橘紅緒さんのレビュー一覧

Over The Rain 小説

橘紅緒  高星麻子 

受けと一緒に混乱を体験

ネタバレなしで書きたいと思います。

前作の『R134』の登場人物がサラッと出てきますが、未読でもまったく問題ありません。
わたしもこちらを先に読みました。


受けの穂積は字幕翻訳家。
師匠について、カリフォルニアへ行っていました。

攻めの結は、過去に先輩後輩の間柄であったり、穂積に家庭教師をしてもらっていたり関わりのある青年。


攻め受けの説明があまり書けないのは、…

4

私立櫻丘学園高等寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

行間を読む楽しさ

ネタバレなしで書きます。

大好きな私立櫻丘学園高等学校シリーズの一作目。
男子校の寮物です。
受け目線で話は進みます。

受けの旭は本人にまったくその気がないにも関わらず、同性から好奇の目で見られています。
寮内で過去に起きた騒動で、あらぬ噂を立てらています。

攻めの伊達は『王子』と称される眉目秀麗な人物で今まで誰の好意も受け入れずにいましたが、旭に興味を示します。

噂…

4

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

甘いかもしれませんが神評価

ネタバレなしで書きたいと思います。
橘さんはかなり好きな作家さんで、ずっと新刊を待ち続けています。
こちらの作品も大好きです。

受けのカンナは遊び慣れた風を装い、内面へ誰も踏み込ませないように自衛する大学生。
好きだった大人の男が本気の恋なんて鼻で笑うタイプだったため、傷ついた過去がある。

攻めのチカは、来るものは拒まずといった誰にでも優しく恋人を欠かさない不思議な雰囲気の青年。…

4

専属契約 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

眺めるよりも読んでみて下さい

橘さんは作家買いをするのですが、タイトルが何やら購入を躊躇わされますね(苦笑
でも中身はひじょうに良かったです。
しまい込んでありましたが、もっとはやくに読めば良かったです。

受けの彗は、その特殊な育ちが一因で渋々女装でモデルを引き受けさせられた16歳。

攻めは有名なカメラマン、静。
傲慢でいわゆる俺様的ですが、アーティストといった点ではありかなと。

彗は女性モデルのピンチ…

5

恋 私立櫻丘学園寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

寮長萌え

橘さんの作品中、最も好きです。
シリーズの一冊目も良いのですが、そこでも登場した寮長の姫城がかなりわたしの壷男子。
でもイラストの姫城はちょっと…
北畠さんのイラスト自体は美麗で好きですが…すみません脳内変換して読みました。

今回は寮長姫城×後輩三尾のカップル。
新入生をマンツーマンで二年生が面倒見るという設定で、三尾には姫城が。

攻めの姫城が「おいおい、あんたホントに中学生か…

3

朱い熱 私立櫻丘学園寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

この暗くて熱い痛みは、頗る好み!……だけれど。

私立櫻丘学園寮シリーズ三作目。
「櫻丘寮の悪魔」と呼ばれる、美貌の松嶋理利(マサトシ)が主人公。


一作目は王子とツンデレ、二作目は健気で可愛い中学生の恋、そして三作目は……
松嶋が主人公ならば、それはそれなりに痛くてドロドロだろうな、と予想はついたが
その通りだった。

彼は一作目からすごく気になるキャラで、二作目でお気に入りキャラとなり、
そしてこの三作目で主人公。

4

恋 私立櫻丘学園寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

緩徐楽章の甘い調べ

私立櫻丘学園寮シリーズ二作目。
一作目で、主人公烏丸旭の同室だったキュートな三尾が主人公。

三尾が中学に入学・入寮し、その担当上級生だった姫城と心が通いあうまで。
段々惹かれていく三尾の気持ちを分かっていながら、
突き放すわけではないけれど受け入れない姫城。
彼には彼の葛藤があり……。

後半の「恋煩い」は、姫城が高校に進学し
行き違いが起こる中、誤解が解けて身も心も結ばれるま…

3

私立櫻丘学園高等寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

BL世界の高校生達

静かだけれど熱く、比喩のセンスや雰囲気が独特な橘作品。
文章のある種の読みにくさや、はっきり書かれない部分もまた一興。
その作者のデビュー作で、三部作の第一作。

こんな高校生いるかぁ?と思いながらも、ファンタジックな世界に浸って読んだ。
台詞や細部にはリアリティがあるようにも感じるんだけれど、
でも根本が違うから、と思いながら。

舞台は、櫻丘学園という男子高校の学生寮。
高入…

6

Over The Rain 小説

橘紅緒  高星麻子 

降りしきる雨が上がると

目下、ゆるやかに橘紅緒祭り継続中。
最初に名前を知ったのは『セブンデイズ』の原作だったが、
かの作品が好みではなくそのまま読まずにいたのだが、
小説を一作読んで嵌まった。

なんていうのか、ストーリーが、キャラクターが、という以前に
透明で浮遊感があってスタイリッシュな雰囲気が、好み。
好きな音楽を聴くように、読んでしまう感じ?
逆に言うと、このすかした感じが肌に合わない方には

7

R134 小説

橘紅緒  高星麻子 

不思議な魅力だが……

映画のような、というより
先鋭的でファッショナブルなPVのようか。
舞台は、茅ヶ崎の海の近くR134沿いにあるシェアハウス。

最初から疑問だったのは、この子達いったい何歳なんだろう?ということ。
由宇の年齢はもうすぐ14歳と出てくるが、
主人公二人やハウスに集う、大人なのか子どもなのか分からない
エキセントリックな人々。

NY帰りのクリエーターと、モデルの話。
幼なじみの二…

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