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高遠琉加 麻生海
藤棚
傾きかけたレストランを盛り上げる為、 力を合わせなければいけない支配人(鷺沼)とシェフ(久我)ですが。 二人の意見は真っ向から対立・衝突の連続です。 食べる事を嫌悪しているかのような鷺沼。 そんな鷺沼に料理を愛する久我は『食に携わっていて欲しくない』と。 しかし後半になって明らかになる、鷺沼の過去。 なぜ彼は食べ物に興味がないのに、食に係わる仕事をしているのか。 それが語られ…
高遠琉加 北上れん
はる
タイトルの「ホテル・ラヴィアンローズ」にまつわる短編が三話収められています。 「ホテル・ラヴィアンローズ-青-」 滝口を密かに思っていた久住は、そのことを化学教師の崎田に知られ、証拠のデジカメを返して欲しければと行為を強要される。好きだという気持ちを隠したままいつしか滝口と親密になりそんなある日、事件を起こしたと滝口が久住をたよってきて、二人は逃避行することになった。読後、青春映画をみたような…
高遠琉加 依田沙江美
格安アパート「パレス・シャングリラ五反田」に暮らす大学生達のお話。 住人達は皆、個性的で。何となく訳アリな様子。 そんな彼らの事情や恋愛が描かれて行く訳ですが。 今回はシリーズ第一作目。 まだ導入部分ですので、恋愛描写はほぼないです。 しかし学生が抱える葛藤や胸の内を丁寧に描いていて。 読んでいて胸の奥が熱くなるというか、切ないです。 アパートの住人は学部は違いますが全員、桜…
むつこ
やっぱ高遠さんの小説、好きです。 まず文章が好きだ。くどさがない。大事な場面もさらっと書いて、だからこそ余韻が残る、みたいな。 この第一巻は、恋愛的な要素はほぼないです。その前段階かな。 一つのアパートに住む六人が、これからどうなっていくのか楽しみです。 表題作以外に「さよならを教えたい」という短い物語(こっちも続いていく)が入ってましたが、これはズギューンと来ました。私のど真ん中ドストライクでし…
一作目で血を吐いて倒れた「パレス・シャングリラ五反田」の住人。 事情があり極貧で、作者からは「シンデレラ」と呼ばれる 苦労人・響川が、今回の主人公です。 そして青春小説風だった前作よりも、BL色が濃くなってきました。 繊細な美貌の響川は、奨学金とバイトで大学に通う苦学生。 ぎりぎりの生活の中で誰とも触れ合わずに孤高を守り、 自ら「幸せ」から目を背けて暮らしている風です。 そん…
なんだろうこの喪失感は。ページを閉じたとき、胸に穴が空いてる気がした。 二巻は一巻よりも過去の話です。一巻より格段に面白かった。 アパートのメンツは同じです。 主人公は響川。 借金を抱えて、自分をいじめるように無茶苦茶に働いてる。それを志田が助けようとする。 この二巻のラスト、志田の悔しさに共鳴して、思わず泣いた。絞り出すような志田のセリフのひとつひとつに、しびれた。 切ないです。 あ、あと、峰岸…
体を売ってまで金を得ようとした響川。 彼が背負ってきた重い荷物の中身が今回、明らかになります。 響川が背負っているモノは、ハンパな荷物じゃないだろうと予想はしていましたが。 やはり………重かったです。 志田は勿論ですが。 アパートの住人が響川に優しいのに、胸がほっこり・じんわりします。 住人達の温かさと繋がりが、独りきりで頑張ってきた響川の心を、 優しく癒していきます。あの響川の…
シリーズ最終巻。これを読んでしまうと本当に終ってしまう。 愛すべき「パレス・シャングリラ五反田」の住人達とお別れだと思うと。 なかなか本を開くことができませんでした。 1巻では「必要以上に人と馴れ合うのは嫌だ」と言っていた三木が。 アパートの人達と一緒にいるのが楽しいと心から思い、 「パレス・シャングリラ五反田」に愛着を持つようになっています。 それがとても嬉しくて。じんわりと泣け…
高遠さん、私をどんだけ号泣させたら気が済むんですか。 ツボに入りました。読みながらお酒も飲んでましたがw ボロアパート物語の第三巻目です。 前半は響川が主人公、後半は高穂が主人公。 前半部分で私、最初の数ページ目から泣きはじめ、それからずーーっとずーーっと泣いてた。 切なくて泣いて。痛くて泣いて。幸せなシーンでは不気味な笑みを浮かべながら「よかった…」と泣いてた。 志田、最高だよあんたは。 不器用…
独特の空気感です。 高遠さんスゴイっす。 なにげない風景、なにげない会話、自分でも分からない曖昧な気持ち、そういうものをひたすら塗り重ねるようにして、物語が作り上げられていた。 空気感に酔った。 んで、やっぱり泣いた。 胸の奥にある大事な場所にそっと触れられてるような感覚が、たまらなかった。 ジリジリするような、ヒリヒリするような、三木と蝶野の恋だ。 高遠さんは与えてくれないのだ。そして、それが必…