結城一美さんのレビュー一覧

約束のかけら 小説

結城一美  飴本巽 

果たされた約束

終戦直後の混乱の中でのGHQ将校と旧日本陸軍将校のロマンス。敗者と勝者、正反対の立場にある者同士が復興に携わっていく中で恋に落ちていくストーリーです。軍人の恩給停止や華族制度の廃止など時代背景がしっかり描かれていて、読みごたえがありました。

楠木子爵家は、戦後、GHQに屋敷を軍政部の宿舎として接収され、離れに住むことを強いられます。子爵家の次男久也は、ある日女性を強姦しようとした米兵を殴った…

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合鍵 小説

結城一美  桜城やや 

「実の兄弟だと疑いもしなかった頃から…俺はずっと、兄さんだけが好きだったんだ」

すごいベタベタな義兄弟モノでした。
しかも記憶喪失という、安易に扱ってしまったら地雷踏みまくりな展開になるだろうネタを使っている。
さらに最初のレイプシーンがいまいちだったので、「ウーン…」と思いましたが、後半になればなるほど良かったです。
ベタベタなストーリーのなかで、私の萌えを刺激してくれるセリフがいっぱい登場して(タイトルに使ったのもその一つ)、やたらキュンキュンさせられました。
やっぱ、『…

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合鍵 小説

結城一美  桜城やや 

記憶を失って得たもの。

 里志が大阪に出張していたある日、家から「父親が倒れた」という電話がかかってくる。慌てて、里志は自宅へと戻るが、そこにはほとんど顔を合わせることのない、弟の司がいた。
 けれど里志は、いつしか疎遠になっていった自分よりも大人っぽく男性的な弟の司を苦手にしていて、二人の間にはぎこちない空気が流れる。
 その中で、里志は司が自分の本当の弟でないことを知ってしまったことを知る。
 動揺しているらし…

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抗えない情熱 小説

結城一美  小山田あみ 

攻めのヘタレ振りに萌えました

瑛一は5年間付き合ってきた彼氏に振られ傷心を抱えていましたが、友人に誘われて行ったバーで『癒しの眞山』と呼ばれる男に声を掛けられ、一晩限りだからと眞山に抱かれます。
瑛一の働く自動車メーカーと大学が提携し新型車の研究が始まるのですが、その研究チームの中に大学教授として参加している眞山がおり、二人は再会することになります。

再開後の二人は眞山のちょっとした言葉のあやから距離ができてしまい、瑛…

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