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表題作合鍵

兄から距離を取る大人っぽく男性的な弟
きれいで近寄り難い見た目だが話すと奇策な兄

あらすじ

里志は自分よりも大人っぽく男性的な弟の司を苦手にしていた、でも、実の兄弟ではないと知った司に無理やり抱かれてしまい、逃げ出そうとした里志は階段から転げ落ちて記憶をなくしてしまう。贖罪から面倒を見ようとする司のマンションに引き取られて同居を始めるが、犯された記憶のない里志に、司は耐え難い存在になってきて…。

作品情報

作品名
合鍵
著者
結城一美 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829653883
2.2

(5)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
8
評価数
5
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

「実の兄弟だと疑いもしなかった頃から…俺はずっと、兄さんだけが好きだったんだ」

すごいベタベタな義兄弟モノでした。
しかも記憶喪失という、安易に扱ってしまったら地雷踏みまくりな展開になるだろうネタを使っている。
さらに最初のレイプシーンがいまいちだったので、「ウーン…」と思いましたが、後半になればなるほど良かったです。
ベタベタなストーリーのなかで、私の萌えを刺激してくれるセリフがいっぱい登場して(タイトルに使ったのもその一つ)、やたらキュンキュンさせられました。
やっぱ、『長い長い片思い』っていうのはツボだなーと実感させられましたw
兄弟モノが好きな方にもオススメです。近親相姦じゃないしね。

エッチの場面での弟のセリフや態度が、私の萌えからちょっとズレてたのが残念だな…。
最初のレイプシーンしかり、想いが通じあってからの最後のエッチシーンしかり。
そこが完璧だったら、かなり萌え萌えな、大好きパターンのお話だったのにな。

0

記憶を失って得たもの。

 里志が大阪に出張していたある日、家から「父親が倒れた」という電話がかかってくる。慌てて、里志は自宅へと戻るが、そこにはほとんど顔を合わせることのない、弟の司がいた。
 けれど里志は、いつしか疎遠になっていった自分よりも大人っぽく男性的な弟の司を苦手にしていて、二人の間にはぎこちない空気が流れる。
 その中で、里志は司が自分の本当の弟でないことを知ってしまったことを知る。
 動揺しているらしい司に、更に里志が上司に渡されたお見合い写真を見つけられてしまう。
 そして里志は、里志が結婚するかもしれない、と嫉妬に駆られた司に無理矢理抱かれてしまう。

 そして、翌日。
 司から逃げ出そうとした里志は、階段から落ちて記憶を失くしてしまう。

 そんな里志に対して、司は贖罪の気持ちもあり、甲斐甲斐しく世話をする。そうやって、退院してからも司のマンションに引き取られて同居を始めるが、次第に犯された記憶のない里志に、司は代え難い存在になってきて……。

 そんな感じの兄弟ものでした。
 記憶を失くした後の里志の思考回路にややご都合主義的な面を感じないこともなかったのですが、これはこれでありなのかもしれません。
 記憶を喪失する前の里志の出番がちょっとしかないので分かりづらいのですが。
 本当は、里志は懐の広い性格だから、落ち着いて考えたら、普通でも許してたのかもしれない、と思えばなんとか納得できるような気もします。

 記憶を失って弱気になっているせいで、あんまりお兄ちゃんには見えませんが、最終的には里志のお兄ちゃん部分に助けられた感じの話でした。

0

初期に読んだせいか

最初はイマイチな作品でした。
べったべたやん、記憶喪失物!って感じで。

文章もなんかクドくて読みづらかったし。

でも、今読み返してみると弟くんの気持ちとかがなんかわかる、かなぁ…って感じで。

男っぽいんだけど、健気って言うか。

悪夢を見てうなされるお兄ちゃんをささえるとことか、プールで溺れかけたお兄ちゃんを助けるシーンとか。

「くぅーー!」ってうなります。
夢のシチュですよね?

でも、自分にひどい事したとわかった相手を「でも、やっぱり」ってな感じになるとは。あっさりしすぎ。

思いが通じたけど離れ離れになっちゃう。
ちょいと遠い遠距離恋愛ですが、ハッピーエンドで良かったっすね。(なげやり)

今回の桜城センセのイラスト。
泣き顔がいただけなかったっす。
もうちょっと、こう……。

てなわけで、中立。

0

義兄弟モノ…だが萌えない…

ウーーーーン…。兄弟とか義兄弟モノは料理の仕方次第で萌えゾーンストライクになるか、意味不明になるかが決まるジャンルだと知りました。

かなりベタな展開…いや、もはやベタベタすぎてとってつけたような展開…。
しばらく見ない間に男っぽくなった弟にドキドキ?
で、その弟が実は、実の弟ではなかった!
逆上する弟!
しかし、直後に記憶喪失になる!

ウーーーーーン…ベタベタですなぁ。
そもそもですよ。血がつながってるとかつながってないとかっていう事実を知っただけで逆上するっていうのがようわからん。
逆上するよりも先に、誰にも言えない疎外感にさいなまれたり、いっぽうでそれまで育ててくれた養父母への感謝、こっちのほうがはるかに強いと思うんだがね。
オレ自身、母親の連れ子で、血のつながっていない人だらけの中で育ったゆえにそう思うのかもしれないけどさー、弟の言動は大人の男にも思えないし、そんな男が魅力的であろうはずがない。

しかも、物語の展開がすすむにつれ、「あれ? この弟、記憶喪失だった…と思うけど」って読み返すぐらい、記憶喪失である状態がわからない。
そもそも、記憶喪失がストーリーのブレイクポイントにまーるでなってない…。
義兄弟モノでこれほど萌えない作品ていうのも珍しい…。

そういうところは、木原音瀬「COLD」シリーズのような説得力が欲しいですねー。

0

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