茶鬼さんのレビュー一覧

ブラザー★シャッフル! コミック

三島一彦 

どっちがどっちかこんがらがって~!

最初読んだ時、すごい勢いで迫ってくる誌面の絵と展開が、まるでいつきまこと作品のような”怒涛のジェットコースター”(?)で、気押されて正直疲れてしまいました。
だけど、滅茶ドキドキハラハラして面白いんですヨ♪
こりゃぁ元気がある時でないと消化できない作品です(自分的にですので)
なのでやっとレビューできた(汗~)

よくある「階段転げ落ちたら入れ替わっちゃった!」ストーリー
やんちゃでヤ…

4

恋に落ちるわきゃないし コミック

猫田リコ 

誠実な恋愛

猫田さんの新刊、読みかえすほどに味わいが増します。
恋に踏み出せない主人公達の気持ちと葛藤が伝わってきてもどかしいほどなのですが、その理由が納得できるだけにしがらみを振りきって前に進む彼等の結末を応援したい気持ちに。
最近の作品はとみにこうした心の機微をとても魅力的に読ませる作家さんになってきたな~と(上からでごめんなさい!)思うのです。

結婚相談所の経理をしている向井が相談員のピンチヒ…

5

寡黙な珈琲 臆病な胡桃(2) コミック

砂河深紅 

人を好きになる奇跡

まさに題名通りに寡黙な攻めと、対人恐怖症で極度のヘタレの受けの物語がよもや2巻まで行くとは・・・っていうか、そういう二人なんで2巻くらい続かないと中々進展しないのかもw
やっと恋人として一歩前へ踏み出した二人が、更に互いの事を知ってそして相手の為に変わろうと努力して、誤解や思いこみや嫉妬やすれ違いも経験しながら盤石な二人の関係を更に築くという、一見何でもない日常の展開の話なのですが、逐一が甘くて…

5

泣かないホタル コミック

市川こころ 

田舎は優しい

題名がとても印象的で素敵ですね。
インタビューに題名の由来が都都逸の「鳴かぬ蛍が身を焦がす」からきていると書いていあり、とても洒落ていると思いました。(しかも本当に!だったので)
作品は12~13年雑誌掲載の表題の他、初掲載作品が10年、その続編が12年、と言う具合に間が開いているのでその絵の変化がちょいびっくりしますが、こなれてきたということになるのでしょうか。
作品の作り方も、初期のもの…

5

CANIS Dear Mr.rain コミック

ZAKK 

雨と犬

OPERAで初めてこの作家さんに出会った時の衝撃は忘れられない。
えっ!本当に新人さんなの?
自信に満ちたくっきりした線が描きだす、さまざまな表情は、これまた様々なタッチによって違和感なくストーリーに溶け込み、まるで魔法使いのように魅了する。
また今回単行本になったことでカラーの素晴らしさも堪能できる。
ストーリーのほうも、グイグイと引き込む吸引力がハンパなく登場人物の魅力が存分に発揮され…

10

カナさん コミック

トジツキハジメ 

彼が遺したモノ

トジツキ作品、今回もよかったー!!
ここに込められたものはその解りやすいいわゆるダイレクトな「恋愛」ではないのかもしれないが、
幾分June的なものを現代的に表現したような…印象も受け
なおかつ、文学的な秀逸な短編小説や短編映画を見せられているような、
自分の中に様々な感情を呼び起こし、彼等が自分の中で息づいているようなそんな感覚さえ呼び起こす。
まさに自分にとっての「神」作品

や…

7

ふつうにかわいい? コミック

平喜多ゆや 

かわいいってなぁに?

題名もかわいければ、作品もいつもかわいい平喜多作品。
今回はダイレクトに「かわいい」をメインに据えてきました。
女装をする男子が登場します。
男の娘にカテゴライズしたらいいのでしょうか、「かわいいものが好き」が高じた女装。
そこに流れる気持ちに、思春期の恋と悩みとを混ぜ合わせながら変遷していく姿とセリフに思わず”キュン”させられてしまいました。
「かわいい」の意味を考えながら読むと、とて…

5

性愛隷属エクスタシー コミック

鈴井アラタ 

SMです。

SMものです。
結構痛い(肉体的苦痛)があるので、それが苦手な人には注意作品かな。
元はモバイルBLで電子配信作品。
このDAITOのBLシリーズは時々ヒット作品があるのでついチェックしてしまうのですが、今回はどうかな~?
かなり劇的展開に、エッチも劇的展開させているので、毎話毎話見どころはあるし、流れとして一冊で納得できる結末へオチ付けているので悪くはないので最初読んだ時、自分的には可も…

8

まわりまわるセカイ コミック

六路黒 

ネガティブ傾向

絵がキレイ、表情がいい、気持ちの見せ方がうまい、
そう思った過去2冊でしたが、何だかこの本はお話のトーンが暗い感じがします。
主人公がどうせ俺なんか、っぽい若干ネガティブを感じる傾向を共通して持つためか
何気に表情も暗くて、ラストの1本を除いて黒髪キャラが皆同じに見えてしまう。
前作2冊がよかっただけに、一体どうしてしまったんだろう?と思わず思った。
そして、今回はちょっと自分の萌えツボ…

1

まだ恋は始まらない コミック

金田正太郎 

同じステージ立つために

派手さはなく、どちらかというとすごく地味な作風の作家さんなのですが、とても堅実でストーリーテラーとして、気持ちの描き方の存在感を感じる作家さんだと思います。
今回も、年下攻め。
一度賞をとってデビューしたものの、じっくりペースだからとまだ次回作が描けない新人漫画家と、売れっ子でないがゆえに来た仕事は何でもやるという売れない漫画家の組み合わせ。
彼等の恋がじっくり、じっくりと成立していく様が描…

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