ミュウさんのレビュー一覧

剣と恋と秘密の仮面 小説

ゆりの菜櫻  今本次音 

怪盗が出てくるのに、メインじゃない

この話は、近衛騎兵隊の攻めと怪盗の受けの対決がメインではありません。
意外にヘタレ攻めなクリストフと、意外にガッツがあるアンリの素の二人の関係が見所です。
キラキラした表紙通りに、冒険ロマンな感じで甘やかな話です。

近衛騎兵隊でギッシュ公爵家の令息・クリストフ(ヘタレ攻め)×怪盗で下級貴族・アンリ(強気受け)
エトワル・デュ・マタン(明けの明星)と呼ばれる怪盗の正体は、下級貴族のアンリ…

1

サンクチュアリ 小説

雪代鞠絵  四位広猫 

ハッピーエンドな気がしない

とにかく人間的に酷い男を、健気な受けが救うという話が好きな方にはお勧めです。
ショタで鬼畜調教エロで女装や女物の下着着用等もありマニアックなので、苦手な方はご注意。
ハッピーエンドと言えばそうなんですが、受けへの仕打ちが酷過ぎました。
15歳以下に見える言動と幼く見える挿絵もあって、可哀想でした。

美術商の叶唯臣(鬼畜傲慢俺様執着攻め)×教会の養い子・沢村左智(15)健気受け
叶は、…

5

蜜にまみれた罪と嘘 小説

柊平ハルモ  タカツキノボル 

太腿に咲く華の意味

自分の身体に入れる刺青を攻めとの思い出と決別の為に、花言葉まで選んで入れた子を初めて読みました。
花言葉は、作中でご確認ください。ご想像以上に、甘酸っぱいものです。
そんな風に乙女受けですが、それは恋愛体質なのと吉良との恋愛に関わる分だけであって、普段はちゃんとしっかりめです。

元構成員兼教育係・吉良幹郎(35)敬語メガネ攻め×極道の跡継・永江蓮(25)乙女受け
記憶喪失ものですが、重…

3

薔薇の楔〈前編〉―薔薇の名前3 小説

水戸泉  青樹緫 

エロに関してご都合設定てんこもり

攻め以外の男から鬼畜なことをされるので、苦手な方はご注意。

法王庁と対立する「第三の存在」と目されている瀬名の手を結果的に取ってしまった彬は、離反することになる。
瀬名を守る為に、弟も一緒にマンションで同居をすることに。
「第三の存在」のもう一人で、新興宗教薔薇十字団の教祖で人気歌手のフィラードが来日し、彬に興味を示す。

弟と一緒なので、彬に手を出せず瀬名が悶々としています。彬も、…

1

薔薇の名前(1) 小説

水戸泉  くおん摩緒 

旧作ファンも今作からのファンも両方楽しめます

水戸泉さんの書く受けの殆どの特徴である羞恥しながら快感に喘ぐ淫乱強気受け設定です。
濃厚なエロが好みの水戸泉さんファンには、たまらない話だと思います。
過去にラピス文庫で発行されていたものを書き直したものですが、殆ど新作と言う位に内容が変更されているので、新しい話として楽しめます。
鬼畜エロ、触手責めありで、一回だけですが「らめぇ」系の喘ぎ声があるので、苦手な方はご注意!
私の中では彬がシ…

5

花扇 小説

剛しいら  山田ユギ 

和風で耽美

剛しいらさんの文章力には、いつも驚かされます。
シリーズによって、違う方が書いているのではないかと思うぐらいです。
剛さんの書かれるコメディー系は苦手なのに、シリアス系がいつも好みに合うみたいです。

昭和初期が舞台で、落語の噺家の話です。
落語のことがわからなくても、大丈夫です。
難しい話なのではないかと苦手意識があったんですが、読んでみたら話に惹きこまれて夢中で読みました。

3

獣・壊滅 小説

綺月陣  青海信濃 

ハードもいきすぎると、笑いに

1巻は異色の傑作なんですが、2巻は短編の集まりだからかパワーダウンな気がしました。
ハードバイオレンスエロも、究極までいき過ぎると笑えてしまうのは、なぜなんでしょう。
これ、絶対無理だろと言う事が、わかってしまうからかも。
今回も、ハードバイオレンスエロスに更に磨きがかかって、トラウマレベルのエロです。

若頭・九堂了司(執着鬼畜攻め)×三代目組長・志方廉(男前受け)
高校に行きたいと…

4

甘い烙印 上 小説

鈴木あみ  門地かおり 

孫の身代わりとして、乗り込んで

上下巻で、完結します。
門地かおりさんのイラストが、ずばりエロいです!
もちろん、それだけじゃなく、最後まで話が気になってはらはらするような読み応えのある話です。
受けが幼い頃から性的虐待を受けているので、苦手な方はご注意。

羽根木グループ御曹司で養子・羽根木清瀧(20代後半)クール不器用微鬼畜攻め×棄て児で、偽物の孫・櫻(16)強気受け
養護施設の園長に抱かれることで、高校まで行か…

2

緋色の雪 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

愛憎共存の関係

初っ端からのパターン外しに興奮しました。
病弱な受けが弱っていたら保護して、攻めによる鬼畜三昧が多い中で、珍しいパターンです。
時代設定は、GHQや戦争未亡人などが出てくる時代です。

永井は貴文の家に恨みがあって、その復讐は成功し、一家は夜逃げをすることになる。
病弱な三男の貴文は足手まといということで、家族に捨てていかれた。
脆弱な身体から迷惑をかけていたし、それも当然と貴文は諦め…

3

甘い烙印 下 小説

鈴木あみ  門地かおり 

ついに、正体がばれる

下巻はスピード感があって、事件もドラマティックに大きく展開されます。
偽物の孫の櫻の正体がついに清瀧にばれて、鬼畜エロな展開で切なくて萌えました。

羽根木グループ御曹司で養子・羽根木清瀧(20代後半)クール不器用微鬼畜攻め×棄て児で、偽物の孫・櫻(16)強気受け
園長は更に要求をエスカレートさせて、ついに櫻の正体が清瀧にばれる。
清瀧の傍にいたいから形振り構わず、祖父に自分達の関係を秘…

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