茶鬼さんのレビュー一覧

櫻狩り 下 コミック

渡瀬悠宇 

いよいよ感動の完結です

感動の最終巻、何度も読み返してしまいました。
そして胸つまることも幾度。
とうとう、蒼磨と正崇、櫻子の、そして何より斉木家という家が彼らを縛る、その因縁・確執・執着・愛憎、そういったものの総てが解き明かされました。

散々傷ついて、斉木家から蒼磨から、逃げようとした正崇は自分に対しても蒼磨に対しても正面から向き合おうとします。
蒼磨はそれによって救われることができるのですが、
彼らにと…

6

こどもの時間 コミック

語シスコ 

性に興味のあるお年頃

「おとなの時間」と同時刊行の本誌、こどもの時間というだけあって、高校生とか予備校生とか二十歳未満の男の子達のお話です。
若者ですから、その恋愛感とか愛だの恋だのは、もちろん体への興味が先走る部分もあり、、、
大人の恋愛と違って、これが一生モノの愛だ!みたいなスタンスでなく、一過性の性質を帯びた恋愛ものであることを頭に据えて読んだ方がいいと思う。
このノリの軽さも若さゆえのものだと思えば許せる…

2

おとなの時間 コミック

語シスコ 

剃毛きたーーー!!

語さん復活後に二冊同時刊行で発売された片われ「おとなの時間」
題名の通り年齢的に成人以上の人々が主人公のオムニバス集です。
表紙には本を半分覆う帯が付いているのですが、この帯に面白グッズ広告が!
「スター●ーズ」とか「ロードオブザ●ング」などをもじった大人グッズ紹介が、、また作品題名も曲名とかドラマ題名をもじったもので、思わず吹き出しちゃいました。

ここには余りどうしようもない大人とい…

3

櫻狩り 中 コミック

渡瀬悠宇 

更に辛い痛みがまっているのでしょうか?

1巻の終わりでとうとう蒼磨に襲われてしまった正崇。
まるで表紙の絵のように蒼磨の糸に絡め取られて逃れることもできない苦悩が、ひしひしと伝わってきて切なさをより増します。

正崇へ向けられた兄のような言葉に純粋に慕っていただけなのに、
蒼磨も、その純粋さが嬉しかったはずなのに、どうしてこうも苦しいほうへ向かっていかなくてはいけないのでしょうか?
凌辱という形でしか正崇をつなぎとめられない、…

2

櫻狩り 上 コミック

渡瀬悠宇 

一体どこへ向かおうとしているのだろうか

間もなく完結の下巻が出ると言うことでおさらいをば・・・

時代は大正デモクラシーの頃、関係は主従とBL的にも萌え要素で構成された作品ですが、何よりBLではない作家さんが、自らの思うままのストーリーで作られた作品ということで、結果そんな要素も入っているということになっただけのことですが、とにかく魅せる・読ませる!
その人間関係、主人公達の気持ちの行方、因果関係、まだまだ含みを持たせた展開にくぎ…

5

幻鎖・拘束 コミック

しもがやぴくす  みらい戻 

痛すぎる!!2

『飼育病室』と繋がる世界です。
これも監禁・凌辱・強姦・SMと、本人の意思が望まない性行為が多数登場し(スカトロだけないのがまだ少しぬるめ?)、またそのうちのいくつかはショタです。
覚悟のある人だけ読んでください。

『拘束』は飼育病室の最後の作品”シェルター”で登場したホームレスの青年・省と同一人物だと思われる。
その前後は定かではないが、やはり省だった!
最後には拘束して興奮する男…

2

飼育病室 コミック

しもがやぴくす  みらい戻 

痛すぎる!!

この本すごすぎます!!
全編セックスと暴力と、壊れた登場人物達で構成されています。
JUNEだからエロエロ~という範囲を通り越して凄まじいのです、その描写が。
特にほとんどが少年が大人に、というシチュエーションなので痛々しさが倍ましなんですが、いい加減な少年という設定なんで、自業自得と言うか、しようがないかな~という気もします。
他の凌辱監禁ものは生ぬるく感じること請け合いです。

外…

5

駆け抜けるなら、消えないでくれ。 コミック

春日直加 

伊川ボクシングジムシリーズの第一作

最初は長男の晴海の話からでした。
ボクシングの世界から足を洗ってフリーターになろうとしていた竜一がゴミ置き場で拾ったのが晴海。
絶賛家出中の彼は、ボクシング一筋でつまらくなて淋しかったんですね。
元々ゲイの竜一とあれよあれよという間に・・・
チャンピオンベルトをスーパーのレジ袋に入れて持ってくる晴海が何気にかわいい!
そっかーこうやって伊川ボクシングジムがカップルだらけのホモホモボクシン…

2

禁猟区の森 コミック

定広美香 

下剋上?猟師で佐助っていうのがツボでした!

「下剋上!!愛する主人を辱め犯す!!」なんて、エロエロを想像してしまうのですが、いや、辱めてませんでした、、大丈夫両想いだよ。。
煽り過ぎです、この文句。

昭和18年設定で猟師と若様の主従関係。
その猟師の名前が佐助って、、この設定だけでもう悶えてしまう自分は何フェチなのか悩んでしまったデス。
徴兵される前にと故郷へ一度帰省した若様こと和泉が、間違って佐助に足を撃たれてしまい・・・

2

とじた窓を彼があけた コミック

遠藤りさを 

暗く辛いものを乗り越えて全てハッピーエンドを用意したほっとする作品です。

遠藤りさをさん、現在は「由川リサヲ」に改名して執筆しているが、その作品の魅力は一見とても地味な見た目に反して読ませる作品になって、何らか心に残す大人なストーリーが作られるところにある。
また絵についても面白いもので、初期のものは線なども丁寧にきれいな線で描かれているのだか、後期になるほど、手が震えて描いているような重ねたような線で描かれる絵になっていて、こちらの方が初期で退行しているのでは?と思…

2
PAGE TOP