死ぬまで……いや、死んでも、お前だけやで

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表題作右手にメス、左手に花束(9) 故きを温ね、新しきを知る

江南耕介,消化器外科医
永福篤臣,法医学教室助手

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ポリクリの学生にマジギレ寸前の江南をよそに、大西には人生の春が!? そしてクール・ビューティー楢崎の恥ずかしい過去が晒される!?

師走のとある夜。篤臣はいつになく沈んだ様子の江南から、消化器外科に来たポリクリの学生に手を焼いていると聞かされる。学生の名は板倉祐二。今風の容姿にそつのない振る舞い、しかし板倉の本質はモラトリアムという楢崎の言葉に、臨床の現場でいつか問題を起こすのではと篤臣たちは案じていた――。一方そんな心配をよそに、もう一人の消化器外科医には春が。見たことのない大西の姿に驚きと失笑を禁じ得ないものの、同時に様々な人生の節目に立ち会った江南と篤臣は、結婚の誓いを思い返し…。

(出版社より)

作品情報

作品名
右手にメス、左手に花束(9) 故きを温ね、新しきを知る
著者
椹野道流 
イラスト
鳴海ゆき 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
右手にメス、左手に花束
発売日
ISBN
9784576120324
4.2

(8)

(4)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
34
評価数
8
平均
4.2 / 5
神率
50%

レビュー投稿数4

メス花シリーズ第9弾

今作出演ポリクリの板倉くん、家族が癌で告知するかってシチュエーションは経験があったので感じるものがありました。正解は人それぞれ。ただ板倉くんも中島さんも救われて良かったなぁと。
板倉くんが昔の江南に通じるものがある、これ本人だから気づかないんでしょうね。篤臣が指摘した事で江南も気は楽になったんだろうな。
そして板倉からの問いに篤臣がいたから変われたって断言する江南が素敵でした。
篤臣も指輪失くしてパニクってたけど、見つかって良かったね。色んな事がありながらも、その度に絆を深くする2人に幸せをもらいます。
しみじみと良い作品です。

0

仲好き事は美しきかな

このシリーズも9作目になっているのですねぇ~何やら感慨深げです。
学生時代から始まって信頼しあえる夫婦同然の関係になって結構たつのに
相変わらず甘やかで二人でいる事が自然な感じがして素敵な作品でした。
今回は、あの2作目に出ていた攻め様をライバル視して、受け様に無体を働いた
大西がなんと恋に落ちてしまうのですよ~~、まさに美女と野獣です(笑)
そしてそれが大西と受け様の最悪な関係を清算してくれる事になります。
今作では二人の夫婦としての出来事よりも他所ごとに二人が振り回される感じで
お話が進んでいくんです。

そして、楢崎さんもやっぱり登場してて、何気に粋な事をしているんです。
やっぱりこのお人もなかなか素敵な御仁ですよね。
攻め様が指導をするポリクリの学生が院内で事件を起こしてしまうのですが
受け様と攻め様のお話の本流からは離れてしまうのですがほろりとしちゃう
展開があったりして、人と人の絆みたいなものや病気の告知なんかの問題を
物語に組み込んでいる骨太なお話です。

そして主人公の二人が様々な出来事や大西の結婚なんかで学生時代を振り返り
今共にいることの幸せを感じてるような感じでもう1度新婚なんて雰囲気もあって
今でも甘々な関係を楽しめるストーリーになっていました。

2

『メス花』シリーズ9作目。

いよいよ9作目ですか~。今現在の最新刊ですね。もう江南(攻)も篤臣(受)も、すっかり『いい夫婦』になっちゃってます。

私、前巻までは『(基本的には)出るたびごとに加速度的に面白くなる』と感じてたんですが、今回停滞(後退かも)してしまいました。
つまらなかったわけじゃないんですよ。メインの2人のラブは、まぁ相変わらずでしたし。でも、それ以外の部分がどうも今ひとつでした。

扱っている題材からして相当に重いんですが、『重い』こと自体ではなく、その内容が個人的にどうしてもダメでした。
生死にかかわることそのものじゃないんです。もともとこのシリーズは医者ものですから、そこは避けて通れないでしょうから、特に気になりません。単に今回の主題がダメだっただけです。

中心テーマ以外に、楢崎と大西という脇キャラクターのエピソードが出てきます。大西の恋バナ・結婚ネタは、なぜコイツ?でした。まあ、篤臣とカタをつけるという意味ではアリなのかな。
そして、楢崎の過去が・・・意外でした。つーか楢崎は、このシリーズでは出てくるたびに、いろんな意味で意外性のひとですが(数年後の姿が浮かぶので)。
あと『指輪』はよかったです。このシリーズにはピッタリでした。

あとがきで作家さんも『考えたことがない』と言われていましたが、このシリーズはストーリーを動かすために、メインの2人に『当て馬』的な存在を出して掻き回すということがないんですよね。2人は(多少痴話喧嘩的なものはあっても)あくまでもラブラブ万年新婚で。そういうストーリー展開の仕方自体は好みなんです。

ただその分、CP(ラブ)とは別の部分で、なんらかの事件なりキャラクターなり投入して動かすことになるので、そのネタについて好みが分かれることはありますね。今回のように。

それと、前にも書きましたが、この2人はもうH(の描写)いらないんじゃないのかな。もうじゃれ合って寝室行ってフェードアウトでいいよ・・・と思ってしまいます。

イヤもう、毎回のように書いてる気がしますが、このシリーズはホントに評価に困りますね。『トータルでどうだ?』と訊かれたら、なんとも答えようがないです。正直、各巻ごとに乱高下してますから。これも迷ったわ・・・

2

大西結婚す。

今回も病院でのやりとりが主でした。
テーマは告知。末期癌の患者への告知に対し、ポリクリで消化器外科に来た学生が“敢えて“患者の死期について返答してしまいます。

彼は自らの経験で告知に対し、後悔と罪悪感を持って医学部に入ってきました。
(それで医学部に入れるってのはある意味すごいし、尊敬してしまうんですが)
優等生では無い、どっちかというと問題児な彼を、江南は手を焼いて悩んでいますが、篤臣はそれを上手くいなします。江南が入学した頃とそっくりって(笑)

患者と学生のやり取りを通して、彼は過去の母への思いを昇華させ、頑張って変化しようとします。そのきっかけになるのがこれまた楢崎で(^.^)
最近はずっと顔を出してくれるので、楢崎萌の私としてはありがたい限り。

江南と篤臣の間では、篤臣が結婚指輪を無くしてしまうという一大事が起こるんですが、気がついてすぐは激昂する江南も、必死に探していた篤臣を知って、あたらしく買えば良いと。でも!
あの大西が結婚することになり、結婚式の日に大西から見つけたと指輪は返ってきます。良かったね!

長く続いているシリーズなので、すごいことは起こらないんですが、各キャラクタがだんだん見えてくるのは長編の醍醐味かも知れません。今回は小田先生が結構深掘りされていました。あとは楢崎変身の秘密がね、語られます。
大西もまぁまぁ良いやつだってこともわかりました!

1

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