逢野冬さんのレビュー一覧

代理屋 望月流の告白 小説

逢野冬  麻生海 

幸せは幻だと思っている子どもの話

涙と共に読み終わって、浮かんできた言葉は
「何これ?もっと評価されるべきお話なんでないのー!」。
確かに、私が『バイブル』と思っているあの本やあの本に比べたら、荒削りと言うか説明不足の部分もあるかもしれない。神田との結ばれ方もちょっと唐突な感が否めないし、このテーマならば仕掛けによってはもっと盛り上げられたかも知れない。
でも、この物語で描かれている『望月流の告白』は、かなりギュンと来ますよ…

5

代理屋 望月流の告白 小説

逢野冬  麻生海 

しっかりめのストーリー

東京の繁華街の裏にアンダーグラウンドの香り。代理屋というぼんやりとした職業には家族の繋がりを断たれた人々の哀しみをも感じ、主人公の行き場のない身の遣る瀬無さも被ってくる。攻に保護されてセックスでしか温かみに触れようがない、身の内の寂しさが受の生い立ちによるものだと なんとなく訳ありだと察していたけれど!フラットなテンションで物語は語られているのが 物語の背景にある「秘密」に似つかわしい。キャラクタ…

2

代理屋 望月流の告白 小説

逢野冬  麻生海 

刑事×便利屋のコンビもの

あらすじ:
歌舞伎町で代理屋を営む望月(受け)は、麻薬横流しの事件に巻き込まれ、警視庁捜査一課の神田(攻め)と共に事件を追うことに…

小学生の授業参観日に父親代わりに出席する等、ちょっとした代理仕事を請け負っている望月。
危ない橋は渡らない彼ですが、ひょんなことから麻薬横流しの関係者と疑われ、警察に連行されてしまいます。
そこを刑事の神田に助けられ、なりゆきで彼と生活を共にしながら一緒…

7

まだ、恋を知らない 小説

逢野冬  壱也 

大人びた年下攻めに萌!

あらすじ:
鉱物オブジェのクリエイター・奏人(受け)は、甥っ子の大学生・智基(攻め)と二人暮らし。
ある日、智基の自分への想いを知ってしまい…。

表題作は奏人視点で、二人がくっつくまで。
その後の番外編は、10代の智基視点の話や、ラブラブ後日談など盛り沢山で、萌の詰まった一冊です。

智基は年下攻めですが、年下攻めにありがちな性急さや青臭さは皆無。
奏人と恋人になってからも、敬語…

6
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