イラスト入り
結城一美センセイ、設定というか、登場人物の職業などが
面白い人である。
ディテールもいい加減ではない程度に書き込んでいるし、
リーダビリティも高く、平たく言えばうまいタイプの作家さんだと思う。
そういう人が、3P・複数を書いたとあったら、そら要チェックです。
挿絵が小山田あみセンセイなのも納得です。
結城一美センセイの比較的カッチリした筆致にフィットしている。
で。
本帯の叩き文句がですね
「飢えた身体には雄の味を、スパイには情報を」
・・・・・( ゚д゚)ポカーン
いや、まぁ花丸黒としては、これぐらいフツーか。
近未来の、というよりは、スットコドッコイな医療系サスペンス。
……がっ。
意外と面白い!
しかも、2012年ノーベル賞を取って、一躍、話題となったiPS細胞や
再生医療がちらっと出てくるしね。もちろん、フィクションもいいとこですが、
ストーリーテリングとしてはなかなかです。
盛り上げ方もいい。
結城センセイ、エロスのディテール描写もうまい!
とくに尻孔描写が!…あ、失礼。つい本音でちった。
しかも、タマ裏に低周波パッド!?
いや……なんと言っていいものやらw
試験管をあ●るにですか。
な、な、なんと言っていいものやらwwww
妙なところでドキドキさせるじゃないか。
はて、どこで3P出てくるんかなーと思っていたら
そう来るか!
そう来ますか3P!
もっとも、3P・複数シーンはモチーフのひとつなので、サックリめです。
いややっぱり括目して見るべきはア●ル描写ですよ!
大事なことなので二度言いました。
ここまでジューシーかつ完成度高い孔描写に成功してるエロBL小説って
そうないかもしれない。
後半、メロドラマちっくに進行してますが、それを差し引いても
なかなか濃度の高いエロ作品でありました。
惜しむらくは、もうちょっと長編でもよかったな。
玉石混合の花丸BLACKとしては、かなりいい出来。
エロスのディテール描写にこだわる人にもおススメです。
久々の大当たりです。
悪い奴らに騙されたり、家族に害をなすと脅されてスパイ行為をはたらく美貌の男性が出て来るお話は、トンチキ率が高い様な気がするんですけれども、気の所為でしょうかね?
トンチキトンチキと連呼しますと、まるで小馬鹿にしている様に聞こえるかもしれませんが、それは大きな誤解です。素晴らしいトンチキ作品は作品世界がきちんとしていないとダメなんです。今作で言えば移植用臓器の製作と移植手術が成立する近未来の医療がきちんと書かれていること、これがあるからこそ登場人物の暴走が生きてくるのだと思いました。
結城さん、素晴らしい!
ヤクザの車に接触事故を起こし高額の賠償金を請求された移植外科医の白波は、国内最先端のクローニング技術を盗んで来れば、それをチャラにするだけではなく臓器移植が必要な妹の忘れ形見に優先的に手術を受けさせると言われ、エマーソン再生医療センターに臨時採用の医師として潜り込みます。
で、臓器形成部の長峰部長にあらぬ場所に低周波をかけられたり、BL的にはとても大切な場所に太めの試験官を突っ込まれたり、カテーテルで精液採取されたりしちゃうんですけれども。
トンチキぶりでは長峰部長が一番ぶっ飛んでいるんですけれども、攻めの陣野もかなりおかしい。全部読んだ後に振り返ると、どう考えても陣野の白波に対する態度は『趣味が高じた結果』としか思えんのですよ。いや、色々言い訳はしているんですけれどもね。
でも、なんだかんだ言って白波の『変な感じ』がお話を引っ張ると言うか、このお話のムードを作っているんですよ。
彼、すぐ思っちゃうんです。
「俺の体が目当て」とか「体を差し出せばいい」とか。
いや、普通はそう思わんでしょう。
っていうか、体を差し出されても困る(笑)。
白波は『隠れゲイ』という設定なんですね。
だからこの思考回路って「ひょっとしてこれ白波のドリーム?」って思っちゃう。白波の頭の中では『自分=ボンドガール』という風なんじゃないかって。
こう思い始めたらなんかとってもウキウキしちゃって、楽しくてねぇ。
大笑いするタイプのトンチキではありません。
でも、このお話に流れる『激しい熱』みたいなものが「ああ~!素晴らしいわ」と叫びたくなりました。
私にとっては久々のスマッシュヒットでございます。
最初書店でこの本を見たとき思わずラヴァーズかと思いました(汗)
表紙も題字も、裏書にあるあらすじも何となくラヴァーズ路線?そんなイメージがあるので花丸BLACKと最初気がつかなかったという、、
