華藤えれなさんのレビュー一覧

恋愛派閥 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

オシイ外見、ベタな趣味の保守派若手国会議員

民主党が与党になった現在ですが、これは明らかに自民VS民主をイメージさせる設定。
国会が舞台ですが、そんなに固く構えなくても大丈夫、
主人公のおやじ臭さに笑ってください。

瑞木は二代目議員として、将来の首相を目指す若手議員。
若手のとりまとめとしても活躍して、その職務に真面目に取り組んでいます。
しかし、本当はよく見れば綺麗な顔立ちと華奢な体つきなんですが・・・
ペットは錦鯉だの、…

4

彼からのスペシャルレッスン 小説

華藤えれな  黒泉らら 

お前らちょっと落ち着け(笑)

高校生になった渡のあこがれの人は元家庭教師で、今は飛行機のパーサーをしている滝波先生☆
三年ぶりに再会した先生は相変わらずかっこよくて、そして少し(?)意地悪だった。
高級レストランで一緒に食事をしてワインを飲んで、酔った勢いでHしちゃったと先生は言うけど……

華藤さんのデビュー作。
なんかこのワケのわからないハイテンションと、場所をわきまえないいちゃつきっぷりにはびっくりしました。

0

優しくしないで 小説

華藤えれな  藤井咲耶 

華藤さんの甘いふわふわ

華藤さんにしては、外国も、京都も、伝統芸能や伝統技能もでてこない。


主人公の笹本は、担当した痴漢冤罪事件をきっかけに検事をやめ、2年のアメリカ留学を終えて東京に戻り、弁護士の仕事を始めたばかり。
ある日、自分が冤罪で有罪にした清瀬に、職安で偶然出会い、、、、

題材的には痴漢冤罪とか、汚職隠しとか、タイムリーでキャッチーな感じ。
舞台が東京だけあって、しっとり(じっとり)した水気…

1

欲望と純潔のオマージュ 小説

華藤えれな  三雲アズ 

泣けました…

この作品を買った時は正直、特になにも考えず表紙のイラストと
タイトルの響きだけでの表紙買いでした。
あらすじも読まずに本当勢いだけで購入したのですが…
読んでいくうちにぐいぐいとお話に引き込まれて、
読み終わった後のなんとも言えない充実感が半端なかったです。

主人公の蒼史、そしてチェコからの留学生で天才彫刻家のカレル。
最初は自分を責めてばかりな蒼史に少し苛立ちの気持ちがありました…

5

優しくしないで 小説

華藤えれな  藤井咲耶 

題名より全然いいできの作品でした。

華藤えれなさんの久しぶりの日本が舞台の日本人カプのお話です。
このイラストが好みじゃないのと、題名が「優しくしないで」って安易なもので、少しためらってしまいましたが、自分的に華藤さんはかっているので思い切って読んでみました。
して結果は・・・安堵しました・・・甘甘だけど華藤さんらしい、しっかりした作りで。

痴漢事件でえん罪を起こした検事の笹本は、罪の意識から検事を辞めて弁護士として活躍し…

2

虜囚 プリズナー 小説

華藤えれな  あじみね朔生 

ホントのことはなかなか言えない。

今回はコロンビアマフィアとドラッグの絡んだお話でした。
学生時代に出会った航太と琉加。
短い蜜月の後、琉加は姿を消す。
それから9年以上が経って、再会を果たす2人。
そして、また運命は廻り始めるのだけど…。

出会った頃とは互いに違ってしまっていて。
琉加は今ではマフィア・染井の愛人。
それもただただ虐げられるだけの。
憎しみだけをぶつけられるような。
それは後に染井の生い立ち…

2

欲望と純潔のオマージュ 小説

華藤えれな  三雲アズ 

ツボすぎです

その生い立ちゆえに自己主張することなく、自分の幸福を望むこともなく生きてきた蒼史。そんな彼がチェコからきた留学生で天才芸術家のカレルと恋に落ちます。すべてを諦めて生きてきた蒼史の初めての恋。カレルは自分を殺して「死んだように」生きている蒼史の心を解放しようとします。そして、蒼史はカレルの情熱を受け入れ、自分の生き方を変えるべくカレルと共にプラハへ行こうと決心しますが、カレルの帰国前夜に起きた事件に…

7

ミッシングコード コミック

華藤えれな  水名瀬雅良 

サスペンス映画風味

私は、重度の華藤えれなファンである。

この作品は、「小説リンクス」で不定期連載だった模様。
思うに、雑誌で連載中の方が楽しめる作品だったのではないだろうか。
小説誌における漫画作品は、コミック誌におけるソレとは異なり、漫画はあくまで箸休め的な目的で読まれることが多い。
どころか、そもそも小説しか読まない層には完全に読み飛ばされる宿命を背負っているとも言える訳で。
だから、これはあくま…

2

フリージング アイ 小説

華藤えれな  雪舟薫 

ツンデレはいいなぁ

攻・若宮法顕(34) 社内弁護士
受・早瀬義弘(27) 会社員

複雑な生い立ちからか、仕事でもプライベートでも、他人との感情的なかかわりを一切排除している早瀬。
その早瀬を呼び止めて「好きだ」と言う若宮。
告白されただけで、何かを求められているわけではない…と瞬時に判断した早瀬は「ありがとう」と礼を言い、そのまま忘れてしまいます。

後日、仕事として若宮の訴訟のサポートをすることに…

3

欲望と純潔のオマージュ 小説

華藤えれな  三雲アズ 

京都伝統文化物と、海外物のいいとこ取り

華藤さんお得意の、京都を舞台に伝統文化を絡めたお話と、海外を舞台に、その国の人間と日本人とのお話の、両方のパターン2編で一冊の本になっている。
そう言う意味では、1冊で2度おいしい本。

この本の主人公。八幡蒼史は、陶芸の家に生まれながら、その出自の所為で、自分を封じるようにひっそり生きている大学職員。
一方のカレル・バロシュはチェコから留学してきている、挫折を知らない、若き天才彫刻家。

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