佐々木久美子さんのレビュー一覧

真夏の夜の御伽噺 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

火を灯した者の見たい夢を見せてくれるキャンドル・・・見た夢は?

おもちゃが大好きで開発部に行きたかった旗野正(24)は営業部に配属されている。
口下手で慣れない営業の仕事は正に相当なストレスをかけていた
うまくいかない接待の帰り道、ふらりと立ち寄った銀座の片隅にある
落ち着いた雰囲気のショットバーかクラブといった面持ちの店を見つける。
中に入ると古ぼけた本の山や適当に積まれた絵の山
民芸品や銀製品や人形まで置いてある・・・
カウンターの奥には精悍な…

2

正しい恋の悩み方 小説

渡海奈穂  佐々木久美子 

シナリオも挿絵も相性ばっちりv

いやーっv受けがイイv
スパッと竹を割ったような性格で顔も美形。
それを佐々木久美子さんの挿絵で完璧に再現してるんですよ。
表紙のカラーよりも中のモノクロの挿絵のほうが断然イイです。
ピタッとシナリオとキャラ絵がハマっていましたよー。
残念なのが当て馬の吉村くんのお顔が拝見できなかったことですかねぇ。

物語は、同級生モノでリーマンLOVE
攻めの片思いです。
長年片思いだったの…

3

花隠れ 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

清廉な艶の漂う世界

攻は天才能楽師・征司郎(独身・子持ち)
受は美貌の染色師・結月千尋(26歳)
千尋の方が1歳年上です。

千尋が突然の雨に困っていたところで傘を差し出されたのが、征司郎との出会いでした。
その時は名前も知りませんでしたが、後日、仕事で仕上げた染物の色が気に入らないと怒鳴り込んできたのが、彼でした。

恋情の赤、狂おしいほどの恋慕の色を出せ。
そう迫る征司郎と、その色が感覚的に理解で…

3

非常識な愛情 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

ラスト5ページがめちゃくちゃ面白かったです

ラスト5ページがめちゃくちゃツボにきたんです。ラスト5ページには神をあげたいぐらい。
変人医者バンザイ!

ただ、そこに至るまでがイマイチで…。
変人医者のキャラをもっと早く把握できてたら、かなり面白かったと思うんだけどなァ。
計算高い知的クール攻めか、天然の変人攻めかの区別が最後までつかなかったので、うまく萌えることができなかった。

病院の医療過誤事件を調べるために、院内に潜入取材に挑む、雑誌…

0

正しい恋の悩み方 小説

渡海奈穂  佐々木久美子 

鈍感すぎてイライラすんねん!w

渡海菜穂さんの本、初読みです。

つか、ここまでイライラさせられた作品も久しぶりでしたねw
言い換えれば、それだけ登場人物に感情移入してたってことなんでしょうけど^^;

高校の時からずっとカズイのことが好きだった尾崎。
6年間、何度もカズイのことを諦めようとしたのに結局諦められず
しかも、何食わぬ顔をして普通の友達付き合いを続けたり
時折泊まりに来るカズイを目の前に悶々としなけれ…

1

シナプスの柩(上) 小説

華藤えれな  佐々木久美子 

幻想的で美しい

恩師、長山との8年にもわたる爛れた関係に疲れ果てた桐嶋水斗はそこから逃れるべくニューヨークの病院への就職を目指します。そんな中、水斗はニューヨークから赴任してきた敏腕医師、樋口洋一郎の助力を仰ぐことに。水斗は樋口と接するうちに彼に惹かれていき、関係をもつようになるのですが、結局ニューヨーク行きも、樋口との関係も長山によって壊され、絶望し自殺を図ります。自殺を図るまでの水斗のモノローグは涙なくして読…

11

桜霞の神隠し 小説

凛紫水  佐々木久美子 

弱いからこそ強いのか

今回は過去の所業から鬼なった薬師と
妾腹ながらも領主の跡取息子のお話です。

過去の恋ゆえに鬼となった攻様が受様と出会い、
二人で新しい生き方を決意するまでと
その後のラブラブな日常を描いた番外編を収録。

下々の民が鬼とは貴族の姫君を攫ったり、
生まれたばかりの稚児を貪り喰うと信じていた時代、
貴族や裕福な商人達が鬼という隠れ蓑で
厄介な人間を始末していた時代のお話です。

2

真夏の夜の御伽噺 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

営業マン育成

作者曰く、メルヘン。
行き詰ったサラリーマンに、いい夢がみられるという不思議なキャンドルがもたらしてくれた、愛と希望のお話です。

実は、夢とはいえ現実味溢れるシチュエーションなのでメルヘン色はそれ程強くなく、不満を抱えた甘えん坊のサラリーマンが、ちょっとインパクトのある大人の男に依存しちゃっているお話な感じがして、本編だけだったら中立評価にしちゃおうかと思ったのです。
しかし続編では、相…

1

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

吸血鬼マンガ家×オタク編集者

榎田さんの作品はたいがいシリーズって言っても縛りが緩いから、順番を気にせず読めるのが好きです。
このシリーズもまだ一巻しか読んでません。
家にはあるんですが、未だ積み本の山に埋もれております。
いいかげんなんとかせねば。

というわけで?吸血鬼マンガ家×オタク編集者です。
全体的にコメディトーン。所々にシリアスも入っててそこには萌えるっちゃ萌えるんですが、ちょっとどっち着かずな印象かも…

1

愛の罪 恋の罰 小説

ふゆの仁子  佐々木久美子 

短編集

表題作とあと2つの短編が入った一冊でした。
三作とも登場人物やストーリーは違います。
共通することはみんなお酒関係の企業に就いていることですかね。
あと三作とも攻め→受けだった気がします。

表題作『愛の罪 恋の罰』
須磨は23歳のとき付き合っているアルフレッドにプロポーズされるのですが、「10年お前の気持ちが変わらなかったらプロポーズに答えてやってもいい」と言います。
そして10年…

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