後藤星さんのレビュー一覧

フジミ・ソルフェージュ 富士見二丁目交響楽団シリーズ プレミアム・ブック 小説

秋月こお  後藤星 

内容盛りだくさんでお得な企画本

フジミシリーズ10周年記念ということで出版された「公式フジミ企画本」です。

最初の数頁はイラスト・ギャラリーです。「富士見二丁目交響楽団シリーズ」ルビー文庫カバー・コレクションとして、初巻~『華麗なる復讐』までの西炯子さんと後藤星さん表紙イラストがカラーで、更に後藤星さん口絵イラストがカラーで収録されています。

次のモノクロ頁には、初出が角川mini文庫となる『奈津子 玉砕』が収録され…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 バイオリン弾きの弟子たち 小説

秋月こお  後藤星 

日本帰国編スタート。そして新キャラたちの登場

シリーズ第6部の2冊目、通しで27冊目になります。表題作のみの収録です。

悠季が、正式に留学を終えて日本に帰ってきます。
この日を待ち侘びていた圭はルンルンと成田までお出迎え。けれど悠季の頭の中は邦立音楽大学バイオリン科講師の件で一杯で、圭の存在を思い出す余地などありません。そのまま圭に気付かずゲートを出て歩き出してしまい、圭に呼び止められて初めて(ああ、そうだった)と思い出す始末。拗ねる…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第6部 華麗なる復讐 小説

秋月こお  後藤星 

若き美形音楽家たちとの共演

シリーズ第6部の1冊目、通しで26冊目になります。表題作のみの収録です。なかなか面白かったです。

 冒頭で悠季は圭の完成したベートーベン《第五》を聴くために一時帰国してM響定期公演の席にいます。演奏は大成功で圭は内なるものを解放するコツをすっかり掴んだようです。現在の圭は『サムソン・ミュージック・エージェンシー』とマネジメント契約を結んでおり、M響での毎月の定期公演以外にも月1ペースほどで欧…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第5部 その男、指揮者につき… 小説

秋月こお  後藤星 

音楽地獄の底で苦悶する天才指揮者・桐ノ院圭

シリーズ第5部の3冊目。通しで25冊目になります。非常に中身の濃い一冊でした。

《出版社あらすじ》
「僕の音楽には神はいない」―天才として賞賛され続けてきた圭の絶望。それを最も鋭く突きつけるのは、悠季の奏でる音楽。「悠季を愛しているのに、なぜこんな試練を与える!?」愛と嫉妬の狭間で、音楽に祝福された悠季の体を、激しく求める圭は―。自らの音楽を目指し、新たな挑戦を始めた圭を描く「形象と音楽と…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第5部 闘うバイオリニストのための奇想曲 小説

秋月こお  後藤星 

僕は君の才能に嫉妬を覚えている

シリーズ第5部の2冊目です。通しで24冊目になります。

《出版社あらすじ》
イタリアでの留学生活を送る悠季は、年末年始を圭とともに過ごすため、故郷・新潟へ帰ってくる。少し遅い新婚旅行も兼ね、老舗の温泉旅館に宿を取った二人は、身も心も深く求め合い、満たされた幸せを感じていた。が、温かく迎えられたように思えた実家で、悠季は姉から思いもよらぬ言葉を聞かされ…!?圭の視点から描かれた外伝「ある架空…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 虹を渡るコラール 小説

秋月こお  後藤星 

もう、そのまま続いていると

「アンコール外伝集」とか、もうすっかりどっかいっちゃって、完全に富士見の圭と悠季のお話の続きです。
圭のオーケストラが本格始動して、いよいよ団員オーデションの当日、
悠季は今更のように、改めて自分のなすべき事、自分の立場に気づいておののきます。
オーデションが終了し、練習を開始した圭のオーケストラ、
様々な問題をはたしてどう乗り越えていくのか、
そして悠季の前に現れたライバルとは?

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富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 虹の橋 小説

秋月こお  後藤星 

シリーズ50巻目にして、外伝第5弾

完結後に、ちょっとした裏話に留まらない外伝を続けるやり方には
結構反発を持っているけれど、でも結局読んでいる自分に溜め息。
そういう読者も多いのではあるまいか?

前半1/3の『楽園の雲雀たち』。
教師業3年目の悠季が壁にぶちあたり、福山師の許を訪れる。
『檻の中』に収められていた『むずかしい弟子』もそうだったが
私はこの名伯楽福山先生に深く感銘を受けているのだが、
しかし……、全…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 虹の橋 小説

秋月こお  後藤星 

作品は育つよ、どこまでも

富士見の外伝シリーズも、えーと、もう何冊目?
第5弾ですか。
すっかり落ち着いた、いい夫婦状態の悠季と圭については、もう語り尽からこそ始まった外伝シリーズ。
一応、二人のお話(ヴァイオリンのメンテナンスのため松本まで日帰りドライブする話)も収録されていますが、、、

前巻までは、別のキャラの視点から描くお話は、これまでの出来事を、そのキャラがどう関わっていたのかとか、どう感じていたのかと…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 銀の匙のサンバ 小説

秋月こお  後藤星 

外伝という名で続く……

本編終了後、締まりの悪い蛇口よろしく
チョロチョロと外伝が続いている「富士見シリーズ」、その4。
そのやり方にムカつきながらも、ああ!やっぱり読んじゃうんだよねぇ。

表題作をはじめ書き下ろしの短編が3つ+小冊子からの再録が1つ。

「母親たちの午後」
桐ノ院が逮捕された時、彼の母と高嶺のマムが
サムソングループ総帥、妖婆ミランダを訊ねた時の話。
本編では具体的には明らかにされな…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 第五の運命 小説

秋月こお  後藤星 

タカネ・タイフーン上陸

この外伝シリーズ……、本編が最後かなりバタバタご都合主義に終わった後に
こういう風に続いていくやり方にあまり好感を持っていなかったのだけれど、
やっぱり気になって読んでしまう……
そしてこれは本編と殆ど関係なく、NY在住の炎のピアニスト生島高嶺の話で
結構面白く読んだ。


長い本編で私をイライラさせ続けたユーキは
相変わらずどこかのおばちゃんみたいでwはぁ、と思う部分はあるが、

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