さて、いやぁ~!トンチキでした♪
トンチキにもいろんなトンチキがあるんですけど、これは褒めてるトンチキです。
最初のいわゆるきっかけとか、登場人物のアレコレとか、元の設定自体が空想を交えたものだから色々突っ込みどころ満載なんですが
この話、マッドサイエンティスト長峰と、まるで蝕手攻めのようなクローン攻めが一番の見所かも♪
その意味で面白かった、エンタメとしてトンチキを心から楽しめた作品でした。
高校生の時に両親を亡くした白波瀬は唯一の身内の妹が心臓の病を冒して子供を生んだ事でなくしてしまいます。
しかしその姪にあたる子供の女児も心臓に病があり今のままだと10歳まで生きられるかどうか。
そのために移植のスペシャリストを目指し実績のある病院で移植医として活躍しておりましたが、妹の夫である義弟と励ましあううちにいつの間にか彼を好きになってしまっていました。
病院の帰り車の事故を起こし、相手がヤクザであったため脅しと姪の移植の餌を与えられて白波瀬は人工臓器と移植で随一のエマーソン再生医療センターへ産業スパイとして潜り込むはめに。
そこで堅固なセキュリティーをつくった情報管理部長の陣野に白波瀬の正体を見破ったような発言をされ脅されます。
しかし、白波瀬が情報を得ようと試行錯誤しているときに臓器形成部の長峰部長からいやらしいセクハラを受け、餌食になりかけていたところを陣野に助けられそれから陣野に抱かれるようになり、見返りに情報へアクセスするマスターキィを与えられるのですが・・・
スパイがスパイを呼んで誰もが欲しがる秘密を持つエマーソン再生医療センターでは一体何をやっているのか?がミソです。
トンチキなところはいろんな事がトントン拍子に進む点だったり、セキュリティが堅固という割に何か甘いとか、陣野という人がわからない状態で敵か味方か?みたいな部分もありながら、身体の関係があるのはこれって単なる趣味?とか
進行についてのご都合部分がトンチキなのかもしれないですね。
白波瀬は義弟への思いを秘めていてそれで自分がゲイかもしれないと思っている。
それが今回の事で開発されて、いわゆる若干の吊り橋効果で・・・という感じかもしれません。
そうした恋愛面と切り離して見所はこの本のしょっぱなの入り描写。
これが全ての秘密のカギ♪
それが8人かかりで白波瀬せめてる様は蝕手ですよwww
でもちょっと短いのが残念?いいところで・・・
再生医療がクローン製造で、それがエロ展開ですからお約束って言えばお約束。
長峰部長の狂ってる感じがとっても気持ち悪くて良かったです。
彼はアナルに試験管で見るのがお好き?
結構移植とか医療のシリアスでリアルな部分が妄想と空想でトンチキ仕上げにしてしまうのを複雑な気持ちになりながら、これはエンタメと楽しんでしまいました。
花丸blackですからこのくらいのエロは当たり前、でも攻め様と受け様二人のシーンは
特に激しいと言う程ではなかったですね。
受け様と臓器形成部の部長との絡みの方がアブナイ感じでエロいかもしれない。
まぁ、この部長は間違いなくマッドサイエンスの鬼畜さんだと思いますね。
この方を主役にしたならば、かなりエロくて痛くてダークな作品になったのではと
思うのですが、救いどころが見つからないイメージでもあるから無理なのかも。
それでも、脇役キャラなのに気になる部長!クローンが出てくるのだけれど、
可愛い俺の純って・・・オリジナルさんは誰で何処にいるのかしらと気になる気になる。
移植医療が背景で、さらにヤクザや闇組織が関係していて、主人公の姪っ子が心臓移植を
待つ患者で、受け様は医師、似たような設定の作品があるなぁ~と思いながら
目新しい感じもしないけれど、ガチでクローン作ってそのクローン相手にエロ調教してる
部長さんは、やっぱり存在感抜群。
情報管理部長の攻め様の影の薄いこと、受け様に疑いを持って脅して身体を求める。
更に、姪っ子を助ける為にセンターから情報を盗もうとしている受け様に便宜を図る。
その見返りが受け様の身体、そして攻め様や部長がしようとしている計画。
受け様は姪っ子を助ける為にヤクザに脅され企業スパイになっているけれど、
後半ではそんなことより、センターで行われようとしている犯罪を探ってるし、
最後に見つかりクローン六対相手のエロシーンなんてあまりの多さにエロどころじゃ
無い感じで、なんともエロ重視としてはお粗末系かも知れない。
やっぱり、部長が主役で一本こってりグロイヤツでも読んで見たいかも(笑)