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表題作楢崎先生んちと京橋君ち

間坂万次郎,定食屋まんぷく亭アルバイト
楢崎千里,K医大付属病院消化器内科医

同時収録作品楢崎先生んちと京橋君ち

茨木畔,カリノ製薬研究開発部 
京橋珪一郎,K医大付属病院耳鼻咽喉科医 

同時収録作品楢崎先生んちと京橋君ち

芹沢匠,カレー店店主 
加島透,カリノ製薬研究開発部 

あらすじ

同棲相手の万次郎をいまだ居候と言い張る楢崎のもとに、カリノ製薬の研究員にして、弟分である京橋のパートナー・茨木から思わぬ話が持ち込まれた。K医大病院で行われたカリノ製薬の治験情報が他社に流出していたというのだ。病院の売店員に戻り情報を集めるという茨木に仕方なく協力を承諾した楢崎だったが、多忙な隙を縫うように情報交換を重ねる二人の姿が京橋にあらぬ誤解を抱かせてしまい――!?

『茨木さんと京橋君』『楢崎先生とまんじ君』シリーズが合体☆K医科大学付属病院と町の定食屋さん・まんぷく亭を舞台にしたカップル二組の日常、ときどき事件!?

(出版社より)

作品情報

作品名
楢崎先生んちと京橋君ち
著者
椹野道流 
イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
右手にメス、左手に花束
発売日
ISBN
9784576120942
3.8

(11)

(1)

萌々

(7)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
42
評価数
11
平均
3.8 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数5

大好きなシリーズの合作編

「茨木さんと京橋君」と「楢崎先生とまんじ君」の二カップルが登場してる合作編で
ちょっとだけシリアスな治験データ流出なんて背景にそれぞれのカップルのその後が
伺える作品でした。
どちらも好きなカップルだし楽しさも倍増しちゃうのだけど、やっぱりツンデレ楢崎先生
と、ワンコまんじ君とのカップルが今回も萌え心を擽る内容になってました。
茨木さんの会社でのトラブルに不本意ながらも巻き込まれていく楢崎先生。
クールで一見すると冷たく見えがちな楢崎先生が今回は何やら人間臭い感じで素敵。
善悪、白黒きっぱりつけるような楢崎先生がまんじ君と暮らすようになって守るべき者
大事な存在が出来た事を不本意ながらも実感している感じでしたね。
この楢崎先生の素直じゃない捻くれ具合もやっぱりいいですねぇ~、意外に心配性で
普段の楢崎先生とのギャップにも萌えるのです。

そして同族嫌悪的な相手である茨木さんからの頼まれ事も、渋々承知しているのに
やっぱり根が真面目で責任感がある先生が今回はかなり奮闘しているのです。
でも、茨木さんの秘密主義的な態度が前作ですれ違う原因になったのに今回も再び京橋君
との間に不穏な空気が流れ始める結果になるんです。
そしてもちろんそれで1番凹むのも茨木さんなんですよね、相手を思うが故の行動が
真逆の結果になってしまう哀れさんでもあります。

どちらかと言えば一足先に先輩カップルになっている先生とまんじ君が新米カップルに
今回も巻き込まれる形で進んでいくのですが、今回の事で先生とまんじ君の仲が
より一層深まったように思える内容でした。
まんじ君の先生大好き、ワンコ状態は読んでるだけで幸せな気分にさせてくれます。

2

K医大関連シリーズのキャラが勢揃い

今まで、K医大とその周辺を舞台にしているけど、それぞれのカップルの作品だったのが、ようやく合体したって事でいいのかな。
一応、今までのシリーズ全体の続きになっています。
このシリーズ、茨木くんだの楢崎さんとか、私の頭の中ではタイトルが入り乱れてて、実のところ、読み漏らしている作品もあるんじゃないかと疑っているのだが、とりあえずシリーズ全部を完璧に読了していなくても、この二組のカップルの設定がなんとなくわかっていれば大丈夫。
逆に言えば、二組のカップルの馴れ初めくらいは知っていないと、意味がわからないとは言わないが、おもしろさはかなり減る。
まあ、このタイトルなら、このシリーズ中でこの本をいきなり最初に読んだりする人もいないだろうけどね。

今回、茨木さんと楢崎先生を結ぶ仕掛けとして、治験を持ってきたこのお話。
最終的に、誰一人悪者はいなくて、穏便にきれいに決着しちゃうところが、椹野さんらしいです。

0

ちーが主人公で、事件物(笑)

