茶鬼さんのレビュー一覧

B型彼氏は説明できない コミック

新也美樹 

B型の特徴にアルアルアル!

タイトルでアルアルと連呼しても、アルアル詐欺ではないと思う・・・血液型B型同士がデキっちゃった場合どうなるか?
テーマがこの血液型だから、うるさいくらいに「これだからB型は、、」とか「B型だよね~」とか「やっぱりB型」とか出てきますが、それに特徴も幾分かデフォルメされてはいますけれど、後半行くにしたがって、そういった表記もすくなくなり、しっかりとラブの行方が描きこまれているので、とても楽しめまし…

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汐鳴り コミック

みなみ恵夢 

海から押し寄せる波と馬の絵に魅せられました

沖縄のヨナタマ伝説をヒントに作られたお話だそうです。
人魚伝説ですね。
とても切なく哀しいファンタジーなんですが、みなみさんの絵にぴったりで、その世界を堪能できました。
泣くと雨が降ると、雨が降って欲しいとき、神事と称して凌辱されるイクは、村のつまはじきもの。
そんなイクが、肌の色も髪の色も普通の人と違う歩けない青年を拾うのです。
今まで誰にも相手にされず一人ぼっちで生きてきたイクにとっ…

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花氷 コミック

みなみ恵夢 

座薬プレイ!?

表紙はものすごくしっとりした、お耽美なイラスト♪
しかも、裏を見ると「究極の主従関係」と書いてあるではないですか。
なのに、なのに、座薬ですかーーー!!
この本の作品構成にものすごく驚かされました。
軽→→→重と、見事に展開していって、楽しめました。

座薬にこだわったのは、最初の『ヨクキククスリ』です。
柔道部の藍川が好きで好きでアタックしまくる夏樹が天然なのか、故意なのか、また藍…

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後ろのケダモノ コミック

新井サチ 

ケダモノに注意です!

懐が深く、ワイルドで、何でもできて、優しくて、まさに理想の攻め様の登場です。
それがこの作者さんの一番の魅力の黒髪キャラで書かれているので、もういうことない♪

受けは『ギリギリな僕ら』の片われスタイリストの伸二のお師匠さんの売れっ子スタイリスト・宗和。
家の片付けを依頼した太陽サービスからやってきたのが、まるで殺し屋(?)のような風貌の薫。
見かけとは全然違ってキビキビを仕事を片付けて…

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ディフェンスライン sideB(新装版) コミック

青海信濃 

スーツで身体を張る仕事の男達

新装版の第二巻です。
普通、新装版だと描き下ろしとか入っていたりするんですが、これはジャスト一冊に納まってしまって描き下ろしをいれることができなかったそうで、、残念です、、、

ボディガードが主役だからですが、毎回身体を張った事件が起きて、いつも主人公達は傷だらけ。
特にフェロモンの吾妻はいつもいつも危険な目にあって、三条がヒヤヒヤもの。
でもそれは、守られる立場ではなくて、お前のものっ…

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ディフェンスライン sideA(新装版) コミック

青海信濃 

やっぱりオヤジ萌えです♪

旧版が3冊構成だったものを、「ディフェンスライン」シリーズだけで再構成した新装版の1作目。
私設のボディガード会社の面々の恋愛模様。

最初の話は、一番年下だけど、一番背が高くて大型ワンコな武蔵の話。
依頼されたタレントの和稀のガードについてくっついちゃうお話。
タレントにありがちな、皆にいい顔をして疲れているところへ、脅迫がかかって、昔からファンだった武蔵が尻尾ふりまくりで接することで…

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ギリギリな僕ら コミック

新井サチ 

テーマはライバル

「おとなりにノラ猫」に掲載されていた作者さんのデビュー作【ゴールイン!】の主人公達のその後です。
卒業前に告白されて、キスをして、片方はプロのサッカー選手に、もう片方はスタイリストの卵になり、進路も住む土地も別れてしまった二人がどうやってくっつくか、一筋縄ではいかなかったみたいです。

サッカー選手の彪が、ひたすら一途で、でも伸二を大事にしようって気持ちがひしひしと伝わってきていいのです。

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19歳の密かな欲望 コミック

捨井タスコ 

ロックな青春

拾井タスコさんの絵を見て、語シスコさんと間違える人は多いと思う。
そのくらい絵も似ていれば、テーマなんかも似ている。
違うのはあちらが、ろくでなしが多くそこから切なさも笑いも演出するのに比較して、この方はまんま青春をストレートにロックに表現して笑いを介入させないでいるところだと思う。
実際、語さんとは仲が良いらしく、現在は目立った活動はされてないようだが、語さんのお手伝いなどをされたりもして…

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未来の記憶風の行方 コミック

国枝彩香 

お前百まで、わしゃ九十九まで

国枝さんの作品の中でこれが一番好きかもしれない。
彼女に振られた学校の先生が、酔った勢いで寝てしまった男性と、色々ありながら、全てを受け入れて向き合って一緒に生きて行く道を選択するという、平たく言えばそんな話なのですが。
そこには、誰しも持っている結婚観とか、夫婦(この場合は男同志ですが)の在り方とか、いろいろ考えさせられたりもするんです。

熊谷は女性に、幸せな家庭生活を夢見ている。

5

ロマンチック・リスク コミック

遠藤りさを 

ギター一本のメローな唄を聴いているような

これはBLというより、何かお洒落なゲイのマンガといったほうがいいような。
でもこの短編集は重く、深く、決してハッピーエンドではない気だるさをそこはかとなく漂わせています。

特に次からの4編は足かせをはめられたような重さです。
『curious』
ある男性が花が咲くのが待ち切れず蕾の花弁をむしり取ってしまうように、目に付いた青年を犯す。
この男性の異常性と、それに引きずられてしまった青…

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