桃子すいかさんのレビュー一覧

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

あのころ、ぼくらは

中学生の頃、友人との別れ際
当たり前のように「バイバイ」という言葉を使っていました。
今も、当時の友人と会って別れる際にそう言うけれど、
それが昔と比べてどれだけ不確かなものになったか
大人になった今、ひしひしと実感しています。
”バイバイ”は、本当のさよならになるかも知れないし
”またね”は、一生来ないかも知れない。
それでも、”また会える明日”をまっすぐに信じていた時があったこと…

12

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

おまえがすきだ

表紙の絵で買う事を躊躇している人がいるのなら
迷ってる時間がもったいないです。
絶対今すぐ買ったほうがいいですよ。
行きつけの本屋の棚に並べてあるうちに自分の本にしておかないと後悔しちゃいますよ。
それほどまでにこのコミックを迷っている人におすすめするのは、内容がすごく洗礼されてて美しかったから。
登場人物がぷにぷにしたとても可愛い子どもであるけれど
進路で悩んで、急激に変化する身体の…

5

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

過ぎ去ってもなお。

フォローユーザーさま方がレビューを挙げていらして読みたくなった作品です。少年を主人公にしたコミックスでは暫定一位!の大好きな作品です。

「少年」は萌えるモチーフの一つですが、「ショタ」と呼ばれるものとは違う萌え方をしているような気がしています。ショタはあくまで男性目線の性的指向のような気がしていて、わたしは妄想であれ少年とどうこうなりたいわけでもないし、少年が性的に開発されたり弄ばれる姿を見…

5

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

前奏曲

そっとしまっておきたい一冊を見つけたと思いました。
雨とピアノと心臓のドキドキ音がすべて重なって聴こえるような描写と、透き通るような「好き」の気持ちが複雑な心情の中でしっかりと伝わってくるすばらしい作品だと思います。

先にレビューをされている葡萄瓜さん(ネタバレなしでレビューされているのでぜひお読みになってください)も書かれていますが、ストーリーそのものは、絵柄のようにほのぼの可愛いお話で…

8

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

苦くて透き通っている

 若葉学園に通う美市と優のお話です。
 若葉学園は私立の学校なので、大学までそのまま進学できるのですが、優は学費のことを心配して高校から公立へ進学したいと祖父に伝えるのです。
 
 二人は友人のような関係で、いつまでも一緒にいられると思っていましたが、優の一言で「最後の夏休み」を過ごすことになるのです。
 冬休み前のふたりの駆け落ちから卒業まであっという間ですが、卒業日の聖堂の二人はとって…

5

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

深く眠る痛み

絵柄で甘く判断してかかると、多分火傷をする
一冊です。題材自体は決して甘くないから。

物語と本の構成から考えると、登場人物達の
歩いて行った先にはハッピーエンドがあるのだと
信じたい自分がいます。
が、それに反して本編の構成からもしかして、と
思ってしまう自分もいます。
そう言う、敢えての未完結感もこの作品の魅力
なのでしょう。好き嫌いは別れましょうが。

一昔前なら、きっ…

6

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

あしあと ふたつ どこまでも..

思春期の幼馴染の優と美市
エスカレーター式の学校で同級生
早くに親を失くして、祖父と暮らす優
エリート両親と希薄な親子関係の美市
二人は互いに思いやり、必要とし側にいる
美市のひとりぼっちの生活から救おうと駆け落ちを提案する優
少しの現金と美市のお父さんのカードを持って
魔法のカードは出すだけで何でも買えちゃう
『カードを持たせるだけで親になれるなら、それこそ魔法だ』と美市
『こ…

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