いばきょ&まんちーシリーズ合体後1作目です。
茨木(カリノ製薬の研究者)×京橋(K医大耳鼻科医)
まんじ(定食屋に勤める大型年下わんこ)×楢崎(K医大内科医)
の2CPが合流して、どちらかのCPに偏らないシリーズになりました。

今作では治験絡みの不正事件で茨木と楢崎が協力する事になります。
主人公はツンデレ美人受けの楢崎。
こちらのまんちーCPは
大型年下わんこのまんじが、楢崎のことが本当に大好きで、
楢崎が隠し事をしようが怪しかろうが、怒らないし、信じきっていて、
いつでも好きで好きでたまらないんです。
ふさふさしっぽが千切れんばかりに振られているのが、
今にも見えそうな位w

このまんじの一途な愛と信頼&
一見クールに見えて実は人情家の楢崎が
まんじには密かに心を許してる様が大変萌えます (〃∇〃)

事件部分が大した事無い割に幅を取り、楢崎の出番は多いのですが、
大好きなまんちーCPの様子があまり見られなかったのが残念 (/_<。)

0

“日常のあれやこれ”が読みたいです…

茨木さんのちょっと狡賢いところと敬語、
京橋君のまっすぐで正義感溢れるところが好き。

まんじのがっつり年下ワンコで家事上手で一途、
楢崎先生の口ではなんだかツレないけれど
結局まんじを愛してしまっているツンデレ加減が好き。

どんな具合にこの2カプのラブラブを読めるのかなー♪と
勝手に期待値を上げてわくわくしたのですが……。
あ、お仕事メインなんだ……。

ほぼ犬猿の仲の茨木さんと楢崎先生がタッグを組む事になるというのが
面白いと最初思ったのですが
どんどんそっちに比重が傾いて
「…予想してたよりラブくない…;」と思ってしまったのです。すみません。

途中でカレー店・店主の芹沢もちらっと出てくれて嬉しかったですが
こちらのカプのその後も気になるし。

草間さんの挿絵の(コミックスもですが)背景が
フリーハンドでめちゃくちゃ好きです!!
ほんっとに最高!!!

…というわけで、
勝手に期待して勝手にがっかりしたけれども
草間さんのイラストがやはり素敵なので
萌評価とさせていただきます。

2

きわめて個人的な引っかかりポイントが・・・

『いばきょー』&『まんちー』シリーズの合体版続編というんでしょうか。他にもK医科大関係のシリーズから、医学生時代の大野木甫(『お医者さんにガーベラ』他)や、カレー屋・芹沢(『きみのハートに効くサプリ』)がゲスト出演して、なんとも豪華(?)でした。

もともと、私は『いばきょー』&『まんちー』シリーズのメイン4人は、楢崎以外はあまり好みじゃないので(楢崎も『好みのタイプ』ではないんですがわりと好き)、キャラクターにはたいして思い入れもないんですよ。作品(シリーズ)としては結構好きなんですが。

ただ今回は、キャラクターやストーリーの大元とは違う部分で、きわめて個人的に『う~ん』と言うポイントがあったんですね。

椹野さんは専門家だけあって、病院や医療現場・医師が出てくる作品は、他の追随を許さないって感じで、ホントにさすがとしか言いようがありません。ただ、専門家だからこそなのか、『そこまで突っ込まなくていいんじゃ・・・』と感じるエピソード・シーンもあるんですよね。それが魅力に転じるケースも多いんだとは思いますが。

今作では、ストーリーに治験が絡むため、病気についての描写も多いです。ただ、実在の病気(しかもかなり特異かつ深刻な)を、これほど具体的に挙げて描写していく必要あったんだろうか、と思ってしまって。

作中、『難病指定』を受けた病名や、それに関わる詳細な説明が出てきます。私、身内に難病患者がいるので、『BL読みながらこんな現実味(まさしく『現実味』だ)はいらね~んだよな・・・』とテンション下がってしまいました。

『難病』、すなわち世間の大多数には無関係でしょうが、なんというかだからこそ(わずかでも関わりがある分)微妙な気分になりました。これが例えば『癌』なら、私は(↑に書いたような意味では)たぶん気にならなかったと思います(その分、他の方が微妙な思いをなさるかも知れませんが)。

これは、作品の評価とは何ら関係のない、タイトル通り『きわめて個人的な引っかかり』に過ぎませんし、実際評価にも反映はしていません。

純粋に作品としては、決して悪くはなかったです。ただ、メインが2CP(4人)なので、1冊にまとめるにはちょっと端折った感があって物足りなかったかな、とそれは残念です。

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