も少しは乗り越えられたのかなと。
BL的ハッピーエンドだからこそ、安心して読めるんですが、やっぱりそこそこ彼らの物語を読んでると、オカンの気持ちで見てしまうんですよね。
今回の旅行で少しでも彼らの罪の意識が薄くなっていると良いな。
そして楢崎君が出てきたのが嬉しい。