佐々木久美子さんのレビュー一覧

SH(シュガ-ハイ) 小説

井上ハルヲ(オハル)  佐々木久美子 

初読

面白かったです。 ワケあり永久現場のキャリアと麻薬取締。
事件をきっかけに出会っていく訳ですがうまく一冊にまとめられています。
まだまだ続編が書ける伏線も張られていますので
是非期待したいです。

ハードなSMを彷彿させるシーンもあるけど、そこは案外さらっとカワされているので
苦手な人も全く問題なく読めますよ。
攻め主人公キャラもなぞを密めていて、氷山の一角しか見えていない感じですし…

4

記者と番犬 小説

  佐々木久美子 

温泉ネタ>事件

表紙に釣られました。

一体どんなハラハラドキドキ事件物?と思っていたのですが…温泉ネタの方が多かったorz
吉岡の得意とするのは時事ネタ(政治・経済系)設定なのに
議員がらみの汚職事件をメインにはって欲しかったなぁー…。
前に読んだ『ろくでなし刑事のセラピスト』みたいな事件物を期待してしまっていたので、その点が個人的に残念でした(´・ω・`)
多岐は「お預け」頑張ったなー…。
中学…

1

そして、裏切りの夜が始まる 小説

いとう由貴  佐々木久美子 

助けたい人がいるから

翔は、たった一人の肉親、俊樹を助けるためだけに、彼の父親の家、資産家の幣原家に俊樹のふりをして乗り込むのです。
 俊樹は、幣原の愛人関係にある子なので、本家では決して歓迎されない立場ですが、それ以上に、俊樹のふりをしている翔が気の毒ですが、それ以上に、たった一人の家族だから、失いたくない、何としてでも助けたいという思いが伝わってくるようでした。

 一方、翔たった一人の肉親である俊樹はずっと…

3

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

盛りだくさんのコメディ

ほのぼのからはじまったこのシリーズ、今度はコメディ色が強いものでした。
非日常な設定はコメディと相性がいいようで、もういっそのことラブシーンなしで最後まで行ってくれてもいいんじゃないかと思ってしまいました。
ちゃんとあるし、雰囲気もいいんですけどね。

感心するのが場面ごとにがらりと雰囲気を変えてめりはりがあるのに、流れが自然なんですよね。テンポもよいし、読みやすい。明るいエンタメ作品がう…

1

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

表紙買いでした

ほんわかした色味の表紙が、ディアプラスのピンクの装丁と合っています。
タイトルの配置も斬新だし、何よりキャラの表情がすごく素敵だな~と思いました。
そして、本文中の挿絵も、額のような縁取りがあって綺麗なんですよ。

椿丸(受け)が、26歳の大人の男性として描かれているのが好きでした。
噺家としての仕事もばっちりこなすし、遊びだって一人前です。
キラキラ輝くようなカリスマ性をまとい、

6

部長の男 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

大型犬

「部長の男」という題名もありますが、
まず表紙に目を取られますね(;´Д`)どういう作品なの!?と

個人的には女子に間違えられそうな受け様を好んで読んでいますが
今回は自分なりに冒険しましたw

リバということで主に攻めの部長さまはゲイで仕事も恋も順調で
男盛りでもあるし、素敵な上司です
受け様はかなり真面目ちゃんで世間ズレしておらず・・・ときて
見た目女子と思いがちですが、ガ…

2

愛の罪 恋の罰 小説

ふゆの仁子  佐々木久美子 

ラブホ/拉致監禁/ゴージャスな短編集3編

■我慢できない(雑誌掲載)■
鷹野 央和(タカノ ヒサカズ)×輿水 嘉人(コシミズ ヨシト)
同期、ワインの営業

苦手なワインを担当する課に異動となった鷹野は、努力をしたものの良い結果を出せずに腐っていた。
しかし、良い印象を抱いて無かった輿水からアドバイスを受けたことで軌道に乗り始める。
仕事を共にするにつれて輿水への思いに変化が生じ始めた鷹野。
ある日…輿水の海外転勤の話を知っ…

0

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

味のある噺

『頬にしたたる恋の雨』に出て来て魅力的だった師匠の若き日の話。
時代は大分遡り、明治中期、
古く柔らかな関西弁で綴られる、上方落語の世界。

華がある椿丸としっとりと上手い真吾はともに若手の人気落語家。
元は同門でありながら、師匠同士が対立しているため接点がなかった二人だが
席亭の瀬島の取り持ちで初めて顔を合わせ、最初から互いの芸に惹きつけられる。
椿丸の師匠が機嫌を損ねるのが必至な…

9

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

古い言葉遣いが素敵

久我さんの大阪芸能史もの。
今回は更に時代が上がって、明治時代の落語家さんのお話。
私自身、もともと関西ネイティブじゃないので、大阪弁の細かいニュアンスまではわからないけど、ここまで古い大阪弁だと、場所も時代も超越した、物語の中の言語として、その響きの美しさに感嘆。
久我さんの小説の登場人物はおしなべて人生に肯定的で、前向きですが、この作品の主人公の椿丸はその中でも特に素直でかわいらしい。

6

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

噺家界のロミジュリ!?

「めんどくさ!」
関わらずには済まされない、関わらずにはいられない…。(心の中の身内)すねっこオヤジの山川藤之助師匠の地雷ボタンを把握し、ひらひらと生きている椿丸(恵二郎)。
その対局にあるかの様な芸風の真吾、お互いに引き込まれるように魅せられて…。彼らを取り巻く時代とそして人々も丹念に描かれていて、今作のまったり感がたまりません♪久我先生のお噺家のシリーズ?!の中で、上位に入る珠玉作品だと思…

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