佐倉朱里さんのレビュー一覧

陽炎の国と竜の剣 小説

佐倉朱里  子刻 

シリーズ化希望!!

中央アジアを思わせる舞台に、王道の竜の出て来るファンタジー。
世界観、キャラクターともに好み。
BLとして読むとどうなんだろう?と思わなくもないし、
一方ファンタジーとしては些か大雑把ではあるが、
とても気持ちの良い読み心地の好きな話だった。

             :

オアシスの国ミーランでは、疫病が流行り水が涸れかけていた。
苦難に対するのは、美しき若き王イスファンディ…

4

月と茉莉花~月に歩す~ 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

賛否評論でしょうけど私は好き

シリーズ完結編です。
前回中だるみ感のあったシリーズですが、完結編ということで、中華風王朝物としては避けられない嫁取り問題勃発。
3つの短編から成ってますが、最初は月心が初出仕してケチないじめと向き合い成長する姿、2つめが甘々ちゅっちゅないつものバカップル、そして最後が嫁取り問題です。

普通王朝ファンタジーBLの定石といえば、受を王妃にしてしまう、という展開、もしくは王位を譲って駆け落ち…

2

月と茉莉花~羞花閉月~ 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

バカップルを俯瞰して楽しむ

3部作の2作目です。
無事に結ばれた二人がどんな展開を見せるのか、と楽しみに読み始めましたら、のっけから月心の元服問題が。
20過ぎての元服ってのもどうかと思うんですが、色々と骨を折って準備を進める大牙や周囲を余所に、月心が直前になって

『やっぱり元服いや! やらないもん!』(意訳)

と言いだし、散々周囲を振り回したあげくにただの本人の勘違い、お互いの言葉のすれ違いでしたー、とまぁ…

0

月と茉莉花 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

読み応えたっぷりなデビュー作

長いことあたためてた積読本。
暖めすぎて孵化して独り立ちしたくらいの期間が……。
3部作の1作目ということで、中華風世界観となってます。
で、亡国の王子が自国を滅ぼした国に……って、あれ??
何だかこの設定もの凄い既視感。
と思ったら、この作品の前に読んだお話がそんな設定だったもので、またこれ系かと若干辟易しつつ読み始めたら、これがなんとまぁ、当たりで嬉しかったです。

盲目の受・月…

0

月と茉莉花 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

美しい物語

是非続編を書いて頂きたいと思っている『緋色の海賊』の作者
佐倉朱里先生の名作と言われる作品の文庫化、
しかも挿絵が雪舟薫先生とくれば、これは読まずにはおられまい!

中華風の世界観の作品。
新興の琰国により滅ぼされた湘の国。
王族は総て根絶やしにされた中、廃嫡されひっそりと生きてきた月心は
その貴重な蔵書を伝える為に琰に引き取られる。
盲目の月心と、琰国太子大牙の触れ合いと芽生える…

5

月と茉莉花 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

王子の幸せとは…

皇子の存在が何とも儚く切なかったです。
自国と共闘するといった国に裏切られことにより滅ぼした国で見つけたのは
城の奥で幽閉されていた盲目の第一皇子だった。
すごく世界観をしっかり作りこまれていたのですんなり話に入っていけました。
皇子の自国での扱いの酷さだったり、それでも生きているだけで感謝している皇子が切ないのにかっこいいです。
十二国記だったり、彩雲国物語系統が好きな方はたぶん好きな…

3

美少年の事情 小説

佐倉朱里  やまがたさとみ 

やまがたさん

ここ数年、BLの方ではあまりお見かけしなかったやまがたさとみさんがイラスト担当。
新刊時には見落としてたけど、2014秋フェアの対象作品リストで見つけて、フェア小冊子とフェア帯のために購入。
で、これが、ほのぼので、くすりで、ほろりで、なかなかおもしろかった。
見逃していたおもしろい本に出会えて、フェアに感謝!

よわい50に近い、地味なサラリーマンのオジサンが、川で溺れて異世界へ転移し…

3

美少年の事情 小説

佐倉朱里  やまがたさとみ 

愛すべき美少年おじさま

異世界トリップはいろいろ読みましたがこんな異色な主人公の作品は初めてです。

20歳の美形貴族×見た目は20歳くらいだけど実際は50歳のおっさん。
実年齢でいえば年下攻め、オヤジ受けと言うのかもしれませんがビジュアル重視だと判断に迷うところです。

おぼれそうな仔犬を助けようとしてうっかり川に落ちたら異世界へとトリップしてしまったおじさん佐賀が、なぜがトリップ先で見目麗しい美少年に変化し…

3

眠り姫とチョコレート 小説

佐倉朱里  青山十三 

甘い大人の物語

バー・チェネレントラのオーナーでバーテンダーの黒田剛。
長身できりっとした男前なのだが、
心は乙女の彼にとってはそれこそがコンプレックス、
そんな彼に好意を寄せるシェフ関口龍之介。
大人二人の丁寧な恋物語。

……なのだが、どんなに好きだと言っても信じられない主人公は
まるで思春期女子のよう。

コンプレックスまみれで臆病な黒田に、
とても辛抱強く愛を伝え心をほぐして行く関口。…

6

美少年の事情 小説

佐倉朱里  やまがたさとみ 

お、面白い…萌えとは違う不思議ワールド!

これはもう、完全にジャケ買いでした。
濃ゆい小説たちの合間に、箸休めで購入。
やまがたさとみ先生のメルヘンな表紙がキレイで、思わず手にしていました。
ちなみに、佐倉朱里先生の小説は初読みです。


くたびれた中年のおじさんが、川で溺れかけていた犬を助けようとして自分が溺れてしまって。
異世界へトリップしてしまい、なぜか姿が美少年になっていて…?!
そこには、三人の美しくて位の高い家…

4